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たる さんの投稿された作品が45件見つかりました。

 
  • RPG−18

    「おい、そろそろ放してやれよ」そう声がして、カナの周りに集まっていた4人が離れた。その中の1人なんかは手を取っていたから、カナは思わずほっと息をついた。「ごめんなー。あいつら人が好きだから知らない顔があると嬉しいんだよ」「大丈夫、です」「えっと、カナちゃんだっけ?俺はユーラ。ユーでいいから」「は、はい。わたしもカナでいいです」その返事が合図だったように、また彼らがカナを取り囲んだ。俺の名前は、と
    たる さん作 [238]
  • RPG−17

    「あいつらがいる部屋は分かってる。今から向かう。お前はここにいろ」「わ、わたしも」「お前がいても助けにはならない」ニルバがぴしゃりと言った。タームが相変わらずの笑顔でニルバを見た。「せっかく名前聞いたのに呼ばないんじゃ意味ないだろうが。なあ、ミキちゃん」「あ、カナです」「でも、ま。ニルバの言う通りだ。お嬢ちゃんはここにいな」「う、はい・・・」笑顔なのにタームは怖い。目が笑っていないからだ。カナは
    たる さん作 [208]
  • RPG−16

    「おー。来た来た」担がれて部屋に着くと、あの失礼な男−−賊のリーダーが大きな笑顔でカナを迎えた。「なんだなんだ、暴れたのか?乱暴な連れて来方だなあ」「黙れ。次からは自分で行け」眼光をますます鋭くさせて、男は小さな声で言い返した。それからベッドにカナを下ろした。頭に血が上ったからか、恥ずかしさからか、カナの顔は真っ赤だ。息と服を整えて口を開いた。が、先にあの目つきの鋭い彼が言った。「お前の連れが捕
    たる さん作 [193]
  • RPG−15

    「宝なんて知らない!あたしらは旅してるだけだ!」男は必死に叫ぶレイを見て、そして後ろに控える巨漢を振り返った。「こいつのツレ引っ張ってこい。女だ」レイが唾をのみこんだのを見て男は口の端を上げた。男は人が絶望する姿が好きだった。***カナは目からぽろぽろと涙を流していた。ベッドに押し倒され、動かないように両手を体の下に入れられていた。目つきの鋭い男はカナの腰にのって更に自由を奪った。怖くて怖くてし
    たる さん作 [208]
  • RPG−14

    「あれー?レイー?」タオルを頭にのせたままカナは首をかしげた。呼びかけても返事がないということは、レイは部屋にはいないということだろうか。「どーこ行ったんだろ」呟くのと同時に外からドアが叩かれた。カナは頭のタオルを右手に持ってパタパタとドアに駆け寄った。「はい」返事がない。覗き穴がないので見ることはできないが、レイじゃないことは確かだ。「あの・・・?」「ツレのことで話がある」「えっ?」頭が真っ白
    たる さん作 [202]
  • RPG−13

    レイは自分が女の子だという自覚が足りない。と、カナは思っている。例えばさっきだって、自分はさっさと帽子を取って素顔を見せてしまった。いくら短髪で男の子っぽいといっても、カナにしてみればレイは十分女の子と分かる。もっと自覚を持たないと!と思うのだ。***カナがシャワーを浴び終えて部屋に戻ったとき、レイは大きな剣を抱えて壁にもたれてベッドに座っていた。「ナイト?」カナは笑いをこらえながら言った。レイ
    たる さん作 [203]
  • RPG−12

    胸を押さえるカナを、驚いた顔でレイが見ている。といっても、今のカナの息の荒さは、今までにしたことのない早歩きをした息切れだ。「あんな男、絶対だめ。ダメに決まってる!」感情の入った言葉にレイはこくこくとうなずく。予想外の迫力にそうせざるをえなかったのだ。***「ここはレイゴ村。村を抜けて山を越えたらディーシャがいる町だ。4日もあれば着くかな」レイは地理や魔物に詳しい。いつも旅に出たいと思い、鍛練だ
    たる さん作 [236]
  • 口紅

    「ガキは相手にしないんだ」そう言って大きな手の平をあたしの頭に乗せて少しなでて、そして笑顔を見せてから部屋を出た。涙が出たのは家に帰って湯舟につかってからだった。高1、152センチのBカップ。童顔を隠すための化粧も、今時に見せるための巻髪も、全部全部どうでもよくなった。きっつい言葉でふられたからね。たしかに社会人の27歳に16はガキかもね。なぐさめるのに、頭なでるくらいガキかもね。分かってる。ち
    たる さん作 [228]
  • カオス!6

    ぼーんやり。生徒玄関の階段に座って、扉の開け放された体育館を見ている。キュッキュッと聞こえるのはバスケ部が練習してるからだけど、私が見てるのはバレー部。マイは高い身長と中学からバレーをやってきたこともあって、2年生になったとたんレギュラー入り。学年毎に決められるリーダーに去年も今年も選ばれてる。さすが。バチン激しい音がした。見えないけど、たぶんマイがばこーんと決めたんだろう。絶対敵に回したくない
    たる さん作 [221]
  • カオス!5

    ハナ本名は愛奈オシャレ,買い物,お化粧,おしゃべりが大好きな高校2年生帰宅部か幽霊部員のどっちか勉強はけっこー得意学校の王子様的存在のソウタと仲良しで、周りからなんやかんやと言われているでも実は最近ソウタにはふられてるソウタ男子からも女子からも人気の王子様。誰とでも仲良くなれる、優しくていつも笑顔な爽やかボーイ正義感が強いもってもてなのに彼女を作らない周りはハナが本命だと言ってるけど、本当はどう
    たる さん作 [230]
 
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