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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。
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航宙機動部隊・前史3
それから宇宙文明が発展し、人口が爆発し、人類は大々的に外宇宙への植民に乗り出した―分けでは無かった。確かに戦争の集結と超地球規模の大統一は、人類に未層有の繁栄をもたらしたが、それで飽和するには太陽系は広過ぎもし、また豊か過ぎだったのだ。宇宙文明の揺り篭は、そのまま子供部屋の役割を果たし始めた。それでも観測や無人探査なら活発に行われ、後の航宙文明の土台となる理論は、この太陽系時代に実はあらかた準備
まっかつ さん作 [504] -
処刑生徒会長第二話・24
《緊急》 【風紀委員会命令第663号】 発布日時 20хх年 7月21日 PM3:45分 施行日時 ・・・命令受領をもって施行 ―――《本文》―――\r本日午後3時15分頃我が校体育館で他校の学生同士の乱闘が発生し男子学生二名が死亡。更に乱入した私立K学院会長九重モエ達二名によって女子学生一条フサエが拉致された。一条フサエはこ
まっかつ さん作 [1,078] -
処刑生徒会長第二話・23
九重モエ達を乗せたタクシーは抜け道を伝いに伝っていた―\r『これからどうしますか?』タクシーの後部座席左側から、九重モエのボディガード・霧島ユウタが鋭い目を外に配りながら、行き先を尋ねた。『このままY区方面に向かいましょう。第一中学校のテリトリーに脱出する方が近道です』第三中学校がどれだけ強大でも、いくら梅城会長が絶対権力者であっても、他校のテリトリーに逃れればこの危険極まる【ゲーム】は終わる筈
まっかつ さん作 [987] -
処刑生徒会長第二話・22
遺族達は逃げだした一条フサエ達の後を追い、更に梅城ケンヤ達生徒会長メンバーも善後策を練るべくひと先ず会長室へと姿を消し、空になった体育館には桂シュンスケらの遺体が残るだけになった。会長室に待機していた風紀委員長・赤木マモルにケンヤは尋ねた。『赤木―君は俺を―俺の理想を信じるか?』赤木マモルは胸を張った。『全面的に会長を支持します』ケンヤは内心ホッとした。多少所か、今回ばかりはかなりの無理を冒して
まっかつ さん作 [843] -
処刑生徒会長第二話・21
後頭部に広がる痛みも構わずに、急いで顔を上げた梅城ケンヤの視界には、ごくわずかの間に次々と風紀委員が倒され、20人はいる遺族達すら手を出せぬままに、一条フサエが例の二人組によって救われ、外部ドアの向こうへと、今正に姿を消そうとしている所が映った。ようやく上身を起こした彼が改めて見回すと、辺りには二つの死体と、倒された風紀委員四人が横たわり、残された部下や遺族達が呆然自失のままに立ち尽す姿が散らば
まっかつ さん作 [851] -
処刑生徒会長第二話・20
『鬼!悪魔!!』へたり込みながらも一条フサエは罵ったが、『自分で撒いた種だろうが!!だったら自分で収穫するのが筋だろう!!!それが毒草だろうが人食い花だろうが、今更食えません何て虫が良すぎるんだよ!!!!』梅城ケンヤは悪魔すら恐れをなす剣幕で怒鳴り付けた。そこへ、遂に舞台横の鉄製の扉が開いて、イジメの被害に苦しんだ家族や遺族達が、手に手に武器を持ちながら床に足を進め、彼女を取り巻いた。その時だ―
まっかつ さん作 [858] -
処刑生徒会長第二話・19
熱線銃で頭を吹き飛ばされた桂シュンスケは、首から派手に鮮血の噴水を撒き散らしながら、ふらふらと妙なダンスを始め―\r―もつれながら一条フサエの背中に抱きついた!『イ…イヤァァアァァァアァァァアアアァ!!!』首筋に絡むねっとりとした感触に彼女は悲鳴を上げ―\r『キ…キャァアァアァアァァァアアァァァァ!!!』自分の顔に手を当てて確かめた物が何かを見ながら、再び絶叫し、目を白くする。彼女の顔面は、知ら
まっかつ さん作 [798] -
航宙機動部隊・前史2
それは様々な矛盾・相克・解離・混乱が一挙に噴出した形の、長い長い動乱の時代を将来した。科学技術の暴走・あるいは迷走に、人類側の対応は明らかに後手後手に回った。やがて、西暦23世紀の【テクノロジー・クライシス】をピークに、宗教界の統合がようやくこの迷いに一定の結論を下した。最終的に人類は、保守的な文明の延長線上に幸せを見い出すべく、宇宙への進出を始めるのだ。だが、宇宙開発は遅々として進まなかった。
まっかつ さん作 [493] -
処刑生徒会長第二話・18
桂シュンスケが一たん手を止めると―\r足元には原形を留めないかつての知能犯の姿があった。特に顔面は、皮膚も肉も割け、その中からはひびの入った骨があちこちで姿をのぞかせる。全てが空気に触れてどす黒く変色した血にまみれ、あるいは浮かび、まるで解体されたばかりの食用家畜と化してしまった。ご自慢の革靴に目を落として、桂シュンスケは思わず変な声を出した。村上シンジの顔からは、長い長い神経のケーブルが延びて
まっかつ さん作 [758] -
処刑生徒会長第二話・18
桂シュンスケが一たん手を止めると―\r足元には原形を留めないかつての知能犯の姿があった。特に顔面は、皮膚も肉も割け、その中からはひびの入った骨があちこちで姿をのぞかせる。全てが空気に触れてどす黒く変色した血にまみれ、あるいは浮かび、まるで解体されたばかりの食用家畜と化してしまった。ご自慢の革靴に目を落として、桂シュンスケは思わず変な声を出した。村上シンジの顔からは、長い長い神経のケーブルが延びて
まっかつ さん作 [924]