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ふく さんの投稿された作品が433件見つかりました。
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make love
一歩先を歩く届く君の甘い香り髪を揺らした春風小さな背中をそっと見つめた不意に振り返る君に恋をした君の頬を光が照らす君の笑顔が胸を揺らした笑った時に見える白く綺麗な歯僕を見る黒い瞳思わず立ち止まる今君を抱き締めてこの手に感触を残せたら君が不思議そうに僕を見る『どうしたんですか』といつもの敬語聞き慣れた声が特別に変わる瞬間『何でもないよ』と僕が笑うと君が少し安心した表情で優しく笑う言えなかった先を行
ふく さん作 [193] -
汚染 42
書類を渡すときにわずかに貴方の手に触れた何度かそういう事はあっても慣れないその度に妙にどきどきして手の温もりに恋をする少しの触れ合いが私の欲望を掻き立てる私は駄目ね近くにいるのだからいちいち反応してはいられないのに情けない位に貴方が好きそれを改めて実感してしまう昼休みに貴方が机に伏せて寝ている姿が好き隣に座って横目で見る何となくこの空間が好き手を伸ばして貴方の髪に触れたくなる貴方の肩に手を置いて
ふく さん作 [111] -
汚染 41
不思議に思った貴方の机の上に置いてある本に目が止まった今流行りの血液型の本貴方にしては珍しいそれに何故か貴方とは違う血液型まさに私の血液型一瞬良からぬ期待が沸いたまさかと思いながらも気になって仕方がなかった『何でこれ持ってるんですか?』当然答えを期待した『飲み屋の人が読めって言うから』と言った此処で質問は辞めておけば良かった『その人がそうなんですか?』『そう』あっさりと言われた簡単に期待は崩れた
ふく さん作 [125] -
存在価値
たまには肩の力を抜けばいい何をそんなに気を張って生きているのか隠し切れない弱さも知っている溜め息を着くのは辞めて少し気持ちを緩めれば笑えるはずだから誰かに理解して欲しいとか誰かに認めて欲しいとか誰でも持つ欲張りは捨てればいい誰か一人にでも分かってもらえればそれだけで十分だって私は知っているあなたの頑張りも努力もそれだけでいいのにあなたが壊れそうな時には『大丈夫』と言ってそっと肩に触れてあげたい何
ふく さん作 [124] -
汚染 40
暖かい風が吹くポケットから手を出して貴方に手を差し出す貴方が少し戸惑う表情を見せる不安そうな目『私の事好きになってみますか』そう言って大人の振りをする貴方が口元を緩めて私の手を握る『最初から好きだったよ』と貴方が言うそんな夢を見た私はどうかしている自分でも嫌になる目が覚めたらいつもの天井涙で滲む不思議とまだ残る手の感触夢の中では大胆な自分そんな訳ないあんな台詞が言えた自分が疎ましいそれに答えてく
ふく さん作 [199] -
汚染 39
貴方と二人過ごせる時が近づく日に日に高ぶる感情きっとそれは私だけ相変わらず寝不足の毎日だって空想だけが膨らむどんな服を着て行こう貴方が選んだ店はどんな所だろう何の話をしよう世間話職場の愚痴何でもいい貴方と交わせる言葉なら私といる時だけは背負う物は忘れてきっと口にする家庭の話私はどれだけ堪えられるか分からないから幸せな話ならやめて貴方が何か悩みを抱えているなら何でも話してなんて私は欲張りだろうか望
ふく さん作 [172] -
Broken
冬が終わりを告げる季節は移り変わるのに気持ちが着いて行けない過ぎて行く時の中増える言葉数惹かれ合った現実の中真実の無い愛が生まれる底が見えない欲望満ちて行く想い形の無い言葉達裏切りを許せたはずがいつの間にか憎しみに変わる何が真実なのか分からない迷宮入りする関係今すぐにさよならが出来る強さが欲しい今こそ変わる時だと自分の中に強さを造っても結局は何も言えずに笑顔だけを造る深い傷は癒やせる訳がない見つ
ふく さん作 [164] -
Silent Love
静かな空見上げて溜め息を一つ静かな息白く染まる空気静かな風貴方の黒い髪が揺れる静かな音二人だけの空間静かな星貴方の目が綺麗に輝く静かな夜二人の影が重なる静かな鼓動想い合う喜び静かな声愛の囁き瞬きを何度してもそこに貴方が居る言葉を交わす度貴方を感じる貴方が笑い私が笑う静かな想い永遠を誓う静かな温もり繋いだ手から愛が伝う本当は知っているこの手を話せば永遠が消える事だから感じる今の幸せを静かな闇落ちて
ふく さん作 [317] -
汚染 38
近頃雨が続くここ一週間は雨だそうだその次の週はどうだろうか貴方と食事に行く日だけはせめて晴れであって欲しい傘をさし並んで歩いても貴方との距離が空いてしまうそれは絶対嫌だって私には一つ目標がある帰り際貴方と手を繋ぐ事その為には貴方との距離を縮めないと意味がない『手を繋ぐと好きになってしまう』と以前貴方が言っていたきっとそれは嘘相手にもよるはずだからだけど賭けてみたい私とならどうなるか想像するだけで
ふく さん作 [167] -
汚染 37
辛い週末だったあんな事があったのだから当たり前だ自分を責めあの日の出来事を思い出し何となく貴方に申し訳なく思った私は貴方だけなのに普通にしないと何もなかった様に振る舞わないとあの時のドアを叩く音が耳から離れない恐怖が甦るそしてそれを無視して眠った事色々な事を考えまだ鮮明な記憶を残し職場のドアを開けたあの人と挨拶を交わし席に着いた斜め前の席せめて離れていれば胸が痛い罪悪感と嫌悪感今日一日乗り切れば
ふく さん作 [162]