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よしゆき さんの投稿された作品が140件見つかりました。

 
  • 恋、二度(ふたたび) 110

    「子供の頃は、月って見えてるところしか、そこにないと思ってたんだ…だから半月になると月が半分だけ、三日月になるともっと減っていって…」 「何処に行ったと思ってたの?」 「お家に帰ってた… 月も恥ずかしがってゆっくり出たり、入ったり…で一か月に一度おやすみしてって…」 「夏希くん、可愛いい…」 「だから、満月の時しか遊ぶ所が少ないだろ、三日月だとみんなで場所の取り合いになっちゃう…」 「だから満
    よしゆき さん作 [148]
  • 恋、二度(ふたたび) 109

    今日は私の一番お気に入りの振袖を着る事にした。 白色を基調にして裾を水色から青色にぼかしていく物… 「夏希くんお待たせ…どうかな…似合う…?」 「昨日の緑のもよかったけど…今日の方が清純でそれでいて大人の女性になって…真愛の笑顔に一番似合ってる…」 「ありがとう…私が一番気に入ってるものなの…」 「うん…俺もそれを着てる真愛が一番好きやなぁ」 「ほんと…」 「うん…」 夏希くんって、本当に優
    よしゆき さん作 [119]
  • 恋、二度(ふたたび) 108

    「もう少しで朝食ができるから、先にシャワーを浴びてきて…」 夏希くんからのお返しのキスを受けながら、耳元に囁いた。 夏希くんは頷いてお風呂に向かった。 彼のシャワーの音を聞きながら、最後のスクランブルエッグ作り、コーヒーを煎れた。コーヒーができる頃に、彼が出てきて食卓についた。 私もコーヒーをカップに注いで、食卓についた。 「まだ正月なのに、いつも朝に食べてるようなものでごめんね」 「そ
    よしゆき さん作 [143]
  • 恋、二度(ふたたび) 107

    私は朝六時まで、ぐっすり寝ていた。一糸纏わぬ姿で、夏希くんに抱かれて…もちろん彼も… 昨晩の激しさを思い出して、私は全身を赤く染めた。 彼を起こさないように、そっと起き出すと、私はシャワーを浴びに行った。鏡に映る身体には、昨夜の激しさを物語るしるしが無数についていた。暖かいシャワーがとても心地よく、昂揚した気分を押さえてくれた。 身体を拭いて出てきても、夏希くんはまだ夢の中だった。私は愛しい彼
    よしゆき さん作 [140]
  • 恋、二度(ふたたび) 106

    「真愛の料理もっと食べたいなぁ…」 「いつでも作ってあげるよ…」 「じゃあ毎日作って欲しいな…」 「えっ…毎日…?」 夏希くん、いったい何を言いたいの… 「一緒に住まへんか?」 「…!?」 「いやか?」 私は返事に困った。 「…すぐに返事できないよ…少し考えさせて…」 「やっぱりまだ早いか…今の忘れて…」 「…」 一時間後… 私はあの夜以来の激しく甘美な陶酔に身を委ねていた。夏希くんにキ
    よしゆき さん作 [159]
  • 恋、二度(ふたたび) 105

    「私、小さい時からお祖母ちゃん子でね、お祖母ちゃんも私を可愛いがってくれて、色々な事を教えてもらったわ…」 「真愛ってさぁ、ひょっとして良いとこのお嬢さんなん?」 「まさか…父は普通のサラリーマンよ…」 「良かった…」 胸を撫で下ろすような言い方で、夏希くんは溜息をついた。 「私ね、三歳の時から日舞を習ってたの…それでね、将来役に立つからって、お祖母ちゃんが着付を教えてくれたの…独りで着物を着
    よしゆき さん作 [169]
  • 恋、二度(ふたたび) 104

    十時を過ぎて、涼平さんと香緒里は帰っていった。 「なんか急に静かになったね」 私は食器を洗いながら夏希くんに話しかけた。 「ほんまあの二人は、嵐みたいやもんな」 テーブルに肘をついて両手で顎を支えた姿勢で、夏希くんが私を見つめながら応えた。 「どうしたのぼう〜っとして?」 昨日からあまり寝てないから、疲れたのかな… 「真愛…寂しくないか?」 「夏希くんがいるから寂しくないよ」 「いやそうじゃ
    よしゆき さん作 [135]
  • 恋、二度(ふたたび) 103

    「真愛ちゃん何で振袖やめたん?」 私がコーヒーを配っていると、涼平さんが聞いてきた。 「だって重いし、肩凝るもん…」 「夏希がっかりしてるで」「がっかりしてるんは涼平やろ。真愛の振袖姿見て、綺麗や…可愛いわ…惜しい事したわ…って言うとったもん」 「涼平!そんなスケベな事言ってるんか!」 香緒里は涼平さんを叩き始めた。涼平さんは私達に助けを請うていた。 「自業自得や」 香緒里が勝ち誇ったように言
    よしゆき さん作 [122]
  • 恋、二度(ふたたび) 102

    私達が帰ると、二人はすでに起きていて、テレビを見ながら何かを話していた。 私達が部屋に入ると、二人はわざと話題を変えたようだった。 「夏希くん、ビール持ってこようか?」 「コーヒーの方がいいんやけどなぁ」 涼平さんもコーヒーがいいって… コーヒーを煎れながら私は香緒里に、 「何の話、してるんやろ?」 と聞いた。 「あの話のやめ方は、スケベな話やな」 「そうなんだ…」 「きっと真愛と寝た時の話
    よしゆき さん作 [145]
  • 恋、二度(ふたたび) 101

    「ねぇ、真愛…いま幸せ?」 突然、香緒里が尋ねた。 「どうして?」 「私達の画策で付き合うようになったでしょう。本当にこれで良かったのかなって思って…」 「二人には感謝してるわよ。だって初恋の人なのよ。夏希くんは…」 「そうじゃなくて…」 「大丈夫。わたし今とっても幸せよ…だって、彼の優しさが私に勇気をくれるから…彼に再会してなかったら、きっといつまでも変わることができないと思うよ」 「真愛、
    よしゆき さん作 [195]
 

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