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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。
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航宙機動部隊前史・40
この頃になると、人類の平均寿命はその遺伝的限界に迫る一二0歳の域に達していた。又、再生医療の進歩のお陰で、実質健康寿命もほぼ前者と等しくなっていた。成人の概念が三0歳にまで引き上げられ、それに応じて教育期間も延長された。各宙邦はそれぞれ市民を囲い込み、高い教育や福祉を与え、充分な政治的権利と経済的繁栄を保証した。反面、彼等には国家への忠誠や社会への貢献を義務付けた。その最たる物が兵役だった。又、
まっかつ さん作 [510] -
処刑生徒会長第五話・5
バチバチバチバチと体育館の天井を夕立の雨粒が打ちまくる中で―\rとあるマイクロディスクが放映された。『オラッ!こっち来いよ!!!!』良く知られた巨大スラム何十年も前に見捨てられた薄暗く不潔なゴーストタウンの路上で『イ…イヤアアアァァァァッ!!!!!』『誰か―助けてえぇええぇえエェエェエェ!!!!!』三人の女子生徒が不良の集団に絡まれ―袖や鞄を掴まれ―引きずり回されている。『な〜に言ってんだよ!!
まっかつ さん作 [665] -
航宙機動部隊前史・39
銀河元号一三一一年・宇宙史上最悪の大恐慌が起きたのは特筆に価する。属に《超大恐慌》と称されるそれは、元々はそれまで二0年以上続いていたマネー投資ブームの頓挫と言う形で現れた。その最大の原因は、《開発予定予備信用投債》と言う実に長たらしい名称だが実体はあやふやな金融商品市場の爆発的拡大にあった。端的に言えば、それは無尽蔵と言って良い未開拓の銀河の恒星系や資源を半ば無理矢理財産評価して投機の対象とし
まっかつ さん作 [467] -
処刑生徒会長第五話・4
《同日午後3時・東京都Z区立第三中学校生徒総会》『今回私は君達に重大な提案をしなければなりません』体育館に一同に会する全校生徒1000人に向けて、生徒会長・梅城ケンヤは演壇から語りかけた。『我が同盟校の女子生徒三人が、Y区の不良校に拉致され、彼らの根城に監禁された事件は既にご存知かと思います』梅城ケンヤのそれは計画の一部だった。『これに対して当局は《学校内司法自治全権委任法》を口実に実質捜査を放
まっかつ さん作 [649] -
処刑生徒会長第五話・3
西暦20ΧΧ年・東京都Z区立第一中学校―\r『くくくっ…ふふっ…ふあっははは、終りだ!』生徒会長室では、カーペットに膝まづいて一人の男子生徒が狂笑していた。涙を流しながら―\r第一中学校生徒会長太田カツヒロだ。『そうさ。おれはハメられたんだ。梅城ケンヤに―ひひひ』名ばかりの生徒会長―\rお飾りだけの植民地の主―\r彼は先日梅城ケンヤの命令に従って、自分の女子生徒三人を《いけにえ》に差し出したばか
まっかつ さん作 [746] -
航宙機動部隊前史・38
それでも宙際連合は滅びなかった。それぞれの宙邦の思惑と利害とが、既に死に体の《人類宇宙唯一の政体》の存続へと働いたからだ。言わば形だけの《朝廷》だった。確かに宙邦群同士の際限無き競争が破局に至らない様に仲裁・調停する存在は必要であった。その点、力を失った宙際連合は実に便利な道具ではあった。更に、中央域文明圏と言う巨大なお荷物をどの宙邦も引き受けたがらなかった。経済・人口規模ではそれは銀河最大の物
まっかつ さん作 [536] -
処刑生徒会長第五話・2
《リアルタイムニュース&インフォメーションサイト 国際電子情報・日本版》20ΧΧ年 9月13日 ・・・トピックス・・・13日午後6:43【都内公立中学校生三名拉致】13日午後7:18【警視庁拉致事件当事者を都内中学生と断定】13日午後7:56【国連 日本政府に未成年者への人権抑圧に改善勧告】13日午後8:01【日本8月インフレ率8.8%】13日午後8:23【警視庁拉致事件を中学校同士の抗争と断定
まっかつ さん作 [645] -
航宙機動部隊前史・37
やがて中央と辺境の逆転現象が始まった。特に銀河元号一三星紀に入ると、宙邦群は経済・技術分野で完全に宙際連合を圧倒した。中央域では対抗改革の運動が始まり、それは大元の宗教界をも揺るがした。人類宇宙文明を支配する三つの柱―惑星開発・定住・そして現行人類種の保護―その外側にあったのが旧航宙遊牧民族だったが、内側を占める保守派の中でもより原理主義的グループと、リベラルな党派とが存在していたのだ。その保守
まっかつ さん作 [477] -
処刑生徒会長第五話
従姉妹・ナツをイジメで失い復讐鬼と化した梅城ケンヤ―\r東京都Z区立第三中学校生徒会長になった彼はイジメ撲滅路線を掲げて改革を断行。イジメグループを次々と処刑し秩序と治安を確立し生徒達から絶大な支持を得る。そしてケンヤは遂にナツの仇・一条フサエ達に正義の裁きを下したのであった。だが、それは九重モエ率いる穏健派との緊張を招く事態を呼び起こした。先手を打って穏健派との和平のため副会長・港リリアを送り
まっかつ さん作 [672] -
処刑生徒会長第四話・ラスト
その光景を眺めながら、ケンヤは心でつぶやいた。(こうして見ると不思議なものだな)体操着姿の生徒達は思い思いに体をほぐし、友達同士はしゃいだりふざけあったりしている。ありふれたいつもの光景―\rそこにはイジメや暴力の影はない。実際梅城ケンヤの施策のお陰で、第三中学校からはイジメはほぼなくなり、不登校生徒も365名から22名にまで激減した。そのためもあって、確かに今中庭にいる生徒達は、心配や危険から
まっかつ さん作 [746]