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S・U さんの投稿された作品が187件見つかりました。
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エンブレム〜序章〜?―?
…じゃあ!?「おい、じゃあって何だよ!じゃあって!」「…十四です」「いや、だからじゃあって…」「トゥエンティフォーです…」「…分かりましたもう良いです」あっさり退いた。取り敢えず…そういうツッコミは後にしよう。「じゃあ次私の質問。貴女はどうして森で傷付いて倒れていたの?」おっ、真面目な質問だ。「…無回答…」そう言ったあと彼女は俯いた。言えない事…なのか。「…そう分かったわ。約束したもんね」そう言
S・U さん作 [264] -
エンブレム〜序章〜?―?
「ふぅ、サッパリしたわね〜」「サッパリしたねぇ〜」「…」「あの…何故に彼女は泣いてるんでしょうか?」「んー?いや別に大したことはしてないわよ。ねー」「ねー」「…もう…お嫁に行けません…」「…」深くは追究しない方針で行こう…。「さて、それではそろそろ色々な不確定要素の補完をするとしますか」怜が仕切る。「あ…え…」突然の切り替えに、ついていけない様子の彼女。それでも怜は構わず続けた。「今から貴女に色
S・U さん作 [245] -
エンブレム〜序章〜?―?
「てか何でこんな、イッツァ着せ替えショー現在進行形で開催中!みたいなことをやってんだ?」俺の疑問に怜が彼女に別の服を薦めながら答えた。「だってあんた、この人何があったか知らないけど酷いボロボロな服を着ていたのよ?だから何か新しい服でもあげようと思って私や麻衣ちゃんの服を持ってきてあげたんだけど…」その言葉に続き麻衣も答えた。「それが何着せても似合っちゃってさぁ!もうホントに困っちゃうよぉ!あっ、
S・U さん作 [240] -
エンブレム〜序章〜?―?
つまり俺は怜に手玉に取られてたって訳か…!うわぁあぁぁあぁ!!そう考えると最悪なほどに苛ついて恥ずかしいっ!!「さて、じゃあそろそろ……なに凹んでんのよ」「…誰のせいでこんなになったと思ってやがる。先刻までの俺の緊張感を返しやがれ」「またあんたはそういう無理難題を。良いから黙って来なさいよ」「ん、どこへ?」「だから下よ。麻衣ちゃん達にあんたが起きたこと伝えに行かなきゃ」「ああ、そっか」「さ、行き
S・U さん作 [267] -
エンブレム〜序章〜?―?
「?そりゃ誘拐なんてしたんだから学校に居られるわけないじゃない」「俺の話欠片も信じてないばかりか普通に人にばらしてんじゃねぇか!」なんて約束殺しの女だ。しかもその事に対して罪悪感を全く感じてないところがまたスゲェ。「冗談はさておき、ホントにあんたはあの人を拐ってきたわけじゃないのね?」「当たり前だ!」「《じっ…》」「な、何だよ」「うん、嘘は付いてないわね」「へ!?」「まあ、もしあんたに知らない女
S・U さん作 [295] -
エンブレム〜序章〜?―?
「あら、何よ。折角こっちはあんたの言うことを信じてあげようって語り掛けてきた邪心に流されて信じてあげたのに」「邪心なのかよ!いや、そこはせめて良心とか言えよ!」「ああ、やっぱり良心の騙されるなと言う言葉を信じてあんたを誘拐罪で自衛団(今で言う警察)にでも突き出してあげようかしら」「邪心で良いです!いや、むしろ邪心の言葉に従ってください!」「でもなぁ…。邪心の言葉に耳を傾けるってのはやっぱり私の熱
S・U さん作 [254] -
エンブレム〜序章〜?―?
「それがどうまかり間違ったらあんな抱き合う形に発展するのよ!」「いや、あれはただの事故で…」「誰だって最初はそういう言い訳をするわよ!」「いや、これ言い訳じゃなくて…」「ちゃんとハッキリ正直に答えなさい!」「ああもう、だからっ!」俺は怜に事とあらましを説明した。出会った場所についてや殺され掛けた部分については省略したが…。とにかく大体の事情を簡潔に分かりやすく述べた。「…ふーん…つまり、たまたま
S・U さん作 [245] -
エンブレム〜序章〜?―?
「何だって!?いつの間に俺の個人情報はお前のところまで漏洩されていたんだ!?」「あんた…私達何年来の仲だと思ってるのよ…って私が聞きたいのはそんなんじゃなくて…」「おぉ、じゃあ折角家に来たんだし久し振りに俺の手料理でも作ってや…」「だから違うって言ってるでしょ!良いから黙って聞きなさい!絞め潰すわよ!」「はいっ!」今、怜の後ろに不動明王が立ってたよ…。いや、そりゃ勿論比喩ですけどさ…。てか絞め潰
S・U さん作 [334] -
エンブレム〜序章〜?―?
眼を開けるとそこには真っ白な雪景色が広がっていた。それが水を絞った薄手のタオルであると気付いたのはそれから二十秒ほど経った頃だった。「ん…っつ…」起き上がろうとした刹那鼻の頭に鈍い痛みを感じた。軽く触れた感じでは、どうやら骨は折れていないようだが当分ヒンヤリ湿布のお世話になる事は間違いないだろう。「いつっ…怜の奴、強く蹴りすぎだろ…たくっ、だから男女なんていう称号が定着しちまうんだよ」「…そう呼
S・U さん作 [248] -
エンブレム〜序章〜?―?
引っ張る力とそれに反発する力が同等だった為先刻までは膠着状態を保たれていたが俺が不意に力を強めて引っ張った為にその均衡が崩れ彼女の体が宙に浮きそのまま俺は彼女と抱き合うカタチとなってしまった。って嘘だろ!?何でこんなにお約束な展開が続くんだよ!「…」「わ、悪い今離れるから!」「…」「てかお前が退いてくれ!上に乗られてちゃどうしようもないんだよ!」「…《ギュッ》」「お、おい!?な、何やってんだよお
S・U さん作 [326]