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ふく さんの投稿された作品が433件見つかりました。
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汚染 147
泣き疲れた安心と貴方に別れを告げられなかった自分の決意の弱さ指輪は返すつもりだった貴方に渡すつもりでポケットに入れていた『指輪は付けてて』外された私の右手の薬指を撫でて寂しそうに言っていたまた付けられた指輪今はこれで良かったと思うしかない貴方が望んだ事ならば帰り際に貴方がメールをくれた『本当にごめんね、大好きだから』ずっと好きでいて欲しいなんて我が儘は言わないただ貴方がまだ私の居場所を残してくれ
ふく さん作 [155] -
汚染 146
貴方が私の右側に座るまだ泣いたら駄目だと必死に瞬きをした『迷惑かけてごめん』終わりを告げられた様で俯いた『私こそすみません』涙なんて堪え様としても堪え切れる物ではない自然と出てしまう『謝らないで、悪いのは全部俺だから』と貴方が私の頭を撫でる『ごめんなさい』謝る事しか出来ない『何にも悪くないよ』優しく手を握るから苦しかった握り返せない手を貴方にただ委ねた終わらせてくれてもいいもう誰も傷付けたくない
ふく さん作 [121] -
汚染 145
何だろうこの感覚血の気が引く感じと血が上る感じどちらとも言える感覚私は眠れない夜を過ごしたのに朝目が覚めた時たまらない絶望感に襲われたのに朝ご飯だって喉を通らなかったのに職場に向かう足が凄く重たかったのに色々な思いで此処に来たのに貴方は笑っていた上司と話している声もいつもと変わらない貴方の笑い声を聞いた途端何故か額に汗が滲み出る胸の奥から何かが湧き出る指先に痺れが走るその場にいる事さえも耐えられ
ふく さん作 [116] -
汚染 143
貴方が付けた右胸にあるキスマーク鏡の前に立ち指でなぞった悲しい傷跡早く消えてくれたらいい心の傷と共に朝が怖い目覚める事が怖い貴方と顔を合わせる事が楽しみにしていた月曜日一日でこんなにも変わる物なのかもう貴方の温もりも手の感触も忘れた会わなければ忘れられるのに今年は一緒に見ようと約束したクリスマスのイルミネーション来年は一緒に祝おうと言ってくれた誕生日嬉しかった言葉が闇に消えて行くこうして手帳に書
ふく さん作 [113] -
汚染 142
何の為に出会ったのか何の為に惹かれ合ったのか永遠に解かれる事のない問い貴方にも私にも分からないどんな顔していればいい私が笑っていれば貴方はそれで安心するのか満足するのか寂しい顔をすればまた貴方を困らせるのか貴方の心の中では生き続けられない闘う事も出来ない貴方が選ぶ道に従うだけ汚された想い青春とは程遠い汚し合った日々貴方が私を苦しめた私も貴方を苦しめた今出され様としている結末は解放となるのか貴方が
ふく さん作 [110] -
汚染 141
振り返ると直視出来ない程眩しい日々逃げて行く物がこんなにも美しく感じる私はどうなるんだろう貴方が言葉をくれたらきっと泣いてしまう顔を見たら笑えないずっと想い続けてやっと結ばれてあっさりと切り捨てられるただの虚しい女私にはそんな言葉が似合う次に交わされた約束は守られる事はないこの深い傷を上手に包む事が出来るだろうか明日からの事を考えると頭がくらくらする貴方は変わらない笑顔を見せるのだろうか例え貴方
ふく さん作 [129] -
汚染 140
悲しみは兆候もなくやって来るじわりじわりと来てくれたら覚悟も出来た音も無くやって来た終わり日曜の朝に貴方からの電話珍しさに嫌な予感は走る電話越しに聞こえたのは貴方の声ではなかった貴方の奥さんからの電話内容はもう会わないで欲しいとの事ついに来たかと思った年齢や住んでる所親と同居なのかただ素直に答える事しか出来ない多分貴方は言い訳をしたんだろう『どうゆうつもりですか』と聞かれた時に感じた私が貴方を唆
ふく さん作 [114] -
汚染 139
会議の合間に貴方がくれたメール『眠たいよ』朝まで目を覚まさなかったくせに何となく笑えた貴方が会議の日その後に飲み会が入っている日は残業をする様にしているそれは私の期待そして残業をする事を何となく貴方に伝えるそれは私の作戦帰り際貴方と廊下で鉢合わせをした『行ってらっしゃい』会釈をして通り過ぎた『終わったら電話して』と言いたい気持ちを抑えた後は貴方がしたい様にしてくれたらいい案の定残業中に貴方からメ
ふく さん作 [181] -
汚染 138
おかげで寝不足だった貴方が羨ましい朝まで気持ち良さそうに眠っていた貴方は私が隣にいる事を忘れていたのだろうか朝が来て目が合うと少し笑った抱き締める貴方に『おはよう』を言った『眠れた?』と聞く貴方に『眠れたよ』と嘘を付いた会社に行く準備をするこの感じが嫌い貴方と生活が出来たならこんなのは当たり前の光景だろう約束の日は待っている時が一番幸せ楽しい時間なんてすぐに過ぎてしまう靴を履いて部屋を出る前にし
ふく さん作 [121] -
汚染 137
貴方の身体が熱いお酒のせいかそれとも私に対する想いなのか重なる身体に貴方の鼓動が伝わる心拍数の早さその時自分の左胸に手を置いてみたいつもと何等変わらない鼓動乱れもしない心拍数慣れではない貴方が好きな想いは強いはずなのに貴方は夢の中にいて私は現実を感じている多分違い過ぎる感覚目の前に見える物が違う貴方の頭に手を伸ばし髪を乱してみる愛おしさと憎しみを込める人肌は温かい肌と肌が何故こんなにも気持ちが良
ふく さん作 [127]