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玲唯さんの投稿された作品が88件見つかりました。
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Kiss me!*26
「告られて……付き合うことにしたんだ」 「え?」 やっぱり、ね。付き合うんだ……。 分かってた、分かってたけど……やばい、泣きそう。 泣いてる顔を見られたくなくて、私はケイタに背を向けてこぼれてきた涙を拭った。 「なーんて、嘘!」 その言葉に驚いて、私は振り向いてケイタを見た。 「は? 嘘?」 「うん」 「な、何で嘘つくの?! 馬鹿じゃないの?!」 何で嘘つくかなあ!ムカつく……。 でもほっとし
玲唯さん作 [327] -
Kiss me!*25
「昨日のことなんだけど……」 「うん?」 「謝ろうと思って。私、酷いこと言ったから」 「え。何か言ったっけ?」 まさか覚えてないの?! 信じらんない! 「……もういい。ってか、天野さんと付き合うんでしょ! さっき見てたんだよね、私」 何で聞いちゃったんだろう。 私、馬鹿だ。 でもケイタから聞くことで、吹っ切れる気がする。 聞くの怖いけど。 「ユキ、見てたんだ……」 「うん」 早く言って。 付き合
玲唯さん作 [351] -
Kiss me!*25
天野さんは告白して、上手くいったんだ。 だから、あんな風に……。 それでも気持ちを伝えるべき? 「無理だよ……」 屋上に来た私は、フェンスに背を預けて座り込んだ。 そして私はネックレスに触れようと首もとに手を伸ばしたけど、ネックレスはなかった。 そうだ。あの時……。 ケイタにネックレスを投げつけたのを思い出した。 思い出した時、ネックレスをむしりとったときにできた傷が痛んだ。 もう気持ちを伝えな
玲唯さん作 [363] -
ディフェンド
07. 「入り口は正面だけみたいね」 「じゃ入り口にいる奴ら、片付けないとな」 ミッション開始時刻になり、アジトの近くに停まっている車の影に身を潜めていたケイゴとレイは入り口を見ながら突入のタイミングをうかがっていた。 入り口にはサングラスに黒のスーツ姿の男が2人。 鉄の扉の両側に仁王立ちして、辺りを見はっている。 「じゃ、行きますか!」 「そうね」 ケイゴの言葉にレイが頷くと、2人は同時に扉の方
梓さん作 [363] -
Kiss me!*24
ちゃんと伝わってるか分からないけど、私が言う言葉にナナミは相槌をうちながら聞いてくれた。 初めてケイタに会った時のこと。ネックレスを貰ったこと。ケイタが風邪を引いた時のこと。 そして、天野さんのこと。 全部話終わった時、ナナミは少し黙った後に静かに言った。 「そっか。だから最近ユキ元気なかったんだね」 元気ないように見えてたんだ……。 「天野さんの告白が上手くいくように、気を遣ってたんでしょ?」
玲唯さん作 [358] -
Kiss me!*23
「ユキ、どーしたの?」 何で追いかけてきたの? 心配なんかしないで。 「放して!」 私はケイタの腕を振り切って、ケイタに向き合い睨みつけた。 「私、あんたのこと大嫌いだから! 自己中で自分勝手で気分屋で、凄いムカつくの! だからもう話しかけないで! これ、返すから!」 私はそう言い放つと、つけていたネックレスを強引にむしりとってケイタに投げつけ、走ってその場から立ち去った。 * 学校から少し離れ
玲唯さん作 [369] -
ディフェンド
06. 「今から今回のターゲットの説明をする」 情報局の片隅にある個室にリュウカとケイゴとレイの姿があった。 丸型の机を囲むように3人は座り、リュウカは机に取り付けてあるボタンを押すと、机の真ん中のカメラから1枚の男の写真が飛び出して空間に浮かぶ。 「誰だ? こいつ」 「こいつはトドロキ。ランクはBだ」 「B……珍しく低いランクのミッションですね」 ターゲットの危険度数は一番Cが低くく、次にB・A
梓さん作 [391] -
Kiss me!*22
「何か最近静かだよねえ」 「そお?」 ナナミはお弁当を食べながらそう呟いた。 「ケイタくん、全然顔出さないからさあ」 確かにここ最近、ケイタは私たちの教室に来ることや話すことがなくなった。 天野さんはケイタに告るために、自分をアピールしてる真っ最中なんだと思う。 まあでも、私にとっては好都合なんだ。 登下校はやっと一人で帰れるし、昼休みは静かに過ごせるし。 うるさい人がいなくなってくれて、よかっ
玲唯さん作 [369] -
Kiss me!*21
──「私、福崎くんに告白するの」 昨日からずっと、天野さんの言葉が頭をめぐる。 何でこんなに胸が痛いんだろう。 ケイタのことなんて、どーでもいいはずなのに。 可笑しいよ、私。 ネックレス貰って嬉しかったり、ケイタの家に行ったり。 どーかしてる。 「ユキ、どーしたの?」 「え、あ、いや。何も」 げた箱の前で立ち止まっている私に、ケイタが声をかけてきた。 そして私が靴を履き替えて歩きだそうとした時だ
玲唯さん作 [377] -
ディフェンド
05. 少年は草原を駆けていた。 草原に立つ金髪の少女を凝視しながら。 少女は駆けている少年に向けて右手を突き出し、少女は手のひらに電流を球状に集めたサンダーオーブを少年に向けて飛ばした。 連続で飛来してくるそれは、駆けている少年のすぐ足元に落ち草を焦がして煙をあげた。 少年は少女の正面に向かって駆け、少女は少年に向けてサンダーオーブを飛ばし続けるが少年はそれをよけながら向かってくる。 そして少女
梓さん作 [408]