トップページ >> ふく さんの一覧
ふく さんの投稿された作品が433件見つかりました。
-
汚染 49
こうなる事も考えてはいたのにやっぱり心は上手い事着いて行けない私は何だったのだろう『好きな人がいる』という貴方の打ち明けに一瞬は期待しただってしょうがないこうして誘われたし今までの行動を見ればそんな風に思うしかないなのにどうして『人生一度きりなら思う様に生きたらいいですよ』私が言うと安心した表情を見せたその相手が私ならどんなに良かっただろう『飲み屋の人なんだけどね』貴方の言葉に耳を疑った深い痛み
ふく さん作 [123] -
汚染 48
確かな事それは終わりが見えている事私の中で貴方への感情が始まりを告げても所詮は訪れる悲しい未来始めから期待は捨てるべきだった何度もそう思って来たはずそれなのに些細な事に胸を弾ませ浮かれていた一秒一秒明日が近付く程に落ち込んで行く楽しめばいいせっかくの時間私との時間を作ってくれた貴方に感謝をして貴方を笑顔にしてあげよう駄目だと思えば退けばいいこれが最期だと私達に明日はない物だとそう決めていれば貴方
ふく さん作 [115] -
汚染 47
やっと言えた『予約出来ましたから』これを伝えるだけに何日かかっただろう『出来たなら良かった』と少し笑って事務所を後にした案外あっさりした返事色んな事に期待を持ち過ぎて少しの事で肩を落とすもっと嬉しそうにして欲しかっただって明日だよ何で私だけがこんなにもどきどきして緊張しないといけないのそんな風に心の中でふて腐れる明日か待つのは楽しかったこの二週間沢山考えたし良い事も悪い事も想像したおかげで疲れた
ふく さん作 [118] -
汚染 46
誰かに聞いて欲しい普通の恋なら話せる返って来る返事なんて分かり切ってはいるけどもうそれでもいい『好きな人が出来た』それだけなら『良かったね』と言ってくれるその先を告白すれば表情を変えるだろう『辞めときなよ』と言われたとしても本当に苦しい何を言われてもいいから誰かに打ち明けたい嬉しかった事も辛い想いも言えない事が内に秘めた想いがこんなにも痛い親友に打ち明けてみようかと思った携帯を手に取り電話をして
ふく さん作 [159] -
汚染 45
たった一言が何で言えないのだろう『予約入れときましたから』軽い気持ちで言うつもりだった言えるチャンスなんていつでもあった周りに聞かれたくないのももちろんあったけど廊下ですれ違った時に思わず息を呑んだただ軽く笑顔を交わしただけこんな事位で緊張する結局口には出来ず通り過ぎただけ自分が情けない隣にいるのに上手く会話が出来ない明らかに意識をし過ぎ軽い言葉が私にとっては重たい朝『おはようございます』と言う
ふく さん作 [120] -
大人
あなたが選んだお店は素敵ね少し暗い照明流れる音楽並ぶお酒ウィスキーを口に運ぶ姿綺麗な指煙草を加えて火を点けるこの瞬間がたまらなく好きシャツの一番上のボタンを外しネクタイを緩める仕草あなたは大人ねこの店が良く似合う私はまだあなたには追いつけない綺麗な洋服でもなければブランド物が似合う女でもない場違いの様で恥ずかしくなるどう見ても釣り合わないそれがいいんだよとあなたが笑ってくれるそんな風に言ってくれ
ふく さん作 [128] -
汚染 44
週末は雨だって結局金曜日も雨最悪だ私の計画が台無しまぁいい貴方と居れるならそう思う事にしよう今日から毎日天気予報を見て晴れる事を祈ろう良い子にしていれば祈りは届くかもしれないとは思っても貴方を好きになった私は明らかに悪い子だ最近自分を悪い様に考える事が多くなったでも仕方ない確かに貴方の事情を知っていながら思わせ振りな態度を取ってしまうのだから私はどうなってしまうのだろう貴方は仕事も出来るし誰から
ふく さん作 [146] -
汚染 43
ちゃんと覚えていてくれた日が近付くと不安だった私から何も言えなかったからただの口約束それで終わる事も少しは覚悟していたから『予約しとかないとね』帰り際に言われた唐突で少し驚いたその一言で分かる今週金曜日の貴方との約束貴方は隠す事を知らないのね堂々と人前で言うから職場の女性に聞かれた女性は噂話が大好きなんだ案の定『何処か行くの?』と聞かれたから『いや』としか言えなかった焦りで動揺する上手くごまかせ
ふく さん作 [134] -
あなたに幸せを
人混みの中目に飛び込んだあなたの姿大好きだった幸せそうな笑顔優しい目で見つめる先には私の知らない人遠く離れた距離で目が合うその瞬間あなたから笑顔が消える少しずつあなたとの距離は縮まるのに近付く一歩を踏み出す度にあなたが遠くなって行く様な寂しさを覚えたあなたを見ない様に現実から目を反らす様に他人の振りをして前だけを見たただ通りすぎただけあなたが幸せである為に懐かしいあなたの香を感じながら月日が経て
ふく さん作 [192] -
Rosso
あなたの先を歩いたのは未練を残したくなかったから私の目に溢れ出る涙を見せたくなかったから別に避けた訳ではないそうする事しか出来なかった並んで歩く事を本当はどんなに望んでいたかあなたが私の景色の一部になりそれがどんなに幸せな事かだけどその幸せが長くは続かないと分かっているから私は我慢したあなたは悪くないだけど気付いていたあなたが時計に目をやった瞬間私に気付かれない様にしていたつもりでもあなたのわず
ふく さん作 [141]