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よしゆき さんの投稿された作品が140件見つかりました。

 
  • 恋、二度(ふたたび) 40

    そして、みんながばらばらに一度だけ言った注文の品を、間違う事なく繰り返したうえで注文した。 「相変わらずえげつない記憶力やな」 涼平は大袈裟に驚いたうえで、 「これが勉強の方で発揮していたらもっともっとええ大学いけとったんやろうけどな」 と落として笑わすのが、学生時代からの常套手段だった。 「すっご〜い、あんな短時間で間違わずに覚えちゃうんだ」 香緒里さんは涼平と俺の思惑通り素直に喜んでくれ
    よしゆき さん作 [189]
  • 恋、二度(ふたたび) 39

    「じゃあ生三つと、チューハイグレープフルーツ二つ、それにチューハイライムだな。夏希覚えたか。お前が注文係やぞ」 涼平が勝手に決めてしまった。実はこれも学生時代からの役割分担だったので、気にせず注文係になってやった。 俺は注文を店に通してから、何を食べるか考えようと、真愛の前にメニューを開いて置いた。 「食べたいものがあったら指差してや」 と言いながら、何を注文しようか考え始めた。しばらく思案し
    よしゆき さん作 [143]
  • 恋、二度(ふたたび) 38

    真愛は俺が横に座った事で、かなり緊張してるようだった。そういう俺も実はかなり緊張していた。 二次会の会場と違い少し明るくなった店内で見る香緒里さんと真愛が、とても綺麗だったからだ。特に俺の中で何年も思い続けていた高校生の頃の容姿と違い、大人になった真愛を改めて見て、俺は惚れ直してしまったからだ。 「みんなとりあえず何呑むか決まったか?」 涼平が場を仕切り始めた。 「ジュースにしとこか?」 俺は
    よしゆき さん作 [135]
  • 恋、二度(ふたたび) 37

    二次会がお開きになり、招待客がつぎつぎと出て行っても、俺達はまだ会場に残っていた。一番最後に出るつもりだったし、三次会は俺達身内だけの会になる予定だから、暑い外で主役を待つ時間を、ぎりぎりまでしたくなかったからだ。 お開きになって、二十分を過ぎた頃、ようやく俺達以外のグループが出て行った。 店の従業員が片付け始めたので、俺達も外に出ることにした。 俺はできるだけ真愛に触れないようにしながらも、
    よしゆき さん作 [130]
  • 恋、二度(ふたたび) 36

    俺は真愛と別れるのは辛かったが、メアドをGetしたからいつでも連絡はとれるし、などと考えていた。 「私も行く…」 真愛が囁くように、香緒里さんに意思を告げていた。 「無理せんでいいんよ」 香緒里さんは真愛を、いたわるように言ったが、 真愛はほんのちょっぴり俺の方を見て、 「行く…」 とだけ言うとそれっきり黙ってしまった。 「わかった。がんばりや真愛」 と囁いてから、 「私達も参加しま〜す」
    よしゆき さん作 [129]
  • 恋、二度(ふたたび) 35

    「実里さん達も三次会までもちろん行くよね?」 そろそろ二次会が終わる時間が近付いてきた頃、涼平は逃げたら許さねえぞといいたげに俺の顔を見ながら、念を押してきた。 「おいおい涼平、俺は『達』かよ。それとも実里の付属品か?」 拓海はつまらない突っ込みを入れていた。 「はい、そこ、細かい事言わない」 涼平のその返しでみんなは一斉に笑った。 「私は行くけど、真愛はどうする?」 香緒里の問い掛けに真愛
    よしゆき さん作 [165]
  • 恋、二度(ふたたび) 34

    そう思いながらひとりで震えている、真愛を見ると、俺はとても愛しくなってきているのが分かった。 「でもかなり変わった娘だよな」 拓海のその一言にカチンときたが、第三者からしたら、そうとしか見えないのだろうと思い、俺はその言葉を無視して真愛に、 「椅子を探してこようか」 と顔を覗き込みながら、優しく尋ねた。 真愛は俺の顔が近くに来たので、これ以上に無いぐらい顔を真っ赤にして目を伏せて、小さく首を
    よしゆき さん作 [320]
  • 恋、二度(ふたたび) 33

    「あのふたりもなかなか…」 「いいんじゃない」 拓海と実里さんは同時に、涼平と香緒里さんというカップルを評価していた。 「やい涼平!よかったじゃないか」 拓海は突然俺をヘッドロックしてきた。 「何が?」 突然のことだったので俺はなんの事か全く分からなかった。 「こんなかわいい娘と…彼女なんだろ?」 真愛に聞こえないように小声で囁いた。 「ちっ、ちゃうよ。さっき八年振りに会ったばっかだよ」 真
    よしゆき さん作 [182]
  • 恋、二度(ふたたび) 32

    その疑問に実里さんは、簡単に答えてくれた。 「だって彼女、中学二年の夏休みに転校したんだもん」 それで俺達は納得してしまった。 真愛は実里の目から逃れたいのか、それとも実里自身から逃げたいのかという感じで、俺の背中にピッタリとくっついていた。 俺も何故か彼女を隠さないといけない、という気になりそっと後ろ手に真愛を引き寄せた。そのとたん真愛は身体を硬直させて、足を震えさせていくのが分かった。 俺
    よしゆき さん作 [163]
  • 恋、二度(ふたたび) 31

    「早く入ろうぜ、暑くてかなわんぜ」 拓海は掌で風を送りながら言った。 俺は二人を連れて涼平達の方へ案内した。 拓海達を連れていくと、一番喜んだのはなんと、香緒里さんだった。彼女のファンで毎月モデルをしている雑誌を購読しているという事だった。 「しかし、俺達の中で一番早いのは拓海達やと思ってたけどなぁ、まさか悟志の方が早いと思わんかったわ」 と涼平が俺も思っていた事を代弁した。 俺が拓海達を連れ
    よしゆき さん作 [143]
 

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