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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。

 
  • 処刑生徒会長第二話・34

    『口では綺麗言を並べやがって、貴様らも平気で騙してんじゃねえか!!急げ急げ!捕まえろ!!!』倒された霧島ユウタの背中を蹴り付けながら、梅城ケンヤは鋭く叱咤した。猟犬と化した特別調査取締班が九重モエ達を必死で追いすがる―\rだが―\r一歩遅かった。蛍光灯が白く輝く駅名掲示の真下まで逃げ切った九重モエは『さあ、逃げなさい!』階段に足をかけた一条フサエの背中を力強く押した。しかしだ―\r丁度ぶち当たっ
    まっかつ さん作 [814]
  • 処刑生徒会長第二話・33

    既に八時に迫ろうとし、T駅東階段口前のロータリーは、灯された照明で、1面闇は払われていた。九重モエや梅城ケンヤ達の周りも、車両のライトや駅前デパートやオフィスビル・商店街からの様々な色の明かりが、投げ掛けられては入り混じり、それは意図せずしてちょっとしたイルミネーションを作っていた。その幻想的な光景に包まれながら、霧島ユウタは第三中学校の追手達の前に立ちはだかっていた。『ストリートファイトと行こ
    まっかつ さん作 [771]
  • 処刑生徒会長第二話・32

    九重モエとて生半可な気持で死刑否定の旗を掲げてきた分けではないし、守ってきた分けでもなかった。『イジメる側もイジメられる側も、それを裁く側も―みな同じ憎しみのるつぼに取り込まれているのです。それを止めようと私達は誓いあったじゃないですか!私達は争いたい分けでも、争そわなければならない分けでもない筈です。何か大きな流れ、いえ、自分達の無知や愚かさが恐らくは原因なのです―偏見や感情に捕われて、目の前
    まっかつ さん作 [744]
  • 処刑生徒会長第二話・31

    私立K学院生徒会長・九重モエにナツの事を指摘されて、梅城ケンヤの心は乱れに乱れた。だが―\r『見せかけの人間性だの善意や同情だの、あいにく俺は―とんと興味がないね!』油汗を流しながらも、ケンヤはやはり己の復讐心に忠実であろうとした。『君こそ本当に信じているのか?そんな理想がいつ実現した?いつ守られた?誰がそのために命をかけた?誰がそれを正論としてまともに政治や法律に反映さした?全ては逆―逆じゃな
    まっかつ さん作 [770]
  • 処刑生徒会長第二話・30

    ロータリーの中に進入する車から、九重モエと霧島ユウタは、慎重に辺りの様子を確認して―\r『どうやら第三中学校は来ていないみたいです』『―降りましょう』二人は、T駅東階段口の真ん前にタクシーを止めさせて先に降り、再び辺りを警戒しながら、『さあ、急いで―』一条フサエの手とり、モエは彼女を階段口へと引っ張った。『駅構内まで生徒会は手が出せないわ―入ったら、Z区外のどこかの駅まで行きなさい』だが―\rガ
    まっかつ さん作 [963]
  • 処刑生徒会長第二話・29

    信号待ちをするタクシーの中で、一条フサエは狂気に酔いしれていた。『そんな事よりさあ―私は許さないよ―虫けらの分際で私をこんなに汚し、殺そうとするなんて!あの女と同じ一般庶民ふぜいが、私のパパにまで手を出そうとするなんて!!!絶対・許さない!!!!!』そして、右隣の九重モエの手をつかんで、『ねえ、だから手を貸してよ!お金は幾らでも出すからさあ―生徒会長なら、あの梅城ってガキぶっ殺す力位あるんでしょ
    まっかつ さん作 [911]
  • 処刑生徒会長第二話・28

    既に六時になりかけて、街は次第に暗くなっていた。北に急ぐタクシーの中で、霧島ユウタは、携帯で受け取った報告を九重モエに伝えた。『安東副会長より連絡です。第三中学校は引っ掛かりました。おそよ30名が学区境の防衛に来ているそうです』『半数は―引き付けたのね?』だが、残る半数は今だこちらを追撃している。第三中学校はやはり莫大な兵力を抱えているのだ。まだ少し時間がある。九重モエは一条フサエに尋ねた。『何
    まっかつ さん作 [994]
  • 処刑生徒会長第二話・27

    PM5時・第三中学校職員室―\r『何!?私立K学院・副会長が!?』設置された緊急対策本部で、風紀委員会長・赤木マモルは突然の知らせに眉をひそめた。北に隣接するk学院から風紀委員会約30名を率いて、向こうの副会長・安東タロウが【侵攻】して来た―\r学区境の検問から、そう連絡が入ったのだ。『k学院ごときのへなちょこが!我が校で狼藉(ろうぜき)を働くだけでなく、侵略の野望まで持っていたか!くそっ、目に
    まっかつ さん作 [747]
  • 処刑生徒会長第二話・26

    そして、例の高架下では―\r九重モエが携帯を閉じ、失望もあらわに首を振っていた。『何度頼んでも同じね―【梅城会長に引き渡せ】と―』拳銃を持ちながら、ボディガード・霧島ユウタが近付いて『ダメ―でしたか』『太田会長は余計な火の粉は被りたくないみたい―それは分からないでもないけど』確かに、他校での事件に関わった自分の方が、色々と面倒な存在なのかも知れない。しかも、まだ詳しい経緯すらまともに知らないのだ
    まっかつ さん作 [776]
  • 処刑生徒会長第二話・25

    第三中学校・生徒会長室―\r『そうか―情報提供有難う』梅城ケンヤはゆっくりと携帯を閉じ、話の中身を周囲に告げた。『奴らの居場所が分かった―私鉄O線の33号高架下だ』そして、今度は自分から携帯をかけ始め―\r『赤木か?今第一中学校から連絡が入った。連中は学区境の例の高架下にいる―そうだ、総力を上げて潰せ。私もすぐ出る』指示を終えたケンヤに、副会長・港リリアは不満と不信を顔にした。『何で女子学生一人
    まっかつ さん作 [802]
 
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