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フラン子さんの投稿された作品が158件見つかりました。

 
  • sound of you 15

    晩ご飯を食べおわり、寝室のベッドへ寝転ぶ。読みかけの小説に手をかけると、ドアを開けお姉ちゃんが入ってきた。手にはCDケースを持っていて、それをヒラヒラとさせている。ケースのジャケットは無地だ。「何それ、CD?」私が無関心そうに聞くと、胸を張ったお姉ちゃん。「あんたがまた聴きたいっていってたヤツ。」「!!!」私は驚き目を丸くさせた。「将樹が『ミツル』って子に菜々子の話したら、ダビングしてくれたんだ
    フラン子 さん作 [283]
  • sound of you 14

    月曜の昼休み。いつものように梨沙子と机を合わせてお弁当を広げている。「〜でね、すっごい良い曲でね!しかも作った人うちらのタメだったの!すごくない?!」私は興奮ぎみに土曜の晩の感動を語った。「へー、菜々子が男の子に興味持つなんて珍しいじゃん。なんて名前の人?他校の人?」梨沙子が聞く。「たぶん見たことない人だったから他校の人だと思う…、名前は『ミツル』ってことしか知らない。」「『ミツル』ってあの『満
    フラン子 さん作 [301]
  • sound of you 13

    「へー!高校生なんだあの子。菜々、同じ高校の子じゃないの?まぁ、男嫌いのあんたなら同じ学校でも気づかないだろうけどね。」お姉ちゃんがポテトを噛りながらそう言った。「あいつ学校どこだろう?聞いたことないな。あんまり音楽の話以外しないからなー。確か下の名前は『ミツル』だったよ。」少し前から絶賛フリーズ中の私を置いてけぼりに将樹さんとお姉ちゃんは話続ける。え?高校生!?しかもタメ?さらにオリジナルぅ〜
    フラン子 さん作 [283]
  • sound of you 12

    将樹さんの片付けが終わり、レコードの入った大きなバッグを斜めがけにして私たちのほうへ来た。「おまたせ。じゃ、行こうか!」すると将樹さんと私たちの横を、旅行カバンのような大きなバッグを持ったニット帽の男が通り過ぎた。ニット帽は「おつかれしたー」と将樹さんに軽く会釈し、通り過ぎる瞬間に私と目が合った。アーモンド形の目に鼻筋が通ったキレイな顔だった。「おー!気を付けて帰れよ!」と将樹さんが言った。私が
    フラン子 さん作 [270]
  • sound of you 11

    それはJAZZとHIP HOPを融合させたような曲で、ピアノのキレイなメロディーが気持ちいい。うまく表現できないが、例えるなら真冬の星空が瞬いている様子を音楽にしたような感じ。ハープの音がキラキラと輝いている星屑の音のようで、すごくロマンチックな気持ちにしてくれる。ダンスフロアの人たちも心癒されているのか、ゆっくり揺れたり、カップルは抱き合ったりしている。すっかり私はこの曲に魅了されてうっとり目
    フラン子 さん作 [252]
  • sound of you 10

    しばらく将樹さんが流していると、ブース内にもう一人入ってきた。将樹さんはヘッドホンをその人へ渡しながら耳打ちしている。曲は続いたままだ。その人はヘッドホンを片耳にあてると手元でレコードを準備しながら少しフロアの方へ目をやった。またフロアが盛り上がった。将樹さんがその人の肩を叩いてブースを降りる。その人は将樹さんよりも背が低く、だいたい遠めで見て170cmくらいの男だ。(将樹さんは175cmくらい
    フラン子 さん作 [260]
  • sound of you 9

    将樹さんがブースへ入るとフロアがさらにワッと盛り上がった。ブース内はレコードや機材があるから少し明るいスタンドライトがついている。将樹さんはキャップ帽を被り、Tシャツにパーカー、デニムの裾を少しめくり上げている。キャップからのぞく顔は男らしく、いわゆるイケメンさんだ。耳にヘッドホンを当てながらアップテンポな曲を流す。たまにフロアを見てニカッと笑っている。「かっこいいね将樹さん」お姉ちゃんに言うと
    フラン子 さん作 [269]
  • sound of you 8

    店内は広くはないが狭くもない。って、初クラブだから普通を知らないけど。入り口付近にバーがあり、フロアが広がり、奥に少し高めに作られたステージがあり、そこにターンテーブルやいろんな機材が置いてある。近づかないと相手の顔がわからないくらい薄暗い。たまに回転するライトがフロア内を駆け回るように照らす。タバコとアルコールのニオイがするが、アロマっぽい匂いがそれらを優しく包んでいる。バーのところに何人か腰
    フラン子 さん作 [273]
  • sound of you 7

    階段を降りている途中で、店の中から音楽が聞こえてきた。中はかなりの大音量なんだろう。私はなれない状況に気を引き締めた。お姉ちゃんが二人分のチケットをヒゲの生えた受付の男の人に渡す。「おぉ、マサの彼女じゃん!珍しい。」ヒゲ男とお姉ちゃんは知り合いみたいだ。「将樹には内緒にしてて。何時から回すの?」お姉ちゃんはドリンクチケットをもらいながらヒゲ男に聞いた。「確か……最後から2番目じゃなかったかな?」
    フラン子 さん作 [270]
  • sound of you 6

    「将樹の出番、何時頃なのかなー」二人で寒さをしのぐために腕を組んで夜の繁華街を歩いているとお姉ちゃんがそう呟いた。「え?聞いてないの?」私が聞くと、お姉ちゃんはちょっと舌を出した。「実は今日行くこと将樹に内緒なんだよね。『来たって楽しくないよ』っていつも拒否られるから。」「何かそれって…」将樹さん浮気してんじゃない?と思ったけど口に出すのはやめた。二人で繁華街の裏路地へ入ると、そこはクラブや中古
    フラン子 さん作 [264]
 
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