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Seoul さんの投稿された作品が15件見つかりました。
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腐りかけ?
オーデコロン、ヘアトニック、シーブリーズ、マウスウォッシュ、煙草、リキュール…様々な体臭と上っ面のタワイモナイ会話の洪水に居たたまれなくなって「…チョット失礼…」と吐き気を堪えながら席をたっていたトイレの使い方の汚さを会場の諸君にみせてやりたいくらいに、ナッチャアイナ…不快感がピークになってすっかり帰るつもりで一歩でると、カウンターの隅にいる男と眼があってしまった。暗い…久しぶりに己より深
Seoul さん作 [275] -
腐りかけ?
トクンと鼓動が高まり、顔が火照って目線が泳いだ 「…村野さん、アナタ勘違いシテル。アナタが想うような女じゃあないよ‥アタシは」尚は、ヤァ!と両手を広げて「カッコさんはね‥ナミダモロクテ、ナサケブカクテ、セイギカンガツヨクテ、事実を曲げない、嘘の苦手な…哀しみを知ってる人だ」 「……」「僕がカッコさんを全部包んであげるから…突っ張っていなくていいから。」「アタシは、嘘つきだし不道徳な行いだ
Seoul さん作 [235] -
腐りかけ?
屋上から視る下界はあたしをちっぽけな存在にする(今日こそ飛べるかもしれない)「カッコ!いたいた!もう、また此処!」美和が息を切らせて笑ってる。「で、なに?急用ならお断り」「急用ってかさ。こないだからアンタに話してた合コン!今夜だよ‥行くよね?」「………」「アンタのために誘ってるんでしょうが!魂ぬけた生活何年してんだか。いい加減、忘れたら?」まったく、お節介な自称《親友》だわ…あんたこそ、四十路を
Seoul さん作 [396] -
腐りかけ?
(あたしは何にも間違ったことはしちゃあいない!)この理不尽な自分のまんまで変に病院のご都合主義にあわすことは出来ない…足早に目的地に着きドアをノックした「ハーイ‥どうぞ!」バイク仲間らしき男女が部屋で談笑していたが、そんなこと構わずにズカズカ入ってた。「この中のどなたかがアタシを変態扱いした投書をしたみたいなんだけど、あたしは必要性なく患者さんの体を触ったりしませんよ‥それと文句が有るのでしたら
Seoul さん作 [241] -
腐りかけ?
「なんかあの人怖いな‥」あたしはそんなふうに一見言われることになれていた…尚に見透かされる前までは。 出会いは患者とナースというよくある立場であって、特別にあたしは関心があった訳でもなく、いつもの仕事をしていただけだ。意識しだしたのは尚がオペをした後に体の動かしようのない時期に尚の《彼女らしき》人からクレームがあった時からだった。「すいません。今から患者さんのお身体を拭きますので、お呼びするまで
Seoul さん作 [243] -
腐りかけ10
人工物だとしても、満天の星にあっという間に私たちは飲み込まれた…ドチラカラトモなく、肩を寄せ合い、宇宙を眺めた「…今度はもっとステキな本物の星をみせてあげたい。」 尚は暗闇のなかでも判る真っ直ぐな瞳でアタシを見つめてにっこり笑っていた。 「…アナタって案外に強引なんだね…」「嫌ですか…アナタと呼ばれるのは何だか新鮮だけども俺は、尚と呼ばれたいな‥」 「ウーンと、そんなこと照れて駄目やわ」 前の席
Seoul さん作 [222] -
腐りかけ?
昼食と夕食が一緒になってしまった。朝食と昼飯のばあいは‘ブランチ’だけどこのばあいは?「トマトとナスのナポリタンを下さい」 ニンニクの香ばしさとトマトの甘酸っぱさがキッチンから漂ってきた‘カッコさん、ここね…パスタもいいけどピザの味も旨いんだよ’尚の声がココロに響きわたります。「すいません〜追加注文お願いします。ピザsmallサイズ味はベーコン卵」直に注文の品はテーブルに並べてられた。…これらは
Seoul さん作 [233] -
腐りかけ?
パソコンの前にむかうが、メールを開く勇気というか覚悟が出せないわたしで、尚の婚約者の凛とした潔さに完敗だった。このうえあたしは、尚の最後の気持ちを知ったところでどうなるというのだろう。何を隠そうにも、こんなにもまだ尚を感じてかんがえて苦しんで足掻いて毎日イキテキタジャアナイカ!怒りににた衝動で …あたしは、メールを消去した… ゴミ箱も空にした…そうしながらも、尚の尚から吹く最期の風をカラダいっぱ
Seoul さん作 [215] -
腐りかけ?
郵便受けがカタリとなる音で半ば覚醒した…枕元に手を伸ばす。時計は午後3時半を知らせてくれた。このままイツモノヨウニ晩飯まで微睡んでしまおうか…然し郵便受けが気になった。おまけに喉が渇いてる。起きるためには二つくらいの用事が欲しいナマクラなアタシだ。片手にORANGE ジュースをゴクゴクやりながら、郵便物を確認してしまう「えーっと…携帯料金請求書か…基本料だわね…クリーニング50%OFF?ああ…あ
Seoul さん作 [492] -
腐りかけ
外は秋雨な朝であった。肌寒いが、夜勤入りの時は半袖で来たから、しゃあなし。車までひとっ走りや!運転席に濡れたまま滑り込み、タオルで頭をゴシゴシふきながら考えた…毎日死にたくてたまらないのに、生き続けてるだけの人と死にたくないのに突然しななくてはならなかった人と死ねばいいのにとあてにされなくなった人とじゃあどれが死に近いんだろう?生き続けて…小さい喜怒哀楽をゴシゴシ片付けながら、それでも少しでも変
Seoul さん作 [272]
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