携帯小説!(PC版)

トップページ >> フラン子さんの一覧

フラン子さんの投稿された作品が158件見つかりました。

 
  • sound of you 53

    みんなの綾川くんに対する態度が180度変わった。とくに女子たち。綾川くんが遅刻してきた日、教室内は絶叫に近いほど黄色い声が飛びかった。その日から休み時間になると別のクラスからも綾川くんを見に女子たちが廊下に群がる。綾川くんがチラっと廊下を見れば、「キャー!ほんとだ!イケメン!!」と騒ぎだす。私たちをからかっていたチャラ男たちもすっかりおとなしくなった。私は自分だけが知っていた秘密がバレてしまい、ヤ
    フラン子さん作 [335]
  • sound of you 52

    それから綾川くんと学校でも話すようになった。しかし、周りの人たちをそれをからかい、『槇原菜々子はブサイク好き』、『綾川充は槇原菜々子に催眠術をかけている』等々いろんなアホらしい噂が流れ始めた。私たちは付き合ってるわけでもないのに、友達として話すだけでそんな風に思われる。それに私だけを悪くいう噂ならまだ許せるが、綾川くんを悪くいう噂の方が圧倒的に多い。綾川くんは「んー、仕方ないでしょ。」と軽く許すが
    フラン子さん作 [312]
  • sound of you 51

    クラスの数人がこちらを見て不思議そうな顔をしている。私と綾川くんが話していることに驚いているといった様子だ。「……あ、ごめんね。」周りにDJミツルのことは内緒にしておかないといけないのに、私ったら年越しイベントの日のことをベラベラと話そうとしてしまった。私はササッと前に向き直った。「……や、俺はいいんだけどね…」やっと聞き取れるほどの小声で綾川くんが私の背中に呟いた。「…ク、クラブのことバレないよ
    フラン子さん作 [318]
  • sound of you 50

    年が明け、3学期がスタートした。「あけおめ、菜々子」「あ、梨沙子。今年もよろしくね。」「ちょっと彼氏のとこ行ってくるねー」そう言って梨沙子は隣のクラスへ行った。私は自分の席に座り、カバンの中身を机へ入れる。綾川くんはまだ来てない。年越しの夜。ライブ会場に戻ったあと、すぐに綾川くんは他の人に囲まれてアンコールに答えてステージに上がったままで、私は結局お姉ちゃんと将樹さんと帰った。そういえば、手つない
    フラン子さん作 [304]
  • sound of you 49

    綾川くんはスタッフらしき人に腕を引っ張られながら店から出ていった。残された私は一瞬の出来事に目をパチクリさせた。「菜々ちゃんは行かないの?」ヤスさんがカウンター越しに聞いてくる。「…あ、ハイ。いえ、行きます。」私がコートを手に立ち上がろうとすると、「ミツルの奴、モテるけど、女の子と2人で居るとこ見たの今日が初めて。」ヤスさんがニヤリと笑う。「え?」「いつかアイツの必死さに気づいてやってね、菜々ち
    フラン子 さん作 [332]
  • sound of you 48

    「違うよ。」気持ちを落ち着かせるため少し深めに呼吸をした。「メールしなかったのは恥ずかしくて…、さっき出ようとしたのは………なんか…綾川くんが遠い存在な気がして…」「遠い存在って?」綾川くんが聞いてくる。「えーと、世界が違うっていうか…」「なんで?」また綾川くんが聞いてくる。「…だって、綾川くんは大人っぽいし」私はマグカップの口を親指で触りながら話す。「……大人?」綾川くんは全く私の話す内容が理
    フラン子 さん作 [323]
  • sound of you 47

    「………え?」私は思ってもみないこと聞かれ、驚き、綾川くんを見た。その瞬間目が合ったが、すぐに逸らされた。「……メール…くれなくなったし。……さっきも……途中で出ていこうとしてた……。」綾川くんが頭を少し掻きながら下を向いてそう言った。そんなふうに思われてたなんて……私はブンブンと首を横に振った。メールを送らなかったのは恥ずかしかったから、さっき出ようとしたのは胸が苦しくて泣きそうになったから…
    フラン子 さん作 [326]
  • sound of you 46

    それからしばらく私たち3人はたわいもない話を続けた。ヤスさんは見た目は恐いがこの辺の音楽仲間のリーダー的な存在だということが分かる。冗談混じりの会話は大人っぽくたまに子供っぽく、私は少し大人の仲間入りをしている気分になった。綾川くんはずっとこんな人たちと関わってきてるんだなー…どうりで学校で浮くハズだ。一人で納得する私。……ガチャ「おー、ヤスさんまだ開けてんの?ちょっと温かいやつくれ。コーヒー
    フラン子 さん作 [337]
  • sound of you 45

    白いマグカップに注がれたホットココアを受け取り、フーフーと息をかける。一口飲むとお腹の底まで温かくなる。飲み終わる前からヤスさんの質問攻めが始まった。「名前は?」「槇原です。」「下の名前は?」「菜々子です。」「高校生?」「はい。綾…、充くんと同じ高校です。」「ミツルの彼女?」「「!?」」ブッと隣の綾川くんがコーヒーを吹き出した。「彼女?」繰り返し質問するヤスさん。「……ち」「違うよ。」私より先に
    フラン子 さん作 [317]
  • sound of you 44

    「よかったっすよ。ヤスさんから借りたマスク、ウケました。」綾川くんが親しげにマスターと話す。どうやらこのマスターが『ヤスさん』みたいだ。坊主頭に肩耳だけピアスをしていて、30代前半くらいだ。綾川くんはダウンのポケットからマスクを取り出し、ヤスさんへ渡す。「ヤスさん。BGM消えてるよ。」綾川くんが言うと、「ホントだ、奥でN○Kの紅白見てたから気づかなかった。」ヤスさんはそう言いながらカウンターの奥
    フラン子 さん作 [328]
 
サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス