トップページ >> へたれもち さんの一覧
へたれもち さんの投稿された作品が44件見つかりました。
-
Invisible Answerer -ep26-
震えが止まらなかった…もし…もし、あの時に零が助けてくれなかったら…。服を破かれ、下着も脱がされ、ぐったりと横たわる女性がいた。「…脈は既にない、死んでいるな。」犯されたあげく、殺された…女としての苦痛の中で…。「龍堂さん?大丈夫ですか、龍堂さん!」零の声が遠退いていく…息も苦しく、気分が落ち着かない。「過呼吸か、袋は…あるはずもないか。」背中に腕が回ってきた…気が付くと口を塞がれていた…。ゆっ
へたれもち さん作 [899] -
Invisible Answerer -ep25-
「…君は一体何者なんだ…答えてくれ。」…どう答えればいい…僕自身がわからない…。いや、今の僕は…「僕はただの高校生だ…だだの…。」上谷は胸倉を掴み、大声で言った。「嘘だ!あの動きは一般人が出来る動きではない!」「何と言われても、今の僕はただの高校生だ…今は…。」「今の…だと?随分と引っ掛かる言い方だな。」…もしかしたら、どこかで会ったのだろうか?あるいは…「忘れはしないぞ…10年前…カザフスタン
へたれもち さん作 [950] -
Invisible Answerer -ep24-
「はぁ…はぁ…今のは…一体何なの?」数分前の事だった…。零の指示で逃げた後、私は落ち着くまで休憩をしていた。その間、上谷は見回りをしていた。落ち着いてからずっと心配になっていた…零は生きてるのか?そんな事をずっと考えていた…。そして、突然に事態が変わった。上谷が片腕を押さえて戻って来たと同時に叫んだ。「逃げろ!出来る限り早くだ!」訳も解らずに逃げた。異様な機械音が壁を伝って聞こえる。「一体何が来
へたれもち さん作 [893] -
Invisible Answerer -ep23-
ネメシス…君が何を考えているのかは私には解らない…。ただ、君は確実に私を殺す手段を選ぶだろう。しかし、私はあくまで暗殺者だ…それ以上でも以下でもなく。だから一撃で…。重心を傾け、僕は前進する、ブレードのスイッチを入れて。まさか先手を仕掛けるとは…だが、これなら私が先に一撃を…。来る!この一撃は確実に外させないと…鋭い…恐ろしく。反らしても確実にどこかに刺さる。完璧避けるか、武器そのものを弾くか、
へたれもち さん作 [855] -
Invisible Answerer -ep22-
あの頃は…殺す事、それだけしか知らない。そのためだけに……動けた。それが当たり前で…信じていたから。今は悩む。殺す必要があるのかどうか。そして…その迷いは切れた。たった一言…被害者が増える。僕はある人物の顔が浮かんだ。まだ、殺す事に抵抗があったあの時…。あの人…我が師は死んだ…だから、あの日から迷う事をやめた。首を見たら頸動脈を切り、額が見えたら引き金を引く。命乞いを無視し、断末魔を聞き流し、殺
へたれもち さん作 [928] -
Invisible Answerer -ep21-
ネメシス…君は私を越える潜在能力を持って居る。それに気付かないから私に勝てない。私が魔王なら…君は…。「…何を怯えている?せめて気持ちだけでも勝てるようになれ。」私を越えてみせろ。変則的な動き、死角からの奇襲、連撃からの一撃…全てを組み合わせた。それでも…ダメージは与えられない。魔王は今、何を考えている?殺意の中に他意を感じる。「貴方は何を考えてる?純粋な殺意を感じられないのは何故だ?」魔王は笑
へたれもち さん作 [886] -
Invisible Answerer -ep20-
「久しぶりだな、ネメシス…感動の再会…とはならないなぁ。」僕が唯一、恐怖を感じる人間…冷酷、残忍、狡猾…様々な言葉が浮かぶ。だが、どの言葉よりも簡単な表現がある。「…魔王…。」魔王は笑う。「コードネームもあるのだが…いつから魔王と呼ばれてるのか。」魔王は笑う。「楽しみだ、あの時の坊やがどのような成長を遂げたのか。」魔王は笑う。「よく有る物語りのような展開だな。もし、坊やが勇者に成長したのならば…
へたれもち さん作 [872] -
Invisible Answerer -ep19-
「この先の武器は常識を逸脱したような物しか…僕の予想ですが。」情報を提供した…当然危険性は増すが、それ以上にメリットがあると考えた。「例えば…暑さ10mのクロムモリブデン鋼の板数枚を瞬時に貫通するような火器か?」上谷は明確に答えた。この上に何があるのかが解っている。「そのような火器なら、この建物の壁を破壊する事が容易なのでは?」首を横に振り、話を続ける。「経口が小さ過ぎるし、弾の硬度が低い。おま
へたれもち さん作 [734] -
Invisible Answerer -ep18-
この少年は推定する年齢からは考えられない程の判断力だ。おそらく、その判断力は経験と身体能力から成り立つ。つまり、この少年は幼少時から特別な訓練を受けていたか…あるいは…。「新世代の子供達か。」生まれながらに身体の記憶を持ち、何かに特化した子供達…産まれる前に脳に直接何かを記憶させて、優れた子供を造る…。しかし、それは有効性が低く、非人道的だと非難されて廃止になった…はずだ。「すまない、まだ名前を
へたれもち さん作 [713] -
Invisible Answerer -ep17-
やはり、信じるはずもないだろう。それでいい…こんな事信じる必要もない、知らなくていい…。知らなくて…いい。汚れた金の世界、血統が支配する世界…それらのバランスを保とうとするもの…そのために…老若男女関係無く殺した。「昔がどうなのかは知らないけど、それで今を縛るのは良いとは思えない。」昔の事を後悔している訳ではない、今…身体に染み付いた…技術…それを後悔している…それが今を縛り付ける、過去の遺物が
へたれもち さん作 [719]