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まゆみ さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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イカロス同盟。?
さぁて…中野の作ったまったくもって動機不純な同好会、イカロス同盟。もちろん俺がオサ(長)となり中野とゆかりさんはあなたに笑顔をふりむき隊係となった。(ちなみにそんな係いらん!という俺の声は無言で見つめてくるゆかりさんに封じ込められた)そして中間テストが終わったあとの外も心もじめじめしているなか第一回目の会議は始まった。『議題はずばりこれだ!』バーンとノートに書きなぐったバカ丸だしの文字の横に小さ
まゆみ さん作 [111] -
イカロス同盟。?
「うわっ。急にびっくりするじゃないですか!」いきなりゆかりさんが目の前に現れた。「先生に『私がアメリカにいた体験を元に日本とアメリカの文化の違いについての同好会を作りたいんですけど』って言ったら快くハンコを押してくれたわ。」同好会規定の紙を机の上にバザバサと置く。「え、そんなんで大丈夫なんですか…。」「大丈夫、大丈夫。名前も『アメリカ文化同好会』にしておいたから。」それは大丈夫じゃない気がするの
まゆみ さん作 [242] -
イカロス同盟。?
「おい希成。お前何部に入るんだよ。」この高校に入ってから1ヶ月たち、周りの男子たちとも打ち解けてきたころそう声をかけてきたのはクラスでも奇人として有名な(?)中野だった。「いやまだ特に決めてないけど。」もう高2の2月だしなぁ。そう付け加えようとしたら「なぁ、イカロス同盟に入れよ。」いたずらっ子のような笑みを浮かべて中野が言う。「…は?イカロス同盟?お前死にたいの?」「何で死ぬんだよ。」「だってイ
まゆみ さん作 [251] -
イカロス同盟。
おそらくあのときに、人生のボタンを掛け違えたのだろう。あのとき、もしも、なぜ、どうしてだ?もう変えられない現在を憎みながら小さな単語が書かれたノートに目をやる。――「イカロス同盟」――古びてしまったその文字には懐かしいあの人の温もりが込められていた。「希成くん?」声をかけられて振り返ると、そこには今までに見たことのないようなまるで桜吹雪のなかにいる向日葵のような、そんな女の人が立っていた。一目惚
まゆみ さん作 [220]
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