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ふく さんの投稿された作品が433件見つかりました。
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NEW MOON
静かに泣いた静かに月が輝く夜あなたが隣にいた何も聞かずにそっと私の頭に手を置いた何で泣いているのかも私には分からないただ切ない夜もある寂しくてたまらなくて堪えきれない夜も何も聞かない手の温もりだけが私の体中を埋め尽くしてまた泣いた次は声を上げて泣いた今日だけはそばにいてお願いだから私を独りにしないであなたが吐く息と共に笑う身を寄せて目を閉じれば暖かい抱きしめられて耳を澄ませばあなたの鼓動が聞こえ
ふく さん作 [173] -
貴方がいた景色
不眠症が続く何をしていても違和感を感じる友人と飲んでいても貴方の名前が出ると心が傷むすぐに素面に戻ってなかなか酔えない酔って全部忘れてしまえたらと思うのに出来ないこうやってお酒を口に運びながらも貴方が此処にいてくれたらと思う『アイツとはどうなの』と聞かれれば何も答えられない自分がいる上手く行かなくなってから誰にも言えなかった言いたくなかった訳ではないただ傷が深すぎて言えなかっただから笑って『何に
ふく さん作 [195] -
閉ざされた心
何も言えなくなったのはあなたのせいあなたは冷たい人ね『たまには思った事言えよ』って私に言うけれどあなたのその冷たい声色で心が締め付けられるもっと優しく言ってくれたらいいのにだから何も言えなくなってしまうのに例え私が我が儘を言ったってあなたはまた私に強く言い返してくるだろうから心を開けない少しずつあなたとの会話に恐怖を感じて行く周りが『特別に思われてるんだね』と慰めに似た言葉をかけてくれたって違う
ふく さん作 [195] -
君の嘘
『私は平気よ』と笑う君傷付いてない振りをする明るく振る舞って笑顔を崩さないどんなに冷たい言葉を言ってもどんなに辛く当たっても君はいつもそうだった我が強い僕と自分を隠す君『少しは我が儘を言えよ』とか『思ってる事吐き出せよ』とかそんな事を言っても頭を振る君は大人だから優しいからそう思ってるかもしれないけどそれは違うたまに君のそういう所が嫌になる苛立ちを感じる時がある君が分からなくなる僕に合わせてくれ
ふく さん作 [173] -
指先の感触
あなたの背中を腕を顔を指でなぞるそれにあなたが少し嫌そうな表情をする少しくらい許してせめて指であなたを覚えていたい背中の温かさを腕の血管の位置までも顔の形をこうして居られるのも次は無いかもしれないからあなたの細部まで覚えていたいそう思うのはきっと私だけ寂しさは我慢するからこうする事しか出来ないからどうか許して記憶の中で生き続けるあなたに後何度触れる事が出来るだろう寝息を立てるあなたを見て悲しくな
ふく さん作 [165] -
発熱
38度の熱の中意識が朦朧とするこんな時貴方がもっと恋しくなる視野も狭まる瞬きをするのもやっとで目を閉じた玄関のドアが開く音狭い部屋なのに何だか遠くに聞こえるやっとの思いで目を開けると貴方の顔が広がる心配をして駆け付けてくれたんだろう情けない表情にほっとする私の手をそっと握り『大丈夫?』と問い掛ける『大丈夫じゃない』と答えると貴方が小さく笑った力の無い私の手をずっと握っていてくれた外は寒かったのか
ふく さん作 [117] -
背中合わせの愛
壊してはいけない誰も傷付けてはいけないこれ以上深く想ってはいけない私から別れを告げようあなたもそれを望んでいるような気がしたからだけどあなたがいつでも優しくするから私に笑いかけるから決心が鈍ってしまうあなたを近くに感じればあなたを手放したくなくなるあなたを奪ってしまいたくなる欲望が爆発寸前になるその手を放してやっぱり私からは言えないからあなたが言って『さよなら』と冷たく突き放して決して楽ではない
ふく さん作 [202] -
無情
二人でいる時の孤独感が消えない想い合ってはいけない肩を並べて歩けない住む世界が違い過ぎていつでも愛情が孤立する優しくされたり愛してくれたり素直に喜ぶ振りをしてあなたに嘘をつき続けた悲しみの中に造られる笑顔自分でも分からなくなるこれが本当の笑顔なのか偽りの笑顔なのか限られた時間の中で幸せを感じる事はただ虚しいだけ期待はしてはいけない来るかも分からない二人の明日を待ってはいけないだから全てを見せられ
ふく さん作 [169] -
震える肩
どうせ来ない未来なら今日が続けばいいのにそう言った君の横顔僕の方を見て冗談っぼく笑った時間を気にしてくれるのはいつも君だった僕の事を一番に考えてくれた僕等の一日に終止符を打つのはいつも君からだった何も気にしていない振りをしていても君には見透かされる本当は辛くても感情を表に出さない君は僕よりもずっと大人だった今日の終わりに言った君の言葉に止まらない愛が溢れて君を抱き締めた涙なんて見せなかったそんな
ふく さん作 [178] -
蝶
庭に飛び回る蝶を貴方と重ねたふわふわと羽を揺らして飛ぶ姿が美しい咲く花に羽を休め近付けばすぐに放れて行く捕まえる事も出来なくて自由に飛び回る選ばれた花が私であったら何処へも行かない様に甘い蜜を貴方にあげるのに暖かい陽気にうたた寝をした幸せな夢を見た貴方が隣に居て嬉しかった会話までは覚えていない何かを貴方に言いながら楽しそうに二人笑い合った覚めずに続く夢ならば良かったのに目を覚ましたらまた貴方を愛
ふく さん作 [178]