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玲唯さんの投稿された作品が88件見つかりました。

 
  • Kiss me!*20

     天野さんの言葉に驚きの表情をした私を見て、天野さんは少し取り乱したように早口で言う。 「だ、だって、いつも話してるし、一緒に登下校してるから……」 最後の方は声が小さくてよく聞こえなかった。 言い終わると天野さん下を向いて、またもじもじと手を組み始める。 「付き合ってないよ、私たち」 「ほ、本当?!」 私が言うと、天野さんはぱっと顔をあげた。 さらに私が頷くと嬉しそうに笑う。 「よかったあ。安心
    玲唯さん作 [357]
  • ディフェンド

    04. その箱の中には、2本の注射器があった。 注射器の中には青い液体が入っていて、リュウカはそのうちの1本を取り出すと、ケイゴに近づき腕を掴んだ。 「まずはケイゴからな。かなり痛いぞ、これ」 二の腕に注射器の太い針が刺さる感触がして、ケイゴは顔を背け、歯を食いしばった。 針から体内へと青い液体が注入されていく。 あまりの痛さに、ケイゴは顔をしかめて苦渋の声をあげた。 そしてケイゴに注射をうち終わ
    さん作 [513]
  • Kiss me!*19

     やっと風邪が治った私は、学校に着くと自分の席に座って頬杖をついた。 あの時、何でケイタのとこに行ったんだろう。 行かなければ風邪うつされなかったし、キスされなかった。 ……キス、か。 思い出して、何か恥ずかしくなった。 「おはよ、ユキ! 寂しかったよー」 「おはよ」 ナナミが教室に入って来るなり、私に抱きついてそう言った。 「俺も寂しかったよー!」 「ケ、ケイタは来るなっ!」 いつの間にか現れた
    玲唯さん作 [348]
  • Kiss me!*18

     食器を洗ってる時、さっきのケイタの言葉が頭の中を何度も巡った。 あの部屋に、2人きり……。 いや、何考えてんの私! 「バカじゃないの……」 ケイタにじゃなくて、自分に向けての言葉。 食器洗い終わったら帰ろう。 そう決心して、私は部屋に戻った。 * 部屋に戻るとケイタは寝ていた。 コップに入ってる水の減り具合から、ちゃんと薬飲んだことが分かる。 布団から出てる腕を中に入れて布団をかけてあげた時、ケ
    玲唯さん作 [357]
  • ディフェンド

    03. 朝食を済ましたケイゴは、レイに言われた通りに突き当たりの部屋に向かった。 そこに行くまでの廊下は長く、幅もかなり広い。 廊下の両側には等間隔にドアがあり、その数は20以上はある。 「ここか……」 このドアの先には何があるんだろうと、ケイゴに緊張が走る。 意を決してドアノブに手をかけ、押し開けた。 「うわあ……」 巨大なモニター、その下には壁に沿うようにして並んでいるたくさんのパソコン。 そ
    さん作 [395]
  • Kiss me!*18

     食器を洗ってる時、さっきのケイタの言葉が頭の中を何度も巡った。 あの部屋に、2人きり……。 いや、何考えてんの私! 「バカじゃないの……」 ケイタにじゃなくて、自分に向けての言葉。 食器洗い終わったら帰ろう。 そう決心して、私は部屋に戻った。 * 部屋に戻るとケイタは寝ていた。 コップに入ってる水の減り具合から、ちゃんと薬飲んだことが分かる。 布団から出てる腕を中に入れて布団をかけてあげた時、ケ
    玲唯さん作 [331]
  • Kiss me!*17

    「ユキ……来てくれたんだ」 ケイタはそう言いながら起き上がろうとした時、激しく咳き込みだした。 「起き上がんなくていいから、寝てなよ」 「……うん」 風邪引いたんだ。 でもただ寝てるだけで、頭を冷やすとかってことは何もしてない。 「熱、測った?」 「測ってない」 「体温計と氷枕、どこにあるの?」 「体温計は下の引き出しのどこかにある、かも。氷枕は……」 小さい声でケイタが言うと、また咳き込み始め
    玲唯さん作 [448]
  • ディフェンド

    02. 「あんまり動くなよ。まったく……」 女は大きなため息をついてケイゴを抱き上げると、そのままベッドに座らせた。 「腹へったろ?」 すると女の後ろから先ほどの金髪の少女が出てきて、持っていたお盆を突き出す。 お盆には2つのパンとスープが乗っていて、それを見たケイゴの喉が鳴る。 「食えよ」 女に促され、ケイゴはパンを手にとって一口かじった。 幾日も何も食べていなかったケイゴにとって、今まで何気な
    さん作 [413]
  • Kiss me!*16

     その日、ケイタが学校に来なかった。 まあ別に来なくていいんだけど、何か寂しいというか何というか……。 「ケイタくん、どーしたんだろーね?」 「さあ。サボりじゃね?」 ナナミとマサトがそんな話しをしてる。 電話かメールしてみようかと思ったけど、止めた。 そんなことしたら、アイツのこと心配してるみたいに思われるし。 アイツのことなんて、これっぽっちも心配してないんだから! その時、私の携帯から着信音
    玲唯さん作 [396]
  • Kiss me!*15

    「いつの間にそんな発展してたの?!」 「ち、違うってば!」 そう言いながら、私はケイタの手を振り払った。 「て、手なんて繋いだことないし! ば、ばーか!」 私はケイタを睨みつけて、走ってその場から立ち去った。 * 何でだろう。 ちょっとの間握られただけなのに、まだケイタの手の感触が残ってる。 私は屋上の戸に背中を預けて、ケイタに握られた手を見た。 嫌いな奴なはずなのに、ムカつく奴なはずなのに、何
    玲唯さん作 [407]
 
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