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S・U さんの投稿された作品が187件見つかりました。

 
  • エンブレム〜序章〜?―?

    「焦りは人を愚かにする。…折角覚醒したと言うのにこうまで簡単な間違いをするとはな」慎弥の目の前に男は来て言い放つ。ふぅ、と男は溜め息を吐いた。「――少年はもう少し周りを見て戦った方がいい。そうすれば来世からはもう少し上手く立ち回れる」グキリという音が両腕から響いた。「ぐぎっ…があああああああっ!!!」痛い!痛い!痛い!痛い!まるで紙屑を捻るように男は慎弥の両腕を踏み折った。「じゃ、そういう訳で」
    S・U さん作 [227]
  • エンブレム〜序章〜?―?

    先刻の状況に比べれば遥かに好転したこの現状。だが、一つだけ問題があった。減らないのだ。幾ら斬っても、幾ら焼いても、人形は次々と現れる。慎弥は再び舌打ちした。不味い…。「――足りない…」何が足りないのかは一目瞭然だった。「――っ……」人形をまた一体分割した後、慎弥は片膝をついた。疲労感が消えたと言ってもそれはアドレナリンが全身に行き渡った故に起こっている錯覚に過ぎない。そして、さらに血も流しすぎて
    S・U さん作 [275]
  • エンブレム〜序章〜?―?

    「まだ、動けたのか…少年」「…」頭が…痛い。――熱い。俺は頭を押さえた。「殺す…っ」口が自然と動いていた。*「!」慎弥の目を見た瞬間、男はこれ以上無いくらいに眼を見開いた。そして、「そうか…通りで…」今まで見せたこともないくらいに冷たい笑みを浮かべた。「ようやく合点がいった。そうか、成程、だからか」男はそう独りごち両手を前に出した。すると、残った数十体の人形達が今までより遥かに早いスピードで慎弥
    S・U さん作 [265]
  • エンブレム〜序章〜?―?

    *「っ…!」クソっ…。動かない…。体が…動かない…。「無駄遣いしすぎなんだよ少年」奴が何か言っている…。「そんな子供の体躯じゃ容量だって低いってのに無駄に力を行使するから…」煩い…。「少しは楽しませて貰ったがツマラナイ幕引きだったな」煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い。「…れ…」見上げればそこには人形が居た。「じゃあな少年、愉しい時間を有難う」「っ…!」動け動け動け動け動け動け。何処でも良
    S・U さん作 [255]
  • エンブレム〜序章〜?―?

    ザン、という音と共に一体の人形の体が縦に両断されそのすぐ後、左斜め後ろから来た人形も上半身と下半身に分断された。「だああぁああぁっ!」慎弥は張り裂けんばかりの声を上げながら人形を次々と斬殺していった。そして、その斬られた人形達は全て紅い蒸気を撒き散らしながら燃えカスとなり消滅していった。「ほう…」男は冷静に慎弥の戦い方を観察していた。――未熟ながらも的確な太刀筋に加えエレメント付加を混ぜての複合
    S・U さん作 [261]
  • エンブレム〜序章〜?―?

    パチンと男は指を鳴らした。「もう、死んでいいよ」瞬間、俺の眼前にあり得ない光景が広がった。「二つ、四つ、八つ、十六…」男が数字を呟くと共に、その周囲に先刻切り刻んだ人形と瓜二つの物体が次々と現れ、俺を取り囲むかのように配置された。「中々壮観だろ?此だけの数の人形に囲まれるってのは」男は笑みを浮かべながらそう言った。それぞれの人形が刃物を取り出す。確かに壮観だ。ここまで一糸乱れずの同じ行動を中央か
    S・U さん作 [265]
  • エンブレム〜序章〜?―?

    剣が…カタカタと震えた。「もう…一つ…質問がある」俺は憎悪を込めた眼で男を睨み一呼吸置いた後、こう言った。「――白髪の女の子を拐ったのもお前か?」その言葉に男は眉をピクッと動かした。「…へえ〜」その言葉に感心するように頷いた後、男は嘲笑うかのような笑みを浮かべて、言った。「よく知ってんなお前」「ぎっ…!」それが引き金だった。ダッ!「おっとっ」俺が繰り出した横薙ぎを男は僅かの動きで躱した。「…んの
    S・U さん作 [259]
  • エンブレム〜序章〜?―?

    すると、男はゆっくりと肩をすくめた後再び口を開いた。「…もう、一度聞く。アレを壊したのは少年か?」射ぬかれたような感覚が眼球から脳まで響いた。俺は慌てるようにこくこくと頷いた。何が俺をここまで恐怖させるのか全く分からなかった。「へえ〜、そうか…。可笑しいな…どう考えても納得がいかない。どっからどう見ても只のガキなのに…。」また男はブツブツと独り言を始めた。今、男の視界に俺は入っていない。今なら…
    S・U さん作 [256]
  • エンブレム〜序章〜?―?

    プラスチックのように硬く滑らかな皮膚。目も口も鼻も耳もない顔。それだけを除けば後は全て人と同じだった。血も臓器も関節も骨もあった。だが、だからといってそれらが自由に動き回れると言う証明にはならない。「一体…これって…」「おぉ、おぉ、こりゃまた見事に壊れちまって」「!」バッと声がした方から離れ後ろを見ると、そこには一人の男が立っていた。「だ…誰だっ」だが、男はその問いに答えず俺を無視するように人形
    S・U さん作 [295]
  • エンブレム〜序章〜?―?

    刹那、切り開いた場所から血が火山のように噴き出し、数秒間辺りに血の雨が降り注いだ。「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」俺は降り注ぐそれを避けようともせずに受け続けた。服がそれを吸い段々と赤く着色されていく。「よっ…し…」仇が…討てた…。悦びで笑いが溢れそうだった。だが、そこで最悪なことに気付いた。こいつは奏を連れていった。なのに、こいつの周囲に奏は居ない。なら、こいつは奏を何処かに隠しているはず。「しま
    S・U さん作 [244]
 
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