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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。
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処刑生徒会長第四話・3
二学期第一日・東京都Z区私立K学院―\r今や穏健派勢力の総本山と化した同校は、しかしその立場とはうって変わって備えらしき物は何も施してはいなかったまるでそれがこの学校の主の意思であるかのように―\r全校生徒400名・学年平均クラス数5と規模としては中位だが、創立以来既に70年もの伝統を誇る都内でも屈指の名門女子校であったそのK学院が男女共学制に移行したのはつい3年前からだそのため小振りなチャペル
まっかつ さん作 [682] -
航宙機動部隊前史・26
だが、それは本当に彼等定住民達が思っていた事なのだろうか?否。より正確には、彼等が自らそう考えようと望んだ憎しみ・憤りだったのだろうか?確かに地球時代末と較べれば、人々の知識・教育水準は日進月歩で向上していた。だが、航宙遊牧民族は更に上を行っていた。更に言えば、宙際連合側でのエリート層と一般市民層とのこの分野に置ける格差は極めて大きかった。一部上層が知識・情報を独占し、圧倒的多数の大衆を《愚民》
まっかつ さん作 [497] -
処刑生徒会長第四話・2
【第三中学校生徒会報】 電子版20хх年 9月1日《新学期増刊号》 【梅城政権 二学期に向けて新方針を示す】 就任初期から圧倒的支持率の下改革を進めて来た梅城会長は、本日開かれた二学期始業式の演説で引き続き改革路線の決意を述べると共に、いくつかの分野では修正を行う事を明示した。梅城政権に関しては一学期末の一条フサエ事件に関して、改革への反抗テロ説がささやかれており、またこれに便乗した
まっかつ さん作 [815] -
航宙機動部隊前史・25
だが、この時点でも、惑星何住化→恒久的入植の流れがスムーズになっていた分けでは無かった。苦肉の策として宙際連合は、様々な優遇措置を釣餌に、現状の人工植民体や船団勢力を《有人惑星定住予定自治団体》として登録・もしくは誓約させる様にしたが、焼石に水だった。航宙遊牧民族は強大で豊かであり、文化も科学技術も惑星定住勢力に比べて一星紀以上も進んでいる事実が、この程度で覆れる筈が無かった。余りにも微小な《中
まっかつ さん作 [479] -
処刑生徒会長第四話
西暦20хх年―\r日本はかつての大国としての面影を失い人心は荒廃を極めていたイジメで従姉妹を失い復讐の鬼と化した梅城ケンヤはZ区立第三中学校に入学生徒会長に就任し絶対権力の下、イジメグループの処刑を断行するそして従姉妹・ナツを自殺に追い込んだ一条フサエ達を巧みにおびき出し、遂に復讐を果たしたのだっただが、その前に大きく立ちはだかる強敵が現れる穏健派のリーダーにして私立K学院会長・九重モエだ一条
まっかつ さん作 [857] -
航宙機動部隊前史・24
銀河連合七二二年・宙際連合第二七回総会が、オルドロス星系第二惑星デマデスにて開催され、その場で選出された第一五代総主宰(代表)スリート=ガムハ氏の所心表明演説は、挑戦的かつ挑発的な物だった。『本来ならば宇宙は一つであり、人類は一体であるべきである。我々の従うべき秩序・規範・制度は、この宇宙を産み出し、動かしている大原則・言わば宙理の大法(グランドダルマ)に基づく物だ。然るに今や全ての人類が、国家
まっかつ さん作 [458] -
航宙機動部隊前史・23
宙際連合側は、現実の国力でもそれを支える理念でも、更には科学技術面でも大きく遅れを取ったのは事実であった。極一部の航宙遊牧民族の悪行を過大に言い立て、印象操作により市民達の反感や恐怖を煽る様な姑息なやり方は、逆に身内からすらも激しい批判を浴びるだけにしかならなかった。だが、宙際連合内で、とある思想が広がり始めたのもこの頃からであった。それは、惑星定住・宙際連合・宇宙文明を結び付け、三位一体となす
まっかつ さん作 [467] -
航宙機動部隊前史・22
こうして見ると、航宙遊牧民族の生き方・考え方はどこまでも合理性を追及する事のみに集中している様に思えるし、事実、いくつかの分野では全くその通りだった。だが、宙際連合側がメディア工作や世論操作までして意図的に非難した様に、効率性の為に人権・人道がないがしろにされ、又、言わゆる弱肉強食の競争社会が礼賛され、付いて行けない者は容赦なく弾かれ見捨てられたのかと言えば、そうではなかった事が後代の研究によっ
まっかつ さん作 [426] -
処刑生徒会長第三話・27
港リリアは港リリアは―\r梅城ケンヤの《敵》だった―\r『今の所梅城ケンヤに私を疑う様子はありません』彼女は、本来なら勝つべき選挙で、僅差で二位当選となってしまい、生徒会規約により副会長職に収まる事を余儀なくされたのだ。『更に彼は、私に私立k学院との和平交渉の全権を命じました』それだけ梅城ケンヤのカリスマと信念は凄まじかった。『皆さんもご存じの様に、K学院会長・九重モエは穏健派の指導者であり、こ
まっかつ さん作 [792] -
処刑生徒会長第三話・26
『まあここで我々が額を突き合わしているだけじゃ、話は何も進みませんな』校長は半分程になった紙煙草を灰皿に押し付け―\r小さな赤い光はすぐに闇の中へと消えたそして―\r『教頭―そろそろ灯りを付けてもいいんじゃないかね?』指示を受けて、それでも光量を極限までに絞られた照明が灯され、室内と参加者達の姿がぼうっと浮かび上がった。『ですが、このままでは私達正統派はますます追い詰められますぞ』白髪に疲れと焦
まっかつ さん作 [677]