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安藤 さんの投稿された作品が15件見つかりました。

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  • 別れの夜

    君の為に涙すを 己の運命と偽りて 枯れ野にて独り夜闇を仰ぐ
    安藤 さん作 [406]
  • 続・夢を見た

     なるほど、私にも思い当たる節はある。さすがにA子ほどではないが、似通ったモノがないではない。愚痴をもらすではないが、現実よりこちらのほうがはるかに良い。一生いたって良いくらいなんだ。 そうこうしてる内に野原に人が集まり始めた。どこから来るのかは分からない。気が付くと、周りにぽつぽつと人が現れてくるのだ。彼らは腕なり、足なり、所々が霧に霞んだようにボケている。まさに夢見心地である。 新人だろうか
    安藤 さん作 [454]
  • 夢を見た

     夢を見た。夢の中で私は幸せだった。お金があるとか地位があるとかではない。春匂う野原にひとりきり。ただそれだけだが、妙に幸せだった・・夢から覚めると名残惜しい気がしないでもなかったが、ようやく床を出た 「おはよう」「・・あら、珍しく早いのね。朝ごはんならないわよ」相変わらず愛想の無いババ・・いや、愛妻。N氏はしばらく新聞をバタバタめくっていたが、ヒマをもてあましてか、例の夢の話を妻にしてみた 結
    安藤 さん作 [495]
  • あのとき(下)

     ・・・もしもし、驚きました?あの時あなた急いでたのか知らませんけど、部屋に財布落としてましたよ。そこから電話番号を調べました。いえ、警察には言ってません。どうしてもお礼が言いたくて。実はあの金はある組の金なんです。ええ、ヤクザです。あの金はふとしたことから私が拝借した金なんです。追っ手は結局、私がカネを持ってないことを知るとヤツらは検討ハズレだと思ったのか、あきらめましたよ・・・ 実は・・・私
    安藤 さん作 [841]
  • あのとき

     Nさんはマンションの一室で荷物をまとめていた。とにかく急いでここを出なければいけない。さもないと・・・ ガタッ、と音がしてびくりとNが振り返るとそこには男がひとり立っていた。野球帽を深くかぶり、しかも土足で上がりこんでいる。 Nは「ああ、来てしまったか!頼む!命だけは助けてくれ!」と土下座しながら叫んだ。男は「なんのことだかよく分からんが、オレは泥棒だ。カネを出せ。誤魔化そうたってそうはいかな
    安藤 さん作 [887]
  • 夏の男(2)

     警備員と話しながら、ひととおり病院内を歩いて回った。なるほど警備員の言った通り、ここでは患者が自由に行動している。歩きまわる者もいれば、ある者はひなたで眠そうにうとうとしている。それでもここはあくまで精神科の病院である。警備員は時節、不安気な表情をした。 病院内をひととおり回り終えると、警備員室に通され、そこで一服した。警備員「いや、お疲れさまでした。よい記事は書けましたかな?なかなか自由のき
    安藤 さん作 [536]
  • 夏の男

      ある日の午後、さんさんと照りつける太陽を恨むように人々が歩いている。人々、と言ってもそんなに多くはない。建物はまばらで、聞こえるのと言えばセミの声くらいである。つまり、ここは中心街からちょっとばかり離れた郊外なのだ。ほっそりと流れる川の河口にその建物はあった。 ガチャ、バタン。「来賓室」と書かれた部屋からひとりの男が出てきた。歳は30代なかばほど。太り気味ではあったが健康の範疇だろう。腕には
    安藤 さん作 [561]
  • Which?ーどっちなんだ?

    1、己がため 喜して苦難の 道をゆく2、我愛(う)しと 楽へ進んで 悔いとなる下手くそでスミマセン(;^_^A
    安藤 さん作 [370]
  • 囲いの中 散文で綴る

    なにも知らない・・・絶望を知らなければ希望も知らない 寒ければ毛布 暑くてもまあ、どうにかしてやるよ ポチ、なにも知らなくていい・・・なにもしなくていい・・・キミはボクのもの それだけでいい そう、それでいいんだよ
    安藤 さん作 [412]
  • 蛙の願い(5)

     家に帰ってベッドに身を投げる。なんだかとても疲れた。さっき前ちゃんと交わした会話を思い出す。結局俺は学校のことになると口籠もった。「友達なんていねえよ」なんて言えるわけがない。言っておくが大谷は友達なんかじゃ決してない。なんだかとっても疲れた・・・ 辺りが暗い。どうやら寝てしまったらしい。いつも枕元に置いてる腕時計を探した。目覚まし時計よりこっちの方が何かと機能が良い・・・って、あれ?ない。ど
    安藤 さん作 [404]
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