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911 さんの投稿された作品が20件見つかりました。
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教授のXファイル??
「この町の名物、フナムシの唐揚げです。たくさん入れておいたので、お友達で分け合ってお食べになってください。」おれのテンションは垂直落下した。あまりのショックに俺は倒れそうになりながら、公民館を後にした。「うわっ!なんじゃこりゃ!?」海の家に帰った俺は日本男子でパンクしそうな建物を見て唖然とした。「おぉ!翼!助けてくれ〜!」野々宮が叫ぶ。「京子さんはどこだ〜!!」「京子ちゃんをだせー!」男共も叫ぶ
911 さん作 [512] -
教授のXファイル??
「その通り!このあたりの海は透明度が高い。訓練中の潜水艦を見て、怪物だと勘違いしたのです。」こうして種明かしは終わった。「まさか潜水艦とはな…」「ビーバーだったのか…」人々はお互い納得しながら仲間と話している。そして先日海の家にきたあの漁師が俺に近づいてきて言った。「いやぁ先生、ありがとうございます。これで安心して漁ができます。」「いえいえ、それほどでも。それより、例の謝礼の方を…」「これですね
911 さん作 [480] -
教授のXファイル??
人の思い込みは怖いものである。二つの全く無関係な事柄を誤って結びつけてしまったために、事件が複雑化してしまったのだ。「それじゃあ、あのでっかい影は何だったんだ?」「それは、この町の特徴を考えればすぐに答えが出ます。この町はかつて軍港として栄えていた。そして、呉や佐世保、長崎といった主要だった軍港は戦後も海上自衛隊の拠点として活用されています。つまり、この近海に出没する100メートルを超える怪物と
911 さん作 [416] -
教授のXファイル??
我ながらなかなかの名司会っぷりだ。「3.2.1.オープン!」峰崎がゲージにかかっていた布を取っ払う。中に入っていたのは、一匹の…ビーバーだった。客席はポカンとしている。「このビーバーが鋭い歯で魚の匂いが染み着いた皆さんの網を食い破っていたんです。」「アホか!俺の網は沖に出てるときに破られたんだ。そんなちっこいのが沖合まで泳いできて網をかじったとでも言うのかよ。」「ひとつ、みなさんは大きな勘違いを
911 さん作 [441] -
教授のXファイル??
「え〜皆さんお忙しいところ集まっていただきありがとうございます。」俺と峰崎は公民館に町の漁師達をあつめていた。地元の名士でもあるペット屋敷の老人にも来てもらった。「今回なんと、我々は怪物の捕獲に成功しました!」客席がざわめく。「では今からみなさんを悩ませていた怪物の正体を明かしたいと思います!峰崎、アレを持ってこい。」「はーい。」峰崎は50センチ四方ほどの箱を台車に乗せて持ってきた。紫の布がかか
911 さん作 [491] -
教授のXファイル??
俺は聞き込みにきた事情を詳しく説明した。が、「うーむ、魚を巨大化するような実験などした覚えはないのぉ…。」ここも空振り、俺はおいとますることにした。「では、私はこれで…」「まぁちょっと待ちなさい!ついでに頼みたいことがあるんじゃ。」「なんですか?」「実は先日わしのペットが逃げ出してしまってのぉ、探してほしいんじゃ。そのペットというのが…」そのペットの種類を聞いた俺の頭に、ある仮説が浮かんだ。「わ
911 さん作 [467] -
教授のXファイル??
この町は戦時中は軍港町としてそこそこ栄えていたらしい。それが敗戦後は過疎化が進み、今は随分と寂れてしまっている。戦時中には兵器工廠でなにやら新兵器の開発をしていたらしいが、その実験で誤って巨大化した「なにか」が、人々に忘れられた今もこの近海で生き続け、人間に復讐しているのだろうか…。俺はここにあった工廠で働いていた元職業軍人の老人に話を聞くことにした。「ピンポーン」ずいぶんとデカい家だ。「おう、
911 さん作 [451] -
教授のXファイル??
水面を見ると、黒い圧倒的な質量をもった何かが通り過ぎていった。「出たぁ!」「網だ!網をしっかりつかむんだ!」「はいっ!」俺達は網を持っていかれないように全力で掴んだ。しかし、怪物は俺たちの予想に反して、なにもせずにボートから遠ざかっていった。俺達は為すすべもなくただそれを見送った。「それにしても大きかったですねぇ、アレ。」「だけどどうして俺達のボートを素通りしていったんだ?」海から帰った俺たちは
911 さん作 [432] -
教授のXファイル??
「かかりませんねぇ…。」四時間後、すっかり退屈した様子の峰崎が切り出した。「ばか!それを言っちゃダメだろ!!空気読めよ!」「そうだ!暇つぶしにしりとりしません?じゃあ私から…りんご!」「ゴビ砂漠」「熊!」「マンドリル」「ルビー!」「ビルトインスタビライザー」「ざくろ!」「ロルの定理」「リンボーダンス!」「スミソニアン協定」「いか!」「加法定理」「また(り)ですかぁ…リス!」「スリ」「あぁ〜!!教
911 さん作 [419] -
教授のXファイル??
波止場に戻った俺達は、早速さきほどのボートで大海原に出て行くことにした。ボートの名はカティ・サーク号である。150メートルほどの沖に出たところでボートを停めた。「で、どうやって調べるんですか?」「網を海中に垂らしてヤツをおびき寄せる。この網はカーボン繊維でできているからちょっとやそっとじゃあ千切れない。やつの歯が絡まったところで引き上げるんだ!」「へぇ〜、教授にしては準備いいですね!」「うるさい
911 さん作 [425]
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