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ふく さんの投稿された作品が433件見つかりました。
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綺麗な虹
心に目隠しをして生きて来た私の手をあなたが解いてくれた雨は嫌いだった寂しい心をまた寂しくさせる空が真っ暗で先が見えなくなる心にも降り続けるような激しい雨音突然の雨でコンビニまで走った息切れをしながら濡れた髪に触れられた『一本でいいよ』二本の傘を取ったあなたの手を押さえて唇を噛み締めた激しく降る雨を見ながらあなたが少し戸惑った顔をした一本のビニール傘は二人にはあまりにも小さすぎるから距離を縮める傘
ふく さん作 [162] -
孤独な指
次会う約束も見えなくて別れ際あなたの手に触れてみたあなたが握り返してくれなくて切なくなるきっと背を向けたら寂しさが込み上げる信じることが少しずつ難しくなってくる不安を抱いて眠る毎日離れれば何をしているのかも分からなくてだけど聞けなくてそうやって自分の中に孤独を増やして行く輝いていた毎日も愛も暗闇に包まれて行くような気がしてきて怖くなる造られた傷も舐め合えたら不安も孤独も許し合えたら私達は何かを取
ふく さん作 [178] -
残酷な痛み
自分を嫌いになることは簡単なのにあなたを嫌いになることができない『嫌いになれ』自分の脳に命令をしてみても心がついていけない応援してくれていた親友に恋の終わりを告げた日何だか申し訳なくなって何度も『ごめんね』を繰り返した親友が優しく肩を叩いてくれた『よく頑張ったね』そう言って泣いてくれた我慢して堪えていた気持ちが一気に溢れ出したいつものように冗談っぽく『ダメだった』って笑って言いたかったのに気持ち
ふく さん作 [188] -
産まれた愛
繋いだ手を放す瞬間たまらなく寂しくなる私の手がまたあなたの手を繋ぎたがる手を振るあなたを見るとたまらなく愛おしくなる私の靴がまたあなたを追い掛けたがる今別れたのにまた会いたくなるあなたが私の掌に残してくれた温もり頬に当ててみて寂しさを紛らわすあなたには敵わない『何かあったの』たいていのことは見透かされてしまう私の少しの変化にも気付いてくれるからあなたの気遣う優しい声に安心して悩みもいつしか消える
ふく さん作 [202] -
一人の部屋
君が出て行ってからもう半年が経つ少しは傷も減ったけど何処か物足りない君が残して行った物を捨てる時情けないけどやっぱり寂しくて泣いた君が使っていた歯ブラシ君が気に入っていたグラス君が使っていた膝かけあの頃当たり前のようにこの部屋に存在していた物が宝物のように感じて何度も躊躇ったまだうまく慣れない一人の生活に一人の空間に鍵を差し込んでこのドアを開けたらその先には君が居て『おかえり』って笑ってくれるよ
ふく さん作 [164] -
一輪の花
公園に咲く一輪の花雑草に紛れて咲くその花は強く逞しく大地にしっかりと根を這って生きている小さいけれど何処か健気で風に揺れる姿が美しい何だか君に似ていて君を思い出して切なくなる『私は大丈夫』いつも君はそう言って笑った受話器から伝わる声に君の強がりを感じる表情は見えないけど本当は寂しい思いをしていることも分かっている『きっと待つことよりも待たせる方が辛いから』君の優しさから孤独な思いが伝わるその言葉
ふく さん作 [127] -
Pure
あなたがくれた私の幸せをあなたが笑顔を増やしてくれたあなたが喜びを大きくしてくれたあなたが切ない想いを教えてくれたあなたが本当の恋を教えてくれたあなたが『好き』の重さを教えてくれたどんな歌を聴いてもあなたを思い出すどんな恋愛小説を読んでもあなたを想う会えば自分が自分でなくなって行くような気がする伸びた前髪何だか大人っぽく見えてまた好きになるあなたを作り上げる全てに恋をして行く手が届く距離にいるの
ふく さん作 [184] -
あなたとの二度目の恋
長かったここまで辿り着くまでこんなにもかかってしまったもう失う物は無い迷いも無いあなたの元へ行くと決めた毎日メールをしても電話をしても何処か満たされない思い十分幸せだった繋がる電波も愛もそれだけでも良かっただけど寂しくて会いたくて悩んで泣いてただ信じることだけしか出来なかった待つことも待たせることもどちらも同じ位辛いあなたの『ごめんね』が増えるから苦しかった全てを捨てたこれからはあなただけあなた
ふく さん作 [153] -
あなたへの憎しみ
傷付け合うために出会ったんじゃない苦しめ合うために出会ったんじゃないあなたも分かってるはずでしょ目をが合うだけで胸が痛んだ日々を触れ合うだけで幸福だった日々を忘れたはずはないでしょ何でこうなったんだろ冷たい態度で思い知らされる結末気付かない程無神経じゃないさよならを言わせたがる口ぶり嫌いだと言って突き放してくれればいいもういらないと言って背を向けてくれても構わない言わせないで傷付けるよりも傷付い
ふく さん作 [165] -
遠い昔
十年前長いようで短いようなどちらとも言えない遠い昔この十年間ただ君だけを想い過ごして来た思い出を捨てきれずに胸の中で静かに燃え続ける想い君は何処かで笑っていてあの頃よりも大人になって私の知らない誰かと幸せに過ごしている事だろう君の幸せを一番に願い決断に踏み切ったあの別れを後悔はしていない現実を見る事は決して簡単ではなかった泣き腫らした顔声を枯らして何度も読んだ君の名前息が出来なくなる程の胸の痛み
ふく さん作 [143]