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瞳 さんの投稿された作品が68件見つかりました。
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碧 28
「ちょ、香菜?!」あたしの体は香菜に引っ張られるがまま。急に香菜は立ち止まった。あたしが顔を上げると目の前には店長と高峰智。「おー、朝倉と中村」「どーもですっ、店長!」あたしは高峰智と目が合ったので軽く会釈すると普通に無視された…。「あ、店長、付き合ってほしい場所があるんですよ!行きましょう!」「は?なんだよ、急に」香菜の突然の言葉に驚きながらも苦笑しながら香菜に引っ張られるがまま行ってしまった
瞳 さん作 [273] -
碧 27
「何…この人の数…」「人口密度高いな…」「「うわぁ…」」bearの店員が口々に言う中、あたしと香菜は目を輝かせてその景色を見つめる。先週、無事にあたし達は卒業式を終えた。皆、大号泣でうまく喋ることすら出来なかった。あたしもその1人で最後の最後まで泣き止む事はなかった。でも次の週にはすっかり変わって今日のお祭りを楽しみにしていた。「皆さん、早く行きましょう!」「行こう!行こーう!」あたし達は猛スピ
瞳 さん作 [264] -
碧 26
「高峰さん、これよろしく」「はい」…仕事になると普通に接してくれるんだけどなぁ…。あたしと香菜の高校が1週間後に卒業を間近に控えた今日。その1週間後には春祭りが待っている。この時期はイベントが盛りだくさんでスタッフもお客も熱気がすごい。「中村、休憩いいぞ」「はーい」あたしがスタッフルームに入ると、すでに高峰智が休憩に入っていた。「あ、高峰さんお昼一緒にどうですか?」言い終わる間もなく高峰智はあた
瞳 さん作 [305] -
碧 25
「高峰さーん」「…」「おーい」「…」「高峰さんてばー!」あたしは次の日からある意味の猛アタックをしている。「高峰、そろそろ入ってくれ」「はい」店長に呼ばれて高峰智はお店に戻ってしまった。「相変わらず撃沈していますねぇ」スタッフルームに香菜が入ってきた。「なんであんな事言っちゃったんだろ…」あたしはため息混じりに弱音を吐く。「もー、昨日の威勢はどうした!」「だって…」よくよく考えてみたけど、あの人
瞳 さん作 [274] -
碧 24
―1時間前―\r「分かった…」「は?」3人の人間に見つめられてあたしは決めた。「あたしがアンタの…最初の仲間になってやる」「…はい?」「ま、愛美?」香菜はあたしが何を言っているのか理解出来ないでいるみたい。まあそれは香菜だけじゃないんだろうけど。「アンタ…友達って、仲間だって言える人いないでしょ?まあ初めて会ったときも言ってたけど」―仲間とかいらないんで「誰だってねえ、仲間がいないのは寂しいの!
瞳 さん作 [314] -
碧 23
「愛美、よくあんな事を高峰さんに言えたね」「だって…そうでもしないとあの男、変わりそうにないし」bearの帰り道を香菜と2人で駅まで歩いていた。「でも、愛美のそういうところも好きだけどね」あたしは香菜の言葉に少し照れ笑いながら「それはどーも」って言う。「でも…高峰さん、辛くないのかな…」もう時期、地面に太陽が吸い込まれそうになるのを見つめながら香菜がつぶやく。「どういう事?」「…本当の高峰さんっ
瞳 さん作 [210] -
碧 22
「高峰智!!!」きっとこの場にいる3人はあたしが名指しで叫ぶなんて思ってもいなかっただろう。だってあたしが今一番驚いてるからね。香菜はポッキーをくわえたまま呆然としている。高峰智も「こんな顔するんだ」ってくらいポカーンって感じ。たまたまいた先輩に至っては…きっと何が起きたか理解出来ていないはず。なーんて冷静に人間観察してると高峰智が冷たい目で見てくるのが分かった。「そう、高峰智!アンタ何なの?!
瞳 さん作 [276] -
碧 21
「高峰さんもお祭り行くんですよねー?楽しみですね」「…」くそっ、また無視か…「うわぁ…愛美ちゃんの心の声が聞こえてきそうで香菜ちゃん恐怖で泣いちゃうー」「…(怒)」香菜がまたちょっかいを出してくる。あたしはそろそろ高峰智という人間と仲良くなりたいから毎日こうやって声をかけている。それなのにこの男、ことごとく無視しやがって…。「あ、高峰さん!これ店長に渡して来てくれませんか?!」するとスタッフルー
瞳 さん作 [212] -
碧 20
「お祭り?」一馬さんと出会ってから1ヶ月がたった頃、あたし達はもうバイトではなく正式に店員としてbearで働いていた。休憩時間に香菜から、春に毎年行われるお祭りに誘われた。なんでも今年はbearの従業員全員で行くのだとか。「うん、良いよ。楽しそう」「やった!愛美参加ーっと」そこへ店長が入ってきた。「あ、店長ー!愛美お祭りオッケーだそうです!」「お、そうか!今年は楽しくなりそうだなぁ…中村に朝倉に
瞳 さん作 [262] -
碧 19
「あのー、高峰さん…」「…」また無視か…「あはは!愛美フラれちゃってるねー」香菜が横からちょっかいを出してくる。「はぁ…」さっきからため息しか出てこない…。―智に自分の気持ち伝えてみなよ一馬さんにそう言われて休憩時間を見計らって高峰さんに話を聞こうとしてるんだけど、スルーされてばっか…。まあ、香菜が泣かされた事件から少し気まずい空気もあったり…なかったり…。「はぁ…」「そんなため息ばっかついてた
瞳 さん作 [293]