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よしゆき さんの投稿された作品が140件見つかりました。

 
  • 恋、二度(ふたたび) 60

    「喧騒と静寂が入り交じったいい店やな。なんで今まで連れてこんかってん」 涼平はこの店を気に入ったらしかった。 香緒里さんも、 「お酒の種類も多いいね」 とメニューに載ったカクテルの種類を見て気に入ってくれた。 店員が注文した酒を運んできた。 まず涼平の前にバドワイザー、香緒里さんの前にソルティドック、真愛の前にショートグラスを置いて、その場でシェークしたマルガリータ、そして俺の前には店長が
    よしゆき さん作 [176]
  • 恋、二度(ふたたび) 59

    「だって香緒里はうわばみたぜ、それより強いって…」 涼平はその先が言えなかった。香緒里さんの右ストレートが、みごとにボディに決まったからだった。 そんな二人の様子を見ながら、俺も驚いていた。 「だからと言って呑ませ過ぎたらあかんよ」 香緒里さんは涼平の意図を見抜いて、もう一発パンチを入れた。 「ぐえっ」 涼平は答える代わりに呻いていた。 俺は店員を呼ぶと、酒の注文をした。涼平がバドワイザー、香
    よしゆき さん作 [147]
  • 恋、二度(ふたたび) 58

    朝五時まで営業している、そのバーは夜中の一時をまわっているというのに、かなりの客がいた。俺は店長と顔馴染みなので、個室の方を用意してもらった。幾つかある個室のうちの、比較的大きな部屋を店長は用意してくれた。 俺は店長に礼をいって、料理は適当に見繕って持ってきて欲しいと伝えた。店長は頷くと、俺に酒のメニューを渡してカウンターに戻っていった。 涼平達にメニューを渡して俺は真愛に、 「ソフトドリンク
    よしゆき さん作 [150]
  • 恋、二度(ふたたび) 57

    「へぇ、全然知らんかったわ。道理で今回は詳しく教えてくれへんなぁと思ってん」 俺は涼平の頭を小突いた。 「何言うてんねん。おかげで夏希、いま最高に幸せやろが。真愛ちゃんの顔見てみ、久し振りに会うた時と全然違う、幸せそうな顔してるやないか」 真愛は恥ずかしさで顔を赤らめたが、今までと違ってはにかんでいた。 「俺も幸せ、香緒里も幸せ、夏希も真愛もみんな幸せだぜ」 涼平は適当につけた節で歌う様に言
    よしゆき さん作 [147]
  • 恋、二度(ふたたび) 56

    結局俺達は、俺がよく行くアーリーアメリカン風のカクテルバーに行くことにした。 そこからは少し遠かったが、酔い醒ましも兼ねて歩いて行くことにした。 歩きながら俺は疑問に思っていた事を、涼平にぶつけた。 「涼平が付き合ってたのって、香緒里さんやったんか」 香緒里さんと顔を見合わせて吹き出した涼平が、 「夏希、まさか今頃気が付いたんか?今日まで知らんかった拓海でさえ、すぐに気付きよったで」 と言っ
    よしゆき さん作 [154]
  • 恋、二度(ふたたび) 55

    「真愛、ほんまに大丈夫か?無理せんでええで。帰るんやったら今のうちやで」 俺は真愛のことを心配して聞いたが、 「もう少し…夏希くんといたい…から…」 と言って聞かなかった。 「何してんねん、はよいくで」 涼平が大きな声で俺達を呼んだ。 「ちぇっ、そんな大声で言わんでも、分かってるがな」 俺は真愛だけに聞こえる様に呟いた。その言い方がよかったのか、真愛は俺に微笑んでくれた。 「無理せんと、しん
    よしゆき さん作 [144]
  • 恋、二度(ふたたび) 54

    「じゃあ俺達も明日早いから帰って寝るわ」 「またみんなで会いましょうね」 拓海と実里さんも帰っていった。 四人を見送ってから、時間を確認すると、とっくに日付が変わっていて、すでに一時前だった。 「終電もうないで、この後どうするんや。俺らもお開きにするんやろ?」 俺は真愛のことを考えて、そう言ったのだが、 「私達まだ飲み足りないから、夏希くんも連れてっちゃうけど、真愛はどうする?一緒にいたく
    よしゆき さん作 [176]
  • 恋、二度(ふたたび) 53

    三次会が終わって店を出ると、梅雨の時期独特の、身体に纏わりつく様な気怠い暑さが、俺達を取り巻いた。 「ほな、今日は俺達のために、こんな嬉しい会を開いてもろておおきに。新婚旅行から帰って落ち着いたら、俺達の新居に招待するから、その時はまたみんなで集まってな」 悟志が再会を約して、みんなに頭を下げた。 「真愛…よかったね。私達のハッピーを分けてあげたんやから、幸せになるんよ。夏希さん、真愛をよろし
    よしゆき さん作 [151]
  • 恋、二度(ふたたび) 52

    「悟志、美樹さん、今日はふたりの門出の日やのに、俺と真愛のためにおおきに」 俺は二人に頭を下げた。 「何、言うてんねん、一番の結婚記念のプレゼントやないか。お前らからはもう何もいらんよ。なぁ美樹」 悟志は美樹さんに同意を求めると、彼女もニッコリ笑って頷いた。 「じゃあ俺達も、このサプライズを計画、成功させたから、プレゼントはもうええよな」 と涼平と香緒里さんも肩を抱き合ったまま、互いに頷
    よしゆき さん作 [151]
  • 恋、二度(ふたたび) 51

    ビールとチューハイが届くと、まず俺は小さくピースサインを出した。その途端涼平と香緒里さんが、肩を抱き合って、 「よっしゃぁ、よぉやった!」 と我が事の様に、喜んでくれた。 拓海も、 「早よ、グラス持たんかい」 とみんなを促して、 「ほないくで。せ〜の、コングッチュレーション!」 と音頭をとっていた。 俺と真愛はグラスを合わせて微笑むと自分の酒を口に含んだ。 喉が渇いていたのと、嬉しさで今
    よしゆき さん作 [143]
 

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