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理 さんの投稿された作品が94件見つかりました。
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いつもの暗い道
お前が手にしたB枠に俺のウソと、クソと、苦しみと、やるせなさと、自己嫌悪と、否定と肯定、あと生きてゆきたいといった15年の思いがつまってる俺がいなくなったところで生きてくれ死にたくなったら死んでくれ母親が泣いていたら近くに寄ってやれ女が泣いたら横に座って話を聞いてやれあんたがそんなに苦しいならこの部屋に来ないでよ苦しいよあんたがそんなに怖がるのならこの部屋にもう来ないでよ怖いよ夜じゃなくても暗く
理 さん作 [356] -
海辺の氷
火に水をかけずグラスの中の氷の音が聴こえるよう雨がやんでいるうちに川に流そう泣いた明日のウソが怖くて泣いた今日のウソが怖くて今泣いた煙のようにいくつにも形を変えて誰にも気付かれずに埋もれてゆきたい誰か俺を海に連れて行ってくれビジネスで日が暮れるよりはずっとマシだ迷いを乗せて明日へ向かう今日の居場所をやがて探す波の音だけ聴いているどうだ?少しは気も晴れたか?今日を抜け出すために明かりをつけるウソと
理 さん作 [251] -
沈黙の仕打ち
私は子供だった、そう君が認めるのなら俺の自尊心も少しは満たされようもう会うこともないんだと分かっていればすごく安心するんだ俺と君が一緒に歩くことは二度とないんだまた、少しだけ、安心するでもひとつだけおもしろい話があるんだ俺は四歳か五歳の頃、早くも生きていくことが、どうやら大変なことなんじゃないか、といつも一人で感じ、怖くて何度も泣いていたんだ笑いながら走り回る友達を見ながら・・・ねえ、なんかおも
理 さん作 [287] -
飛んだ夏
あの夏家に帰っても飛び込む女の体はもうなかった世界中の不器用な男逹が闘うために立ち上がったたったひとつの思いを持った男は強いにぎりつぶした紙を放り投げてもゴミ箱には入らなかった不安を消すためのキスのないセックス、スカートからのぞく品のない細い足、左目の水泡、緊張感のない仕事、ついていきたくない上司、情のない男、堕ちていくばかりの父親、娘を犯す父親、浮わついた土曜の街、子を育てぬ母親、職権をたてに
理 さん作 [320] -
変われずにはいられなかった
自分の試練を全うしようとする男の汗に涙しろ女と女が一人の男を奪い合うプライドとプライドのぶつかり合いがたまらなくゾクゾクするあの娘が勝つのかな?この娘が勝つのかな?器用な世渡り上手の男前に嫉妬するのはもう卒業したんだ勝手にやってくれ嫌いじゃないが好きにもなれない馬鹿にはしてないが尊敬もしてない一人よがりの片想い聞き上手のヒマつぶしお人好し男と女が求め合う肉と肉の日常バケツたっぷりの水をブランコに
理 さん作 [323] -
苦心創作
東京に遊びに出てきて遊び続けていたが何より、出逢う数より流れて行った者逹の数の方が圧倒的に多かったまた、シラフでいるとこの街の土曜の夜の浮わついた空気が心底腹立たしいただ、表現は、一方的な暴力のように、偽物にタン唾吐きつける表現は暴力だ忘れていないか?表現は、いきなり一方的に殴りかかってくるような暴力なんだ何一つまともに仕事もできない奴らの抵抗だ人の下で働けない、協調性のない、やる気のない、口べ
理 さん作 [344] -
火付け役
昼間から仕事もせずに酒ばっかり飲んでいるようなおっさん逹がヤキトリ屋でゲロを吐くこれがこの街の日常で現実だ俺の現実は??自分を世の中の流れに合わせてモノを創る馬鹿自称アーティストが金を握るイカれた頭は薬でイカれ、便器は毎度のゲリで汚れ、シンクはいつものゲロで赤く汚れ、来客はなく、酒に溺れ・・・全てになげやりな机上の空論をなんとかしなければとまた焦る・・・ここあたりでようやく肯定される昨日と同じ今
理 さん作 [303] -
カミソリ
元気いっぱい夢いっぱい、やることたくさん毎日充実っていう若い女は大嫌い手首をカミソリで切るなんていう脅しは死ぬ気もないのに、イヤ俺にだってある、あったような気がする傷は消えたけどその晩お前の乳にしゃぶりついたのは、あれは、まあ、二日酔いみたいなもんだああ、こんなことして良かったんだろうか?そんな事は考えなかった
理 さん作 [442] -
たまに見える神様
幼なじみ二人と、今日紹介されたばかりの四人で酔っ払って二丁目いった俺はそこの店の一番カワイイ男とキスしまくった全然カワイくない男ともキスしまくったこれはもう俺は本当どうでもよかった酒とは仲良くしないとな今さら・・・酒の神様は俺によく言うあなたは飲み続けなさいね、と酒の神様は人間でいうところの三十くらいの女だ酒飲みなら自分だけにしか見えない、酒の神がいるだろう?いつも神は冷静だ冷たい、とも言えるあ
理 さん作 [471] -
橋の下から見上げた
橋の上では俺は満月を見上げ、お前は川の流れをずっと見ていた俺はそんなお前のことより20年間溜め込んでいる胃の痛みを無視しながら、まあ今夜くらいは酒を飲まずにお前と話をしたいな、と思ってまた夜空を見上げた昨夜見た満月が綺麗だったな、と思っているのは俺独りだけだったんだ恥をかくのは男の仕事好きな女を笑わせるのも男の仕事だって女はそれ以上のな、に、か、でつつんでくれるのだから体張ります頑張りますだけど
理央 さん作 [292]