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玲唯さんの投稿された作品が88件見つかりました。

 
  • Kiss me!*7

    「ねえ、いつまでついてくるつもり?」 家の近くの十字路に来たとき、冷たい声でケイタに言った。「ユキはどっち?」 十字路のところに来た時、ケイタがそう聞いてくる。 「……右だけど」 「俺真っ直ぐだから、ここまでだね」 「そう」 私が右に曲がった時、後ろからばいばいって聞こえたけど無視してやった。 しばらく歩いていると、携帯が鳴った。 私は画面を見ずに通話ボタンを押した。 「あ、出た!」 この声はケ
    玲唯 さん作 [420]
  • Kiss me!*6

    「ねえ。何でメール無視したの?」 私は一瞥をくれて歩き出した。 「ねえー」 ケイタは私の後ろをついてくる。 もう私は我慢の限界だった。 「ついてこないでよ!」 私は振り返ってそう言い放った。 ケイタはぽかんとした顔をして私の方を見ている。 「ついてくるな言われても、俺の家こっちだし」 「じゃ話しかけないで!」 「何で?」「何でって……」「昨日のこと?」 何だ、分かってるんじゃん。 私が頷くとケ
    玲唯 さん作 [503]
  • Kiss me!*5

     着信が来てるみたいだけど、知らない番号からだったから出るのにためらった。 でも私は通話ボタンを押して電話に出る。 「もしもし……」 「あ、ユキ? 俺───」 速攻で通話終了ボタンを押して携帯をバックに放り込んだ。 それを見ていたナナミは首を傾げながら私を見ていた。 「誰から?」 「あいつから」 「あいつ?」 「……ケイタ」 「何だ、ケー番の交換はしたんだあ」 そんなのしてない! なのに何であい
    玲唯 さん作 [451]
  • パラサイト*2

     交差点の信号が赤から青に変わり、それまで待っていたたくさんの人々が一斉に動き出す。 しばらくすると青信号が点滅を始め、まだ渡りきれていない者たちは小走りになって渡っていった。 だがその中に、交差点の中心で立ちどまったままの男がいた。 男はぼうっとしたまま点滅している信号を見ている。 そして信号が赤に変わるが、男はその場から動こうとしない。 車は男にクラクションを浴びせて、男の体すれすれを通り過
    玲唯 さん作 [376]
  • Kiss me!*4

    「あーっ!」 私はあいつを指差して大声を上げた。 「おはよ、ユキ」 あいつはにこにこしながら1歩前に出てきて、私はさっとナナミの後ろに隠れた。 てゆーか、何で呼び捨て? あなたにだけは、呼び捨てにされたくない。 「何だ。知り合いだったのか」 「じゃ私たち意味ないね」 「え、ちょっと!」 「あとは若い2人に任せた!」 「ユキ、頑張ってね」 ナナミとマサトは気を利かせたつもりでいるようで、私たちを
    玲唯 さん作 [480]
  • パラサイト*1

     白を基調とした10畳ほどの部屋。 家具はベッドしかなく、そのベッドには長い薄桃色の髪をした少女が上半身を起こした状態でベッドの横にある窓の外を見つめていた。 縦長で大きな窓からは、少女が住む街並みを見渡す事ができる。 少女はこの部屋から見る街の景色が好きだった。 少女が窓の外を眺めていると、1人の青年が静かにドアを開けて入ってきた。 少し長めの黒髪に青のメッシュを入れ、カーキーのトレンチコート
    玲唯 さん作 [400]
  • Kiss me!*3

    03. 「ユキ!」 後ろから名前を呼ばれて振り返る。 そこにいたのは、図書室で寝てたあいつだった。 あいつは私の腕をつかんで強引に引き寄せると、私にキスをした。 唇を離した時、あいつは私ににっこり笑いかける。 私はビンタを食らわそうと手を振り上げたけど、手の甲に激痛が走った。 「痛っ!」 痛みで目を覚ました私は、ベットのパイプにぶつけた手を擦りながら起き上がった。 「夢、か……」 あいつとのキス
    玲唯 さん作 [489]
  • パラサイト

    序章 パラサイト。 それは突如現れた。 パラサイトは人間の内部に寄生し、人間のライフエナジーを食って成長する。 ほとんどのライフエナジーを食いつくすと、パラサイトは人間の内部から外に出てきて暴れ出す。 誰かの陰謀なのか、パラサイトたちの意志なのかは不明。 そのパラサイトを撲滅させるためのチームがあった。 名前はオーク。 今日もどこかで戦いの音がする。 そのたびに、悲しみにくれる人がいる。
    玲唯 さん作 [429]
  • Kiss me!*2

    02. 「下校時間過ぎちゃうよ?」 その人の肩を軽くつつきながら言ってみた。 でも起きる気配がない。 下校時間まで残り5分。 あと1回声かけて起きなかったら見捨てよう。 見回りの先生来るだろうから、その先生に任せればいいや。 「ねえ、起きて!」 さっきより声を大きくして、肩を強く叩いてみた。 これなら絶対起きるでしょ! 「うー……ん」 その人は目を擦りながら、ゆっくりと起き上がった。 とりあえず
    玲唯 さん作 [465]
  • Kiss me!*1

     放課後の図書室は人が多くて騒がしい。 勉強をしている私にとっては最悪な環境。 私語、飲食厳禁って張り紙がされてるのに誰一人守っていないし。 私の他に勉強をしてる人も、そう思ってるだろーなあ。 勉強してる人の身にもなってほしいなんて思うけど、そんなこと言えない。 勉強する場所を変えたいけど、どの教室も人がたくさんいてうるさそう。 ああ、勉強が手につかない。 帰ろうかな。何て考えていると、2つ隣の
    玲唯 さん作 [600]
 
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