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さんの投稿された作品が72件見つかりました。

 
  • aliment 002

    「リボンが料理長なわけだからウェイターは当然俺らだよ」リボンの料理の上手さに惹かれ、レストランを開いたらどうだとサル坊の勝手な妄想が広がっていた。「っるさいなぁ!いいから布団敷いたげなって!TK疲れてんだよ!!」褒められると顔が真っ赤になるので、赤いリボンの様だと二人が付けたあだ名。いや、理由は何でも良かった。三人にとって名前が無いのが何より苦痛だったのだから。「へいへい、TK様こちらへ〜」「ア
    さん作 [153]
  • aliment 001

    ブランデーの瓶が薄暗い部屋の片隅に投げつけられる。粉々に割れたそれは、ちょうど隣に座っていた子供にまで危害を加えそうになる。しかし、まるで自分には怪我をするという概念が無いかの様に子供は膝を丸めたままきょとんとしていた。自分には関係の無い、喧嘩だ。子供の瞳は揺らがずただ一点を見つめていた。此処ではない別のどこか、此処にはない別の何かを。「お、TK(ティーケー)!今日も稼いできましたか〜」アパート
    さん作 [235]
  • 翼 11(終)

    放課後の屋上で二人は夕空を見つめていた。「妹さん?」雄二には妹がいた。だが、雄二が高校生で、妹が中学生の時、いじめを苦に自殺したのだった。「なんか最初志保里と会ったら、ダブっちゃって。ダブったって言えば、留年したって言ったろ?いじめが理由だって知ったとき中学に殴り込んで、それが問題になって、留年になった」「そんな…」「今回も俺に言わせれば里見に殴り込んでやりたいけどよ。志保里、理不尽に負けるなよ
    さん作 [241]
  • 翼 10

    志保里は手すりに足をかけ、向こう側に立った。立ったというより手すりにかかとを乗せているだけだった。両手を離せば、落ちる。4階建て校舎。下にはコンクリート。「愛してるよ。雄二」「おい!?」振り向けないけれど声で分かる。「先生!!ひとつだけ聞かせて!私は遊びだった!?」「何分けわかんねぇこと言ってんだ!?今助けるから!」「来ないで!!二股ってなに!?そんな軽い話だったの!?」「何言ってんだ?二股!?
    さん作 [220]
  • 翼9

    「そうか…。了承しました。明日にはあなたの学籍を抹消します」校長先生が重々しく言った。「はい」私は覚悟が出来た。先生と結婚しよう。教室で私の退学が告げられた。らしい。私は現場を見ていなかった。その日の昼休みの時間、先生は私のところへ来た。私は屋上に居た。「風邪ひくだろ」「大丈夫です」「里見さんが、ごめんて…」「…あなたは悪くないって伝えてください」先生は私が手すりの方に向き直ってから屋上から出て
    さん作 [182]
  • 翼 8

    外で鳥が鳴いてる。外泊。仕事のアフターでもなかったなぁ。あったかい。掛け布団だ。「服、制服着ないと風邪ひくだろ」服?私は布団の中に潜り込んだ。「あーー!!」「っるさい!…どうした?」私は昨日の夜、止まらなくなったことを思い出した。「え…っと、ど……どうでした?」先生は朝食のコーヒーを零しかけた。「…いいから、制服」「ごめん」「俺、決めたよ」私は布団の中で制服に着替えながら先生の声を聞いた。「教師
    さん作 [189]
  • 翼 7

    「俺との誤解も解かないと」誤解。誤解?本当に。「先生」先生の胸から顔を離すと、目があってしまった。「誤解?」「ああ…誤解解かないと」「本当に、誤解?」心臓が早くなる。「神谷、教師と生徒だから」「で、ですよね、誤解……ですね」不意に目の前に先生の顔が出てきた。一瞬、唇が触れ合った。驚いたけれど、私はそのまま先生の唇にもう一度触れた。「っはぁ、先生…誤解じゃなくなったね」「バレたらお終いなんだから、
    さん作 [181]
  • 翼 6

    「いらっしゃい。ったく、ふざけるなよ」「ごめん……なさい」「まずなんでお前の両親は会ってくれないんだ?」「ふたりとも仕事で…忙しいから」笑顔でごまかしたつもりだけど、多分通じてないあちこちにダンボールが積んである部屋に先生は住んでいた。「地元…じゃないんですか」「ああ、お前遅刻して来たから知らないのか。転勤」「そうなんだ」私はこの人の何にがっかりしたのか分からなかったけれど、ちょっと沈んだ気分に
    さん作 [183]
  • 翼 5

    校長室はすごいタバコ臭くてダメだった。そこに行くまでの廊下で私は先生の手を初めて握れた。「ごめんなさい、先生。黙ってました。ごめんなさい」無言で私は先生の手にひかれていった。「前代未聞だよ。うちの学校にそんなことをしてる生徒が…」「退学だけは勘弁してやって下さい。お願いします。」「校長先生。私、退学でいいです」「神谷お前何言ってんだよ」そう言って先生は私の頭を小突いた。「っ痛」校長先生はやりとり
    さん作 [177]
  • 翼 4

    トイレで顔を洗ってから教室に戻ると、私の席は無かった。「あなたどこのクラス?間違ってるんじゃない?」男子は気まずそうに私を見たり、里見さんを見たりしている。先生が入ってきた。「授業始め…、神谷?」先生は突っ立ってる私を信じられないって目で見てた。「先生…」「はい先生。昨日神谷さんと帰ったってホントですか?」里見さんが声高に言う。クラス中がざわつく。「里見さん?でしたか、帰りましたけど。ちょっと待
    さん作 [203]
 

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