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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。

 
  • 航宙機動部隊第三章・42

    だからこそ、無法地帯中の無法地帯で鳴る最外縁の星民達ですら残らず仰天するのだ。この虫一匹殺せなさそうな青年が、八三00万シルミウム人から『国賊』と呼ばれ、今もってその過激派から命を狙われ続けている事実を知ったならば―\r今から数えて四年前、統合宇宙軍は口実と難癖と因縁を付けまくった挙句《シルミウム戦役》を発動し、機動部隊五000隻で侵寇を仕掛けた。この時守る側の旧シルミウム星邦では、和平工作が破
    まっかつ さん作 [474]
  • 処刑生徒会長3

    生徒会長室に入った梅城ケンヤは、向かいの体育館に吊し上げられたイジメグループの死体を眺めながら、自分の机に置かれた紙を手にした。処刑に反対する教師達の抗議文だ。だが―\r『こんな物に…何の意味が有るんだよ』ビリビリッ!せせら笑いながらケンヤはそれを破り床に棄てた。刑罰こそ与えれないが、生徒会長は教師を自由に任免出来る。校長ですら例外ではないのだ。今や風紀委員は彼の私兵と化し、銃火器で武装している
    まっかつ さん作 [1,359]
  • 航宙機動部隊第三章・41

    宣戦布告文は皇帝自身が書き上げるだろう。御前会議が終わるとすぐに己の部署に戻った左総長クレオン=パーセフォンは、作戦の仕上げに取りかかった。困難なのは飽くまで現実面なのだ。理論的には完成しているし、実を言えば計算自体も地球時代末期のスーパーコンピューター程度のスペックで充分【裏が取れる】のだ。それでもクレオンは、この作業の為に最高のスタッフを集めた。数学・物理始めあらゆる分野のエキスパートを呼び
    まっかつ さん作 [423]
  • 航宙機動部隊第三章・40

    ダイニ宙将もその他の提督連もそれには直接反応は示さなかったが、その場の空気は確かに一瞬凍結し、大小無数の波紋が水面下でぶつかり合うのを、クレオン=パーセフォンもそしてエタンもひしひしと感じ取れたのだ。『仮にこの戦法が大成功を収めても、我が方の一割以上、最低七0万名は生還出来ないでしょう』左総長は更に数秒の間を置いてから、『最悪の形で失敗した場合―その暁には味方の八九%が戦死・もしくは行方不明と言
    まっかつ さん作 [436]
  • 処刑生徒会長2

    西暦20ХХ年・東京都Z区・区立第三中学校―\rその日の朝礼は異常な熱狂に包まれていた。『これより、我が校内にて繰り返しイジメをしていた悪徳グループ三名の処刑を執行する!』生徒会長・梅城ケンヤは朝礼台に登り、自ら宣告文を読みあげた。『死刑囚共をこれへ!』参会した全校生徒1000人のどよめきを浴びながら、ブレザー姿の男女三人が、風紀委員達の小銃で小突かれながら朝礼台の前に引き立てられた。『君達をこ
    まっかつ さん作 [1,439]
  • 処刑生徒会長

    西暦20хх年―\r増え続けるイジメ問題に手を焼く日本で、ある画期的な法案が可決された。『学校内司法自治全権委任法』―\rこれは、端的に言えば、学校に警察権を与え、その内部で起こったトラブルを自由に処断してよろしいと言う内容で、更に裁判から刑の執行まで、全てが学校側に委任され、それには死刑まで含まれた。そう、死刑だ。その権限を与えられたのは、教師ではなく生徒会長だった。選挙によって民主的に選ばれ
    まっかつ さん作 [2,009]
  • 航宙機動部隊第三章・39

    『作戦については良く解った―そこで、左総長殿にお尋ねしたい。今回の戦いで最も肝心になるのは、全軍で時空集約航法(SCCS)を行う所だとのお話だったが、これ程の規模を一括して対象にするのは、過去に先例が無い。一体どの位の成算があるのか、ご説明頂きたい』最初に発言を求めたのは、帝国切っての理論家、第五宇宙軍司令官M=ダイニ宙将だった。『それはグリーンチューブ=アウト時の三次元出現散布界如何によります
    まっかつ さん作 [436]
  • 航宙機動部隊第三章・38

    中央域文明圏の戦法は、古代地球時代の農耕世界さながらに、徹底した集団戦を好む。特に人命尊重の思想の下、その防御力に至ってはギリシアポリス群の重装歩兵密集隊形(ファランクス)になぞらえられる程の鉄壁振りを誇っていた。よって、彼等に最低限度の指揮系統と集団管制さえあれば、統合宇宙軍側の攻撃の大半が、張り巡らされたエネルギースクリーンと弾幕によって阻まれ、正しく梨の礫なみにあしらわれ、息切れを巧みに突
    まっかつ さん作 [429]
  • 航宙機動部隊第三章・37

    だが、抜け道はある。中央域文明圏の利権・利害構造は人知を越えた複雑さだ。例えば今みたいに防衛産業や公社軍の不沈空母として星毎貸し出すとか、最終兵器の処分・凶悪犯罪者の収容先等、多少の汚れを受け入れさえすれば、唸る程の大金を便宜出来る魔法の杖が手に入る仕組みがあるのだ。この位自己解決出来そうなものなのだが、進み過ぎた文明は、そこに住む者を呆れる程に極度の潔癖症かつ神経質に仕立て上げて久しくなってい
    まっかつ さん作 [514]
  • 航宙機動部隊第三章・36

    更に―クレオン=パーセフォンは主題を純軍事面に移した。仮に最外縁征討軍側の宙際情勢・内部事情が最悪を極めたとしても、彼我の経済・技術格差は恒星と小惑星の違いがある。この期に及んで自分達がその埋め合わせを計る何て絶望的な所業なのは言うまでもない。艦隊も兵員も、それを支えるのは富であり生産力であり、機動部隊の隻数等、だから結果であって原因ではない。中央域と言う銀河最大の経済圏を背景に有し、どれだけ荒
    まっかつ さん作 [522]
 
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