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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。

 
  • 航宙機動部隊第二章・36

    そしてパレオス建国暦四0七年・同星邦首都・第四惑星ティヴィタヴェキア―\rその中でシテは、政治的中枢を成していた。政府官公庁群が集まり、又そこの住人達を批判するマスコミ勢力に取ってもメッカであるのは言うまでもない。そして、政治現象と関連深い金融センターにもなっていて、リアルト街が国内の株価・債券・為替をコントロールしていた。全国からのマネー・情報・権力を一手にし、郊外には世襲官僚層の居住区と教育
    まっかつ さん作 [456]
  • 航宙機動部隊第二章・35

    『この知らせをチャンネル77やエンタ・ヴィジョンズにくれてやってもどの道一緒だろう?連中はへこへこ頭を下げて僕に感謝し、そして君の馬鹿さ加減を笑うだけさ!そして、本局筋は君の人道的配慮とやらに感涙してさぞかし人道的な処置で報いてくれるだろうよ!それでも良いならリンゼイやシュルヒ辺りを使うから良いよ。同じ馬鹿でも奴等の方が余計な事はごちゃごちゃ言わないだろうからな!』いきりたつままに、そうぶちまけ
    まっかつ さん作 [420]
  • 航宙機動部隊第二章・34

    『そんな事よりさあ―君だってこんなド田舎に飛ばされて、不本意何だろう?言わなくても分かるよ?』聞くものの大半に生理的嫌悪感を催させる猫撫で声が、フーバー=エンジェルミの口から奏でられた。『実際君の所、落ち目がちだしね、最近?僕はね、助けてあげても良いと思ってるんだ―君も、会社もね?』声よりも更に不気味な前置きだったが、誘惑がそれをも上回り―そして、世馴れ過ぎた年少者の見立て通り、A=キネはおそる
    まっかつ さん作 [466]
  • 航宙機動部隊第二章・33

    『ふうん、君達も臆病この上ないんだね。たかが辺境の一星系の陳情毎きにそこまでビビル何てな』《ギャラクシーキャスティング&ブロードバンド》派遣支局統括ディレクター・A=キネは辣腕でなる男だ。例え芸能人相手でも面と向かってこんな事を言われたら、きっとただでは置かなかっただろう。増してや、その主が彼からしたらそれこそ十代の若僧だとしたら、恐らくは口より先に飛んだ灰皿が彼の武勇伝ないし暴君録の分量を少し
    まっかつ さん作 [459]
  • 航宙機動部隊第二章・32

    『良いか?もし貴様の構想が破綻して、そのせいで俺達実戦部隊が犠牲になった暁にはな―将兵一人に付きお前の肉を一グラムずつ削ぎ落として、死んだ奴らへの餞にしてやる。肝に銘じて置けよ?左総長殿』作戦立案の責任者はこの時確信しただろう。もし招からざる未来が実現した時、自分の麾下を喪失したレイモンドはこの恐るべき強制ダイエットを宣言通り課してくる事に何の躊躇いも感じはしまい、と。拘束以上に荒っぽく解放され
    まっかつ さん作 [496]
  • 航宙機動部隊第二章・31

    『それとも何か。また歴史的必然とやらで、今度は帝国に値札でも付けて中央域の資本家共相手にオークションでも開くつもりになったか?だとしたらさぞ結構なマージンが貴様の両手に転がり込む様になってるんだろうな!!』蔑意に歪められた顔面を伴奏に、右総長はどぎつさでこれ以上は考えれない罵声を同僚に浴びせかけた。気の弱い人間なら、それだけで間違いなく意識を失い卒倒しただろう。しかし、クレオン=パーセフォンは何
    まっかつ さん作 [457]
  • 航宙機動部隊第二章・30

    『お前、自分の考えている事が分かっているのか!?』遮音された高級士官専用・機密ブース群の一つで、今回クレオンから作戦案の概要―特にその戦法面を内々に伝えられた右総長が、聞いた途端絶句したまま肺腑が硬直してしまい、たっぷり一分弱呼吸が出来なくなる程のショックを喰らったのは、その指し示す所がどう考えても異常者の妄想その物だったからだ。『お前等参謀共は何時もそうだな。絶対に砲弾が飛んで来ない場所から、
    まっかつ さん作 [461]
  • 航宙機動部隊第二章・29

    帝国の決戦案大綱の策定は難渋を極めた。限り有る戦力で無尽蔵の増援を当て込める敵を屈服させる為には、ただ一回の戦闘でその主力艦隊に壊滅的な打撃を与える他に手は無いのだ。完勝以外には認められず、さもなくばいかなる結果であっても物量作戦の前に遅かれ早かれ潰される運命は目に見えている。この非情なる命題を解くべく、当然大本営はクレオン=パーセフォン始め最高の頭脳陣を配したのだが、彼等を以てしても少なからぬ
    まっかつ さん作 [461]
  • 航宙機動部隊第二章・28

    『…ですが、彼等はまだ若いのです。ただ未熟だと言うだけで、我々年長者がその矯正を怠り、ただ威を以て脅し法を以て刑す…本当にそれだけで宜しいのでしょうか?』公爵の述べた歯切れの悪過ぎる弁護は、およそ整合性とは無縁な物だった。しかし、職業柄、超然とは成り切れない相手の表情の中に何が潜んでいるのか、グイッチャルディーニ氏がその本意を見抜くのに苦労は無かった。『閣下、貴方までそんな…!』綺麗に苅り揃えら
    まっかつ さん作 [467]
  • 航宙機動部隊第二章・27

    立場上当然、星邦議長の宙際政治構想の概略をあらかじめ伝えられていたパレオス官界トップがそれが誰を指すのかについて今更無知な分けも無かった。『…それに、先立って連合艦隊司令長官殿と話し合いの場を設け、太子党の事についてなにがしかの言質を得るよう努めよう。最も、こちらの土産は風呂敷だけになるかも知れないがな。嘘はつきたくないのでね』これがグイッチャルディーニ氏が約束出来る限界なのだ。ヴェリーニ氏の光
    まっかつ さん作 [461]
 
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