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たる さんの投稿された作品が45件見つかりました。

 
  • RPG−5

    村はゲームの世界らしく武器を持った人がちらほら見える。レイのように鎧を着た人も少なくない。村に入る直前でレイが言ったのだが、彼女は家出していたらしい。といっても村を出たのは朝方で、まだ太陽が沈む気配はないから、ただ朝早く出かけたみたいになったと言って笑った。謝ると、退屈していたから帰る口実ができて良かったとまた笑った。「ただいま」ドアを開くと、両親が駆け寄った。父親が腕を広げ、母親が厳しい顔で口
    たる さん作 [479]
  • RPG−4

    「ごめんなさい、びっくりしちゃって」言葉にすれば軽いがこの衝撃は2度と忘れないんじゃないかと思う。それにしても。レイに起こされながら改めて辺りを見回した。まるでゲームの中みたいだ。勇者の格好した女の子に魔物。見たことのない大自然の風景。視線をレイにやると、見つめ合う形になった。「カナはどこから来たんだ?武器も何もないみたいだけど、よく今まで生きてたな」感心した口調だが物騒なことを言っている。「サ
    たる さん作 [311]
  • RPG−3

    「あたしはレイジャーン。レイって呼ばれてる」慎重に立ち上がる私を気遣って腕をとってくれた女の子は、歩きながらそう名乗った。どこに行くのか分からないけど、私の中ではもう彼女は信頼できる人だ。私の気持ちが分かったのか、彼女にも最初のようなとまどった表情はない。「私はカナ。助けてくれてありがとう」「本当に驚いた。魔物でも出てたらどうするつもりだったんだ?むしろ最初は寝てるあんたがサパーかなんかの罠かと
    たる さん作 [281]
  • RPG−2

    「え・・・うわ・・・」絵に書いたような青ーい空。ふわんと浮かぶやわらかそうな雲。CG世界みたいな全部草原という景色。感動しないわけないが、何より頭の中を占めるのは驚きと狼狽だ。そりゃそうだ。私の頭がまだ正常だというなら、さっきまで−−というのは眠りにつく前だ−−私がいたのは初めて行ってから12年間ずっと通っている病院の待合室だったはず。10分もすれば名前が呼ばれて診察室に通されていたはず。それが
    たる さん作 [323]
  • RPG

    「ねえねえ」ぼんやりした声だが確かに聞こえる。体をかすかに揺さぶられているのも分かってる。それでも目を開かないのは睡魔が強すぎるからだ。それに、人一倍よく寝る人生をおくってきたつもりだが、こんなに気持ちのいい眠りは感じたことがなかった。睡魔がどうのというよりも本当はただこの居心地の良さから離れたくないだけかもしれない。うっとりした気分だったが今度は強く揺さぶられた。ねえと呼ぶ声もしっかり耳に入っ
    たる さん作 [343]
 
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