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玲唯さんの投稿された作品が88件見つかりました。
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君と見た空*2の3
翌日は雨だった。 今朝の天気予報では、これから暫くこの天気が続くだろうと言っていた。 それを聞いた瞬間、昨日のアオトの暗い表情が浮かんだ。 どこかで、そんな顔をしながら空を見ているのかな。 早く晴れの日が来ればいいのに。 私も雨の日の空は嫌いだった。 「角田さん」 名前を呼ばれて振り返る。 そこにいたのは結城くんだった。 私は驚いて、持っていた数冊の本を床に落としてしまった。 私は急いでその本
玲唯 さん作 [498] -
君と見た空*2の2
「ちょっとユウカ、びっくりさせないでよ!」 振り向かなくても、声だけでユウカだということが分かった。 ユウカは笑いながら、ごめんごめんと謝る。 「あ、もしかして昨日の人?」 ユウカはアオトの方を見て言った。 私が頷くと、ユウカはアオトの隣に座る。 「初めまして。リクの友達のユウカです!」 「俺はアオト。よろしく」 いつもより、ユウカの声が高い気がする。 アオトは柔らかい笑みを浮かべながら、自己
玲唯 さん作 [496] -
君と見た空*2の1
02.記憶 翌日の帰り道、いつものように土手を通る。 私はアオトの姿を探したけれど、どこにもアオトの姿はなかった。 何かちょっとがっかり。 私はため息をついて土手を降りて公園に行って、ベンチに座った。 いや、何してんの私。 これじゃまるでアオトを待ってるみたいじゃない。 二股じゃないよ、これは。 二股って使う意味違う? まあいいや。 アオトは―――昨日会ったばっかりだけど―――友達。 同じものが
玲唯 さん作 [505] -
君と見た空*1の3
「リクっていい名前だね。可愛いし」 そう言って、アオトはニカッと笑った。 その笑顔と言葉に、私はなぜかドキドキしてしまっていた。 何してんの、私。 好きな人いるのに他の人にときめくなんて。 そんな時、後ろから私の名前を呼ぶ声が聞こえた。 声の聞こえた方をみると、そこにはユウカがいた。 ユウカは土手の上から私に向かって手を振っている。 私は手を振り返して立ち上がった。 「じゃ私行くね」 「え……
玲唯 さん作 [529] -
君と見た空*1の2
怒ってなかったような気がする。 ちょっと安心した。 辺りを見回すと、土手の下の平地に小さな公園があった。 ここの公園でよく遊んでたなあ。 何か懐かしい。 私は優花を待つために、土手を降りていって公園にあるブランコに座った。 鎖を掴んでゆっくりブランコを動かしながら空を見上げた。 そこには澄み渡った青空が広がっていた。 私は子どもの頃から空が大好きで、晴れの日はよく空を眺めてた。 画
玲唯 さん作 [522] -
君と見た空*1の1
01.出会い 放課を知らせるチャイムが鳴って、皆一斉に動き出す。 部活に行く人、帰る人、隣の教室を覗きに行く人。 皆それぞれの放課後を過ごしている。 そんな中、私は1人机で鏡を見ていた。 その鏡の前で髪を整える。 ショートだからそんなに時間はかからないけど、串を何回も何回もかける。 そしてセーターに髪の毛が付いてないことを確認して、大きく深呼吸してから教室をでた。 私が向かったのは、2つ隣の3年
玲唯 さん作 [598] -
君と見た空
プロローグあなたの笑顔が好き。あなたの声が好き。あなたといる時間が好き。あなたと見た空が好き。あなたが好き。この気持ちはずっと変わらないから。またいつか、どこかで会おうね。
玲唯 さん作 [614] -
さくらいろドルチェ
プロローグ 「好きな人できたから、別れる」 その言葉で、どんなに私が傷ついたか あなたは知らないでしょ? 私は誰よりもあなたを愛してたんだよ。 でもその別れがなかったら、 今私は笑えてなかったのかな。
玲 さん作 [471]