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S・U さんの投稿された作品が187件見つかりました。
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エンブレム〜序章〜?―?
「おお、シン。昨日はすまなかったな!勝手に帰ってしまって」「いえ、別に気にしてませんよ」「先生、今日は機嫌が良いですね」怜が言う。その後の先生の反応。「む、そう見えるか?そう見えるか!?そう見えるのか!?そう見えてしまうのか!?そうなんだ。私は今非常に機嫌が良い!!やっと届いたんだ!やっと通じたんだ!やっと願いが叶ったんだ!!願いが叶うというのはここまで人の心を幸福に満たしてくれるとはな!!何と
S・U さん作 [331] -
エンブレム〜序章〜?―?
「でもあんたも残念ね」「へ?なにがだ」「だってあんた、稜子先生の事好きだったんでしょ?」――は?「おいおい、何言ってんだよ。そりゃ確かにあの人の事を尊敬はしているけど別に恋愛感情なんて…。第一俺と先生じゃ年が離れ過ぎてるじゃないか」「離れてるっていってもたった五つでしょ?あんまり変わらないと思うけどなー」「そうか?けっこーデカイと思うが…」ガラガラガラ「グッドモーニング、諸君!」扉が開くと同時に
S・U さん作 [310] -
エンブレム〜序章〜?―?
翌日「へぇ、遂に決めたんだ、誠さん」「案外早い決断だったな、てっきりもう少し掛かると思ったんだが」「御目出度いですねー」…この反応から見て、どうやらこの話は幸姉以外は知っていたようだ。「何だよ、お前等知ってたのかよ」「うん、だって見てたし」「完全リアルタイムでな」「はっ?何、お前等まさか昨日覗き見でもしていたのか!?」「違う違う」「見たのは三ヶ月前だ」「三ヶ月前って、誠さんが中央に行った日か?」
S・U さん作 [289] -
エンブレム〜序章〜?―?
コノ人ハ今何ヲ言ッタ…?今耳に入った言葉に完全に絶句する俺と麻衣。誠さんも気恥ずかしいのか照れ笑いを浮かべたきり何も言わなくなった。暫しの沈黙。最初に沈黙を破ったのは俺だった。「…誠さん」「ん?」「誰と誰が結婚すると?」あまりにも信じられなかったので再度聞き返す。だってそうだろ?恋愛関係にほとほと鈍いこの二人が色々な過程スッ飛ばしていきなり結婚だなんて絶対あり得ないことのはずだから!「だから、僕
S・U さん作 [321] -
エンブレム〜序章〜?―?
部屋に入ってまず目に飛び込んできた光景。誠さんが沢山の本によって生き埋めになっています。…えーと、状況から考えると何らかの形で誠さんが本棚に突っ込み収納されていた本が下に倒れた誠さんに降り注いだって感じかな。「…って呑気に考察してる場合じゃねぇだろ!!」「誠さーん!!」大慌てで本を退かし誠さんを救出する。「誠さん!誠さん!しっかりしてください誠さん!」「誠さーん目を開けてー!!」「麻衣!氷貰って
S・U さん作 [338] -
エンブレム〜序章〜?―?
紙コップをゴミ箱に捨て俺達は休憩所を出た。「あぁ…セイロンティー美味しかったなぁ」「お前っていつも紅茶ばっか飲んでるよな」「お兄ちゃんだっていつもお茶ばっか飲んでるじゃない」「まあな」「理由はそれと同じだよ」「ああ、納得」「あははは」そんな会話をしている内に先刻の司令室に辿り着いた俺達。「さて、入るか」「だね」ドアノブに手を掛ける。…そういえば、結局誠さんと先生のあの反応は何だったんだろう。まあ
S・U さん作 [314] -
エンブレム〜序章〜?―?
書類を渡した後、俺達は休憩場に来て居た。「…うーん、何にしようかなー」自販機と睨めっこをする麻衣。「おーい、早く選べよ」「そんな簡単には決められないよー。…どうしよう、添花もいいし、ダージリンも捨てがたいし。うぅ、お兄ちゃんどうしよう!」「知らねぇよ…」「むー、お兄ちゃん冷たい!自分だけさっさと買いたいもの買っちゃって!」「俺はお金貰った時からプーアル茶を買おうと考えていたからな」お茶を啜りなが
S・U さん作 [321] -
エンブレム〜序章〜?―?
半ば押し出される形で部屋から追い出される俺と麻衣。「…」「…」目配せし合う。「何だろうね?」「何だろうな…」しばし考え合う俺達。もちろん…。「わからないな」「わからないね」「まあ、考えてても始まらないしな。取り敢えずこの書類、届けに行くか」「うん、そだね」「ああ――っておい、何でいきなり腕絡めてきてんだよ!」「いいでしょ、別にー」「いやいやいや!恥ずかしいから!気恥ずかしいから!」「…私と腕組む
S・U さん作 [299] -
エンブレム〜序章〜?―?
「誠さんもお変わりなさそうで」「うん、まあね。ああ、そうそう、これ約束の」と言って誠さんは小さな袋を手渡してくれた。「あの、これってもしかして…」「そ、煎茶。いやー手に入れるの苦労したよ。何だか知らないけど中央でこれ急に人気になっててさ」「すいません、わざわざ買ってきてもらちゃって」「ああぁ!お兄ちゃんずるい!」「あはは、大丈夫だよ。麻衣ちゃんにはこれ、はい」「えっ?…わー!紅牡丹のティーバッグ
S・U さん作 [298] -
エンブレム〜序章〜?―?
扉が開かれると同時にハリセンを振り上げ部屋に飛び込んだ――が…。「あれ?」どこにも居ない?って不味い!このパターンは!慌てて後ろを向く。「遅い!」後ろを向くと同時にスパンと軽い音がし頭部に軽い痛みが走った。…また、やられた。「ふっふっふ、そう簡単に隙は見せないよ」同じようにハリセンを持った青年が口元に笑みを浮かべて言った。「今日こそ勝ってやる!と思ってたんですけどね――誠さん」「まだまだ、そう簡
S・U さん作 [268]