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玲唯さんの投稿された作品が88件見つかりました。
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Love song
02. 「ただいま」 玄関の戸を開けて中にはいると、リビングからお母さんが出てきた。 「おかえり。先生いらっしゃってるわよ」 「うん」 リビングに向かうと、ソファに座っていた先生は立ち上がって小さく頭を下げた。 「麻子(マコ)ちゃん、今日コンクールの曲が決まったの。だから今日からその曲の練習しましょうね」 「はい」 3時間あるレッスンは全然苦にならない。 大好きなピアノ、大好きな曲を弾けるんだもん
玲唯さん作 [334] -
ディフェンド
12. 「撤退、撤退!」 その言葉と共に2発の銃声が聞こえてきて、男はケイゴに背を向けて歩き出した。 「命拾いしたね」 そう言って男は消えた。 * 右腕から流れてくる血は何とか止血できた。 ケイゴはふらふらな足取りで家路に急ぐ。 両親は殺されてしまった。 だからあの男たちが憎くてしょうがない。 あの銀髪の男の顔が今でも鮮明に思い出せる。 いつか両親の仇をとってやる。そう誓った。 家の前につくと、そ
梓さん作 [353] -
Love song
01. 放課を知らせるチャイムが鳴って、皆帰りの支度を始める。 私も皆と同じく帰り支度をして、帰ろと席を立った。 「ねえ、華原さん。この後暇? よかったら遊び行かない?」 クラスの人にそう言われて、私は表情を曇らせた。 「ごめん。ピアノのレッスンあるから帰らないと……」 「あ、だよね。こっちこそごめんね。じゃ、また今度」 せっかく誘ってくれたのに…… 私が教室から出て行こうとすると、教室の後ろから
玲唯さん作 [370] -
ディフェンド
11. 6年前。 朝、怒鳴り声で目が覚めた。 両親が喧嘩しているのだろうかと思ったが、よく聞くと両親ではなく複数人の男たちの声だと分かった。 「ケイゴ。ここに隠れてなさい。絶対に出てきちゃだめよ」 突然部屋に入ってきた母からそう言われ、何がなんだか分からないままクローゼット入れられた。 クローゼットの中から耳を立てて聞いていると、何を言っているか分からないが、両親と男たちが何か言い争っているようだ
梓さん作 [326] -
Love song
プロローグ 将来有望なピアニストになると期待されてきた私は、学校では一線引かれてる存在だった。 そのせいか友だちはいない。 寂しかったけど、ピアノを引いてるとそれを忘れられる。 そんな私の前に現れたあなたは、私の初めての友だちになってくれたね。 ありがとう。 嬉しかったよ。 楽しかったよ。 大好きだよ。 私の想い、全部込めて奏でます。 私からあなたへの、愛の唄。
玲唯さん作 [322] -
ディフェンド
10. みぞおちを殴られたトドロキは、ケイゴの拳の衝撃で後ろに飛ばされ、それを見たレイは地面に両手をつき、電流を地面に伝わせてトドロキの方へと這わせる。 トドロキが着地した時、トドロキの足元は電流によって囲まれていて、その電流は真上に向かって音を立てて伸び、トドロキを包み込むようにして降ってくる。 逃げ場がないトドロキは電流を受け、その場に倒れた。 戦いにようやく決着がついた瞬間だった。 「ケイゴ
梓さん作 [329] -
ディフェンド
09. 「死んでもらう」 トドロキは低い声で言うと、懐からナイフを取り出した。 刹那、トドロキの姿がその場から消え、ケイゴの正面に現れる。 ケイゴに避ける間を与えない程の速さで、トドロキは握っていたナイフでケイゴの右腕を切り裂く。 (早いっ!) ケイゴの右腕からは鮮血が吹き出て、ケイゴは右腕を抑えてトドロキに向かって蹴りを繰り出した。 しかしトドロキはそれを避け、またしても2人の前から姿を消した。
梓さん作 [342] -
Kiss me!*エピローグ
ケイタと付き合うことになった。 凄く嬉しくて、考えるだけでドキドキする。 「ユキ。何か嬉しそーだね」 「まあね」 「なーにー。教えなさいよおー」 ナナミはそう言うと、私の脇腹をくすぐってくる。 私はナナミから逃げようと走って廊下に出た。 「うわっ!」 廊下に出た時、教室に入ろうとしていた誰かとぶつかった。 少し離れて顔を上げると、そこにはケイタの姿があった。 「ユキ。おはよ」 「おはよ」 「あ、
玲唯さん作 [341] -
Kiss me!*26
「それで一目惚れしたんだよね、俺。それからずっと好きだったんだ」 そしてケイタは私の頬から手を話す。 私がゆっくり視線を上にやるとケイタが既に私を見つめていて、私はぱっと視線を下に向けた。 「ユキ。今更だけど、いやだったよね。今まで……」 いきなりキスしたこと、いきなり手を繋いだこと。 そのことを言ってるの? 「私、図書室でキスされたときからケイタのこと嫌いだった」 「うん」 「でも……次のキス
玲唯さん作 [334] -
ディフェンド
08. 男たちの唸り声をあげながら2人に襲いかかってくる。 その男たちの中に最初に飛び込んだのはケイゴだった。 ケイゴは素早く1人の正面に移動するとその男の顔面に拳を食らわし、ケイゴの後ろにいた別の男を後ろ蹴りで倒す。 一方レイはケイゴと同じく体技で戦っていたが、相手の多さに苦戦している様子だった。 「これじゃキリがない……」 呟くとレイはその場から積み上げられている木箱まで飛び、そこから男たちを
梓さん作 [373]