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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。

 
  • 航宙機動部隊第二章46

    スタッフから手渡されたメモを見た男性キャスターは、込み揚がる興奮のままにその内容を告げた。(ここで様子が一段落したみたいなので再び現場を呼び出しましょう―ジョヴァンナさん、お願いします)凝視するリクの前で、画像はさっきのテロ被害地を映し出したが、確かに幾分、喧騒や混乱は収まったかの様にも思える。サイレンを点滅させたままの黒塗りの装甲車を背景に、しかし、女性レポーターは防具を外してはいなかった。(
    まっかつ さん作 [442]
  • 航宙機動部隊第二章・45

    そして同日正午―\r目覚めたリクは、食い込んで皮膚を赤くした畳の跡を気にしながら、生来の低血圧との格闘に辛勝し、起き上がった。再生研磨芳香剤を噛み、パネルカードに命じて、パレオスネッツの平面ホロ番組を標示させた。檜の薫り漂う洗面台で口を濯ぐ彼の耳に、早速ニュースの声が入る。(本星史上最悪のテロ行為に、関係者達は一様に動揺を隠せません…)驚いたリク=ウル=カルンダハラがタオル片手に飛び戻ると、ホロ
    まっかつ さん作 [443]
  • 航宙機動部隊第二章・44

    『歴史上、実現が理論に先行した故事は枚挙に暇ないし、同じく行動が常識を打破した話も決して珍しく無い―問題はそれを誰が成し遂げたかであって、一端証明を得たら、内容如何に関わらずそれが新しいスタンダードと化す―そうだろ?』『ううん…だが、一つの成功は、無数の失敗の積み重ねの上に成り立つ物だからなあ』リクはまだ承服し切れないでいた。『英雄を望む者・偉人と思い込む者は幾等でも居るが、本当に歴史に名を残せ
    まっかつ さん作 [449]
  • 航宙機動部隊第二章・43

    『だけど、失敗したらやっぱり痛手は深いだろう?』リク=ウル=カルンダハラとしては納得出来なかった。カイシャンの所見は自分が抱いていた予想をより明確になぞってくれていた分、心強くも有ったが、この一点だけは両者の評価は完全に正反対だったのだ。だが、カイシャンの自信には少しの揺らぎもなかった。『なあ、カル―奇襲の本義を教わったろう?【敵手の心理を欺ける度合いが強い程より完全な勝利に近付く】だ。さもなく
    まっかつ さん作 [479]
  • 航宙機動部隊第二章・42

    既に中央域では、軍事評論家達がピンからキリまで喧喧囂囂やり出していたが、そのほとんどが不発弾に過ぎない代物ばかりなのは、【本物】の兵営国家の住民達の間では衆知の事実なのであった。『あいつ等また、特大のビーム兵器とか、超古代のテクノロジーとか、根拠もない噂話を【発見】したとか言いたてて、帝国の完勝とか、当てにならない事ばかり抜かしているからな』リク=ウル=カルンダハラは彼等の振る舞いを皮肉気に概括
    まっかつ さん作 [434]
  • 航宙機動部隊第二章・41

    それから僅か三時間後―リク=ウル=カルンダハラはもう仕事を再開していた。開きっ放しのパネルカードに小休止すら与えず、彼は公人用機密回線にアクセスを命じた。茶色い光沢に満ちた漆塗りの唐机の上に2Dホログラムが呼び出し表示を灯し始め―\r南部鉄器を模した中々渋味のある電子ジャーから注いだ湯でこの日十何杯目かの緑茶を入れ終えたのと同じくして、目当ての相手が画像に映った。『よう、カルか?久しぶりだな』仲
    まっかつ さん作 [429]
  • 航宙機動部隊第二章・40

    『だけどテンペさん―果たして帝国皇帝は、その案を聞きますかね』デカニロ=ニラ=ゴンツァガ氏は、興味と疑問を同時に示して見せた。『皇帝エタンは、中央域出身なのは公然の秘密。恐らく彼は耳を貸すでしょう。それですぐ講和になる程確かに甘くもないでしょうが、統合宇宙軍歴代指導者の中でも、我々と価値観を共に出来る最も理想的な交渉相手だと期待して良いと思います』テンペ=ホイフェ=クダグニンは自信に満ちた補足で
    まっかつ さん作 [410]
  • 航宙機動部隊第二章・39

    『―ならば何故彼等に経済・物質的手段を以て臨まれ無いのです?』『知れた事を!渡した端から武器弾薬に化けるは必定!誰が好きこのんで侵略者に我が身を撃たせる援助等!倒錯を極めた暴論としか言えませんな、それこそ!』テンペの挑発的な反問にまともにいきり立ち、実際立ち上がった公社特務は、憤激まみれに手を振り払って否定して見せた。『私はそうは思いません』だが、国家監察官も譲らなかった。『どんな夷狄諸蛮にもあ
    まっかつ さん作 [425]
  • 航宙機動部隊第二章・38

    『これまでの帝国の拡大を見ても、必ず兵力で圧倒出来る相手だけに戦争を仕掛けています。ですからエンリケさんがおっしゃった様に、彼等に取って至上の価値は力なのでしょう―だからこそ我々が互角以上の戦力を持った今、外交攻勢で彼等の侵略を退ける、絶好の機会では有りませんでしょうか?』これには会場の全員が息を呑んだ。『こいつは面白い!彼等が狂信者ならば神が命ずる限り最後の一人まで戦う。また、もしゲリラやテロ
    まっかつ さん作 [439]
  • 航宙機動部隊第二章・37

    『良し、良いぞ。テンペ!』スポーツ観戦以上に手に汗握る物がある。それに任務と国益が伴っているのなら尚更の事だ。スタジオから上空凡そ八0万Kmの衛星軌道上連合艦隊旗艦《D=カーネギー》にて、リク=ウル=カルンダハラは平面ホロ画像相手に声援を送っていた。たかだか一五才の少女にここまで出来たら寧ろ異常だ。この政治的イリュージョンのタネを知ってるのは当然観戦武官だったし、その大本を辿れば祖国の元老院に行
    まっかつ さん作 [418]
 
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