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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。

 
  • 航宙機動部隊第四章・30

    宣戦布告発 統合宇宙軍大本営宛 星系合衆国連合艦隊司令部我が帝国は創建以来六十有余年この最外縁に置ける泰平と安寧のみをひたすら求めてあらゆる犠牲を物ともせずに犬馬の労を尽くして来た然るに貴国はその事情も知らないままにいたずらに兵を進め乱を起こそうとしているこれはどうした事であろうかそもそもここ最外縁では群盗宙賊の類いしきりに跋扈し五十億を数える星民たちはひたすらその脅威に怯える日々を過ごしている
    まっかつ改 さん作 [531]
  • 航宙機動部隊第四章・30

    宣戦布告発 統合宇宙軍大本営宛 星系合衆国連合艦隊司令部我が帝国は創建以来六十有余年この最外縁に置ける泰平と安寧のみをひたすら求めてあらゆる犠牲を物ともせずに犬馬の労を尽くして来た然るに貴国はその事情も知らないままにいたずらに兵を進め乱を起こそうとしているこれはどうした事であろうかそもそもここ最外縁では群盗宙賊の類いしきりに跋扈し五十億を数える星民たちはひたすらその脅威に怯える日々を過ごしている
    まっかつ改 さん作 [505]
  • 航宙機動部隊第四章・29

    そこへ、酩酊した二人の士官が肩を組み合いながらリク=ウル=カルンダハラ達の丸テーブルすぐそばを通り―過ぎ去り際に軽く接触した。ビールのジョッキや枝豆の乗った皿が微細な音を立てながら小刻みに回ったが、幸いどちらも無事ですんだ。『ええと―失礼ですが少将閣下』若き総領事はどちらかと言えばシンプルな組み合わせの階級章をよく見てから、相手の正確な位を当てると言う中々のセンスを示し、『それは本人に言った方が
    まっかつ改 さん作 [541]
  • 航宙機動部隊第四章・28

    『ったく、どいつもこいつも浮かれ騒ぎやがって』同じバーの反対側では、リク=ウル=カルンダハラが三分の二程飲み干されたビール中ジョッキ片手に、呆れた目線を周囲に向けていた。展望壁の代わりにこちら側では、大きなステージが配されていて、六人組のジャズバンドが景気の良い曲をバンバン生演奏している。『まだ最終的決着が付いた訳じゃない―統合宇宙軍主力は健在だってのに』そう独りごちつつ、摘まみの枝豆を口に放り
    まっかつ改 さん作 [558]
  • 航宙機動部隊第四章・27

    『じゃあ、こちらから聞きたい事があるんだが』無煙々草の先端の火を吸気に合わせて明るくさせながらロバート=ハートフォード戦事総司令官は問うた。『何だってお前達は太子党と事を構えた?大事な決戦を前にして味方の士気阻喪する事甚だしいとは思わんか?』テンペ=ホイフェ=クダグニンに回答に迷う理由等無かった。『彼等の暴虐の前に、私の知り合いが殺されました』大将は別段驚く素振りも悲しむ素振りも見せずに、煙なき
    まっかつ さん作 [552]
  • 航宙機動部隊第四章・26

    『それは大変ですねえ』責任感も緊迫感も十分に共有したとは思えない女性の返事に、急角度に目を剥いたロバート=ハートフォード大将は、水割りを三分の二程残したグラスを丸テーブルに置き、『何だその言い方は?貴様だって戦う―』そこで始めて気付いたのだ。相手の服装は、彼の部下が着ている筈の明褐色に所々焦げ茶を廃した軍服等からおよそ程遠い代物だった。『や、少佐―いや分かったぞ。貴様はジュルチェン《航宙狩猟民族
    まっかつ改 さん作 [647]
  • 航宙機動部隊第四章・25

    『戦務手当てに超過危険手当てに特殊ボーナスに、仮にくたばっても家族が一生食っていくに困らない保険が転がり込んでくる―ここの食いつめた奴等に取っては正に願ったり叶ったりな条件な訳だ』ロバート=ハートフォード大将はそう言って、グラスに残るウィスキー水割りを一気に飲み干した。そして相変わらず女性の方を見ないまま空のグラスを差し向ける。『ですが、先の戦いでは確かに帝国艦隊を撃破しましたよ』女性はそれを気
    まっかつ改 さん作 [504]
  • 航宙機動部隊第四章・24

    『全くどいつもこいつも浮かれ騒ぎおって』最外縁征討軍戦事総司令官・ロバート=ハートフォード大将は不機嫌を摘まみにウィスキーの水割りを飲んでいた。ここは合衆国連合艦隊旗艦《D=カーネギー》でも最上表層に位置する高級士官専用のバーだ。よって天井から片方の壁に至るまで展望素材となっており、その先には惑星ティヴィタヴェキアが巨大な青白い宝石さながらに茶色い陸地に複雑な紋様を描かせながら神秘的な姿を見せて
    まっかつ改 さん作 [573]
  • 航宙機動部隊第四章・23

    少年が自ら門扉を開くと、そこには敷き詰められた玉砂利を挟んで母屋らしき茅葺きの建物がそびえていた。玉砂利の海の中、ぽつんぽつんと置かれている踏み石を伝って、少年はそこに向かおうとする。ジョウァンナ=バウセメロは意を決してその後に続いた。母屋の入口までたどり着いた少年は、ジョウァンナを振り返り、『さて、ここでなら話が出来ますね』言いながら障子張りのスライドドアに手をかける。母屋の中にはやや高い段差
    まっかつ改 さん作 [521]
  • 航宙機動部隊第四章・22

    『彼女は私の専属です』総領事と呼ばれた少年はやや長めの豊かな黒髪の持ち主であった。憲兵達は慌てて敬礼し、取り敢えずジョウァンナ=バウセメロから手を放した。『彼女の事は私が責任を負います―何とぞ良しなに』少年はそう言い添えた。彼は確かに正真正銘の外交官であるらしく、憲兵は逆らう所か今度はジョウァンナにまで謝罪交えた丁重な物腰へと態度を一変させて来た。ここまで変わる物か―敏腕女性記者は心底呆れた。『
    まっかつ改 さん作 [520]
 
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