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S・U さんの投稿された作品が187件見つかりました。
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エンブレム〜序章〜?―?
「ああ、すまない!今行く!――で、なんだ?」「…いえ、何でもありません。それより行きましょう、麻衣が呼んでます」「そうか?まあ、ならいいが…」そう言って先生は門をくぐり受け付けから許可証を貰い中に入っていった。「…逃げちゃダメ――か」…何に?何から?…わからん。うーん、やっぱ聞けばよかったかなー。まあ、今更だよな。「さて、俺も行くか…」門をくぐり受け付けから許可証を貰い先生達と合流し誠さんの居る
S・U さん作 [280] -
エンブレム〜序章〜?―?
歩き始めて十分。漸く俺達は、軍部の門前に辿り着いた。「遂にここ迄来たな…」「そうですね」「思えば長く苦しい戦いだった…」「戦った覚え欠片もありませんが…」「いや、何となく言ってみたかっただけだ」「ああ、そうですか」そんな事を言いながら何気なく表札を見る。東方軍第十七支部。…ホント、何度見ても味もそっけもない名前だよな。「ああっ…、誠さん元気してたかなー!ねっねっ、早く入ろうよ!」麻衣が待ちきれな
S・U さん作 [292] -
エンブレム〜序章〜?―?
「…二人共一体何してたの?」戻ってきた俺達を見て麻衣は聞いてきた。先生が答える。「ああ、ちょっと宮野から今日提出のプリントを預かっただけだ」「それだけ?」「ああ、だよな宮野」「まぁ…そうですね」危うく折檻され掛けましたけどね。「それだけなのに何で態々あっちの方に行ってたの?」「ああ、それはだな、本来なら麻衣君に見せられないような事をする筈だったんだが…」「非常に誤解を招く発言は止めてください!」
S・U さん作 [285] -
エンブレム〜序章〜?―?
「ええ、貴女に口では一生勝てないって事がよく分かりましたよ!」「そうか、良い経験をしたな…」「何爽やかな感じで終わらせようとしているんですか!」「私の好きな言葉は青春と爽やかさだ」「の割りには腹黒い!」「ふ、それらは表裏一体ではないのだよ」「確かにそうですね!」「ふっふっふっ、自分の無知さを呪うがよい」「この程度の事で!?」「詳しくは税務署にでも聞け」「税務署はそんな事を教えませんよ!?」「今の
S・U さん作 [364] -
エンブレム〜序章〜?―?
…ですよねー。「さあ、それでは魅惑のお仕置きタイムだ」「全然魅惑的じゃない!」「何を言う、お前いつもこういうのが好きなんですって言ってるじゃ…」「俺はそこ迄堕ちた覚えはありません!」「ふっ照れなくともよい。私はそんなお前すらも包み込む包容力があるのだから安心して曝け出して良いぞ」「どうして俺がそこ迄堕ちた人間って事で話が進んでるんですか!」冗談じゃない、俺は至ってノーマルな人種で通っているんだぞ
S・U さん作 [425] -
エンブレム〜序章〜?―?
歩くこと十分。俺と麻衣は約束の待ち合わせ場所にやってきた。因みに時間は六時丁度。「こんばんは!先生!」元気に挨拶する麻衣。「む?おお、こんばんは、麻衣君」笑顔で返す先生。そして、その笑顔を若干変化させこちらを見る先生。へーい、ちょー怖いでー。「よー、一時間ぶりだな、宮野氏?」「はいー…そうですねー…」先生が俺を氏って呼ぶ時は凄い怒っている証拠です。「さて、麻衣君はすこーし、ここで待っててくれない
S・U さん作 [368] -
エンブレム〜序章〜?―?
彼女はいつも笑っていた。どんな時でも笑っていた。どんな時でも笑顔だった。どんな時でも明るかった。ただ…一度を除いては…。一人で生きるのは…。辛いけどね…。「おっまたせー!」「うわぁ!?」「わぁ!…びっくりしたー。どうしたの?」「いや、悪い…。――考え事してた…」「…お兄ちゃん」「ん?」「悩み事があるんなら相談してくれても良いんだよ?」「えっ…」「人は一人で辛い事を抱えていたら壊れちゃう生物なんだ
S・U さん作 [378] -
エンブレム〜序章〜?―?
嬉しさの余り何度も飛び跳ねる麻衣。いやー、ここ迄喜ばれるとさすがに照れるなー。「わーい、わーい、わーい!!」「…」「わーい、わーい、わーい、わーい!!」「…」「わーい、わーい、わーい、わーい、わーい、わーい!!」「おーい」「わーい、わーい、わーい、わーい、わー……ん、何?」「いくら嬉しいからって部屋中を駆け回りながらわーいコールするな。見てるこっちが恥ずかしくなる」「だって、お兄ちゃんから誕生日
S・U さん作 [329] -
エンブレム〜序章〜?―?
そんな麻衣の言葉に俺は何か胸に込み上げてくるものを感じた。…何だろう、俺今すっげー感動してる。そうか、『大切な人のため』か。[負うた子に教えられる]という言葉があるが、正にこういう事を指すんだな、きっと。「有難う麻衣…俺は今素晴らしい事を教えてもらったよ…」「えっへへ、そんな大したこと言ってないよ」謙遜してにっこりと笑う麻衣。「やべー!今、俺の心の中で感動が永続スパイラルしているー!!…麻衣二等
S・U さん作 [333] -
エンブレム〜序章〜?―?
放課後になり俺は職員室にやって来た。コンコン「…失礼しまーす」ガララララ!「おお!シン待ちくたびれた…ぞ…?」「…」「…どうした、その瘤と青痣は?」「…気にしないでください…それで用とは?」「え、ああ、えーっとな……今日は何日だ?」「えっ…確か八日だったと思いますが…」「そう…今日は八日だ。…だからなその…今日は…だなぁ…」…ああ、なるほど。「…今日中央から帰ってきますね…誠さん」ボン!って音が
S・U さん作 [353]