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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。

 
  • 航宙機動部隊第四章・3

    左右の衛士達に純木製の手動扉を開けてもらい、リクは長官執務室に入った。そこは扉に負けず劣らず重厚かつ格式ある作りをしていて、内装も調度も取り敢えずは常識を大きく逸脱しない範囲で揃えられてはいた。『やあ観戦武官殿―否、今は総領事全権になっていたな』やはり純木製の執務卓から立ち上がりながら、ネカイア公爵クラッタ名誉元帥は手を指し示して向かいのソファーを進めて来た。『で、今日はどんな御用件かな』言いな
    まっかつ改 さん作 [486]
  • 航宙機動部隊第四章・2

    パレオス星邦首都星ティヴィタヴェキア周回軌道上・最外縁征討軍旗艦《D=カーネギー》―\r連合艦隊指令長官執務室前は二人の衛兵が左右を守るのが常だったが、リク=ウル=カルンダハラがそこに到着した時には更に三人目が扉からやや離れた廊下際に背中を預け、こちらを眺めていた。一目その姿を視認して誰だか分からない程リクは無知では無かったし、また対象とすべき相手は無名でも無かった。星間軌道公社・エンリケ特務調
    まっかつ さん作 [544]
  • 航宙機動部隊第四章

    銀河元号二一八八年第一期四日(修正太陽暦一月九日)―遂に星系合衆国連合艦隊は帝国統合宇宙軍へ向けて兵を向けた。派遣された軍容自体は今だささやかながらも、遂に戦争が始まったのだ。当然ながら最外縁(タルタロス)統一を旗印に掲げる統合宇宙軍側にこれを避けるべき理由はない。遅かれ早かれ両軍の決戦は現実の物となるであろう―\rしかし一方ではパレオス―合衆国陣営内部に置ける対立と分裂は、目前に迫る艦隊戦より
    まっかつ改 さん作 [441]
  • 航宙機動部隊第四章

    銀河元号二一八八年第一期四日(修正太陽暦一月九日)―遂に星系合衆国連合艦隊は帝国統合宇宙軍へ向けて兵を向けた。派遣された軍容自体は今だささやかながらも、遂に戦争が始まったのだ。当然ながら最外縁(タルタロス)統一を旗印に掲げる統合宇宙軍側にこれを避けるべき理由はない。遅かれ早かれ両軍の決戦は現実の物となるであろう―\rしかし一方ではパレオス―合衆国陣営内部に置ける対立と分裂は、目前に迫る艦隊戦より
    まっかつ改 さん作 [520]
  • 航宙機動部隊前史後編・50

    人類総会体制の下、宇宙文明は未曾有の拡大と繁栄の時を迎えた。それは中央域文明圏を主軸とする保守本流の領導による物であり、その主役となったのがユニバーサルエリート《宙際士大夫》達であった。初期の彼等はドクター=キマリとの戦いに自発的に参加した知識人や技術者やその子弟であったが、時を追う毎に組織的恒常的に後継者を補充する必要に迫られ、育成機関として文教惑星が設置された。言わば銀河版パブリックスクール
    まっかつ改 さん作 [575]
  • 航宙機動部隊前史後編・49

    第五次恒星間大戦に置いて人類総会に協力した航宙狩猟民族が、一定の独立を獲得する事を認められたのはある意味必然であった。そんな彼等の中で広がりつつあったのが、銀河の中心(中央域ではない)にこそ全ての真理があり、そこに到達する事を激しく求める合一思想であった。それは航宙狩猟民族独自の宗教と呼んで良かった。彼等の大勢が銀河中心渦へ向かって進出を試みたが、その殆どは様々な困難や妨害に遭って挫折もしくは破
    まっかつ改 さん作 [634]
  • 航宙機動部隊前史後編・48

    だが、辺境問題自体は決して致命的な危険に至る物ではなかった。中央域の実力は圧倒的であり、経済を中心に他を遥かに引き離していたからである。新装相成ったクレジット公貨・ネット集合体・そして人類総会と、辺境には持ち得ず、経済では量れない《三種の神器》を手中にしている中央域は、引き続き文明の中枢であり続けるに不安は無かった。更に銀河元号一八星紀からは、人口の爆発的な増加が始まった。同一七00年には、それ
    まっかつ改 さん作 [619]
  • 航宙機動部隊前史後編・47

    こうして一星期に及ぶ大戦期は終結し、新しい時代が始まろうとしていた。人類総会は、一千億同胞達に新たなる目標を示さねばならなかった。さもなくば、テクノクライシスや最終聖戦思想の再来を招きかねない―人々の脳裏には、そんな危機感が色濃くこびり付いていた。少なくとも最大多数の欲望を満たし、幸福を与え、それに外れるのに罪悪感を伴わせるだけの正当性を備えた大義名文が必要だった。しかもそれは、中央域文明圏を軸
    まっかつ改 さん作 [539]
  • 航宙機動部隊前史後編・46

    三皇帝の乱自体は辺境の局地戦のレベル以上の物では無かったかも知れないが、戦術・戦法面では幾つかの革新が見られた。それ等の中でも特筆すべきなのが、亜光速にまで加速した母艦から航宙艇を発進させて敵を襲わせる宙母機動部隊の登場であった。それまでの機動部隊戦では、艦列を厳密に密集させて攻撃と防御を競った集団戦が主流で、お互い敵の陣形や指揮系統を崩して組織力を失わせるのが最大の目的とされていた。ガニバサに
    まっかつ さん作 [630]
  • 航宙機動部隊前史後編・45

    最終兵器は無力化出来たとは言え、かつての超大国及び最終聖戦思想派の残党達は、まだまだ油断ならない勢力を保っていた。彼等は辺境に策源地を設け、密かに軍備を整え、中央域侵攻の期を虎視眈々と伺っていた。やがてこの反動に航宙遊牧民族の一部と追放された宗教界過激派・異端の科学技術者達のほとんどが加わり連合し、勢力はより強大となっていた。そして銀河元号一六三0年第一期二日(修正太陽暦一月二日)・三人の大元帥
    まっかつ改 さん作 [643]
 
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