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たる さんの投稿された作品が45件見つかりました。

 
  • さかなのはなし 2

    夏だというのにマヤの手は白くて冷たくて、保健医は顔をしかめた。足元も頼りないように見えたから肩を支えたのだが、控えめに拒絶された。男の保健医が女子高生に接するのはやはり難しい。「熱はないけど。気持ち悪いって具体的にどこが?」そう聞くと、マヤは一瞬、へその辺りに手を置き、すぐにその手を上げて胃を押さえた。「胃です」「胃が気持ち悪いんだ」保健医がマヤが最初に手を置いたへその辺りを見るので、マヤは胃で
    たる さん作 [211]
  • さかなのはなし 1

    強い吐き気にマヤは弱々しく手を上げた。白いチョークでマヤを指して、どうしたと先生が言った。熱心に黒板を見つめていたクラスメートたちもマヤを見る。「気分が悪いので保健室に行っていいですか」「まあダメだとは言えないからなあ」嫌味な言い方に何人かが小さな声で文句を言った。というのも、夏休みを前にして、トイレや保健室を理由に授業をさぼる生徒が増えてきたのだ。昨日も、授業中に廊下を歩いていたのが見つかって
    たる さん作 [231]
  • RPG−34

    カナたちは走り疲れ、シークたちは笑い疲れていた。しかし静かになったと思ったら、4人はジャングルに入ろうと誘ってきたのだ。ダメに決まってんだろ、とレイが言うと、ウークが口をとがらせた。「ディーシャはユーラたちについてったじゃないか」「何で俺たちはダメなんだよ」「そんなの不公平だっ」「不公平だっ」口々に文句をたれる4人に、カナとレイは顔を見合わせた。ディーシャは科学に使える何か新しいものはないかと、
    たる さん作 [262]
  • RPG−33

    海に浮かぶその小さな島は、地図にも載っていないのだという。カナが驚いた様子を見せると、よくあることだよとレイが言った。碇を下ろして減速し、船を砂浜に乗り上げて止めた。どうして乗り上げたのかと聞けば、波に持っていかれにくくするためだと返された。レイは本当に知識豊富だ。いよいよ上陸というとき、タームとニルバがみんなを集め、島での役割と目的を話した。「ユーラはムンとジャングルに入ってくれ。ムン、前みた
    たる さん作 [246]
  • RPG−32

    「すっげー!」シークたちが叫んだ。まさに足の踏み場ない部屋だったから、少々手を加えれば大きく変わる。それに、カナたちはほとんど半日かけて床を磨いたりシーツを洗ったりしたのだ。彼等が感激しないはずがなかった。つやつや光る床や、汚れの見当たらないベッド(客用のような簡易ベッドで、大人が寝られる大きさだ)のシーツ。それに、綺麗になったぬいぐるみたち。いくつか(というか半数ほど)捨ててしまったが、4人が
    たる さん作 [255]
  • RPG−ここまでのあらすじ

    あらすじのくせに本文で出てこないことがちょこちょこ出てきます*あらすじ*主人公・カナちゃんは知らない間に魔法や魔獣なんかがうろちょろするゲームみたいな世界に来ちゃった!なにこれ!こわ!ひいひいしていたカナちゃんは、超お人よしなレイちゃんと出会い、元の世界に戻る旅を始めたよ!男勝りなレイちゃんがリードしてくれて、泣き虫なカナちゃんは安心。レイちゃんも妹みたいにカナちゃんを大事にしてるよ!アンという
    たる さん作 [334]
  • RPG−31

    胸がもぞりとしてレイはゆっくり目を開けた。カナとレイの間で眠るディーシャが寝返りをうったらしかった。薄いカーテンから漏れる光がまぶしかった。伸びをすると、カナとディーシャも目を覚ました。甲板に出て、改めて伸びをした。海の風が気持ち良い。と、カナが羽織り物をかぶせてきた。「子供じゃないんだから」そんな格好で外に出るなと言いたいらしい。カナはまぶしそうに海を眺めて、くるりと向きを変えた。「着替えて、
    たる さん作 [260]
  • RPG−30

    タバコの煙を吐き出すと、女は細く白い手を顔に添えてきた。長いまつげを伏せて、そして真っ赤な唇を近づけた。ユーラは女の頭を持って、何度も角度を変えキスをした。半眼を開いて女を見れば、うっとりしたなまめかしい表情をしている。服に手を触れると、待ちきれないというように女が脱ぎだした。焦りすぎだと耳元で言えば、くすぐったそうに身をよじった。***冷たい夜風が熱を持った体に気持ち良かった。タバコの煙が狂っ
    たる さん作 [224]
  • RPG−登場人物リスト

     主人公とお友達 カナ(18)物語の主人公ヒロインなのでもちろん可愛い栗色のふわふわロングヘアー色白で非力理由は分からないが、レイが近くにいるとスーパーか弱い体が、普通の体になるゲームの世界らしき所に飛び込んでしまい、戻る方法を探して旅をしているしかし、元の世界では入退院を繰り返し友人もおらずつまらなかったため、体力があり友達もできたこの世界を気に入っているレイ、ディーシャとともに最近ブラックに
    たる さん作 [257]
  • RPG−29

    「あ?カナじゃないのか、あれ」ムンと買い出しに出ていたユーラが呟いた。まさか本当に誘拐してきたんじゃないだろうな、とちらりと思う。「カナ?おお、ほんとだ。レイもいるね」「だよな」老眼鏡をくいと持ち上げてムンがうなずいた。高台に生える薬草を採りに来ていた。船もよく見えた。「よくニルバが許したなあ」「タームが言ったと思うか?勝手に決めたんだよ」「なるほど」ムンが笑いながら言った。タームの勝手に振り回
    たる さん作 [230]
 
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