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へたれもち さんの投稿された作品が44件見つかりました。
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月光に染まる魔王〜第十三話〜
あの槍のリーチは長いが懐に潜り込み、一撃でも入れば…倒せるか?威力が低いとダウンさせられない、逆に威力が高くても、遅いと当たらない。速くて、重い一撃…地面を蹴り、真は男に向かって一直線に走る。「ほう…あえて直線で来るか、面白い。」男はグングニルを構え、真を視界に捕らえ、突きを放つ。真は姿勢を低くして、グングニルを弾き、さらに直進、男の目前で前宙して背後に回り込む。左の掌を男の背中に当てるが、衝撃
へたれもち さん作 [613] -
月光に染まる魔王〜第十二話〜
しばらくないな…この緊張感…この高揚感…全身の血が冷めていく感覚…脈打つ音がクリアに聞こえる。真は武器の形状を不確定のままにし、オーディンの懐に踏み込む。「ふむ…オーディンを先に狙いますか…ですが、私とて空気ではありませんよ?」真は上体を後ろに反らすと空を切るような音と共に、上体が元々あった位置に次々と刃物が跳んでくる。(援護か…厄介だな。)さらにバク転をして後退すると、オーディンの突きが地面に
へたれもち さん作 [617] -
月光に染まる魔王〜第十一話〜
マスターが二人…女生徒子はそれなりだが…あの男子生徒は…覚醒から日が経ってないな。なら、男子生徒を先に片付けるのが得策かもしれないな。「…狙いは僕だな。」おそらく、この変な力を得てからそれほど経ってないのを聞いたか悟ったのだろう。それは良いが…あの男の能力は?従者か…あるいは、直接武器を持つのか…どちらにせよ、形状は何だ?(何でも変わりはしないだろ?殺せばな。)五月蝿い…「形状が不確定か…こいつ
へたれもち さん作 [591] -
月光に染まる魔王〜第十話〜
う〜ん…最近、八神…様子がおかしいな。女…でもなさそうだし…しかし、真の周りは女が多くなったな…霧島さんに一年生のあの娘…うらやましい限りだよ、全く。ま、昼にゆっくり事情でも聞くかな。昼…か、屋上にしばらく居るとしよう…。「真〜昼食べようぜ?」…「悪いが先約がある。今度にでも誘ってくれないか。」まあ、ほぼ毎日誘ってくるんだが。「朝の一年生か…うらやましいぜ。」面倒だ…適当に答えるとするか。「ああ
へたれもち さん作 [607] -
月光に染まる魔王〜第九話〜
僕は…後、どれだけ破壊すればいい…もう…タクサンダ…取れない…手に付着した血が…。真は突然起き上がり、手の平をみた…。「何とも…ないよな。」額の汗を拭い、ベットから出て、カーテンを開けて外を見た…。「…昨日のあの少女はどうしたのだろうか?」落ち着かない呼吸に、冷たい手…珍しく、取り乱した真は落ち着こうと、深呼吸をしようとする。だがそれができず、余計に呼吸が乱れていた。なんとか、制服に袖を通した。
へたれもち さん作 [718] -
月光に染まる魔王〜第八話〜
全く…甘いぞ、そんな事では…貴様に与えられた力は破壊するためだというのに。「どうして…抱きしめるの…どうして…撫でるの…どうせ…。」少女の質問に対して、ただ無言で撫で続ける…「こんなことされても、嬉しくなんか…。」やがて、真の手が止まり「嬉しいかどうかじゃない。貴女は崩れそうだ…。」と言い、いつもの冷たい目に戻り、その腕を解き、立ち去った。(…本当に崩れそうなのはどっちだかな…。)少女はゆっくり
へたれもち さん作 [717] -
月光に染まる魔王〜第七話〜
絶対に負けられない…私は…絶対に!最初に切りかかったのは真だった。舞うように回転し、連撃を次と加えてく。アーサーはそれを防いでいるが、手数についてこれずに徐々に押されてた。「アーサー、距離を取って…範囲は短いと思うから…。」アーサーが距離を取った瞬間、真は少女との距離を急激に詰める。「駄目、これは罠!」アーサーの振りかざす剣はしゃがんだ真の頭上を通り、真はターンしてアーサーの懐に潜り込み、鎧の隙
へたれもち さん作 [684] -
月光に染まる魔王〜第六話〜
さあ、始めよう。お前に与えられたのは終焉の力、全てに終わりをもたらす力…ただ、お前を除いて…「なんだ…これは…。」不安定で形が定まらなかった塊が徐々に形を整えてく…。「まさか、魔器を直接使う…アーサー、慎重にいくよ。でも、時間勝負かもしれないから…。」来る…、殺気を感じる…普通に過ごせば、こんな殺気は持てない…。何がそうさせる?ただの女子高生が何故?「貴女に問う、何故このような事をする。」しかし
へたれもち さん作 [664] -
月光に染まる魔王〜第五話〜
「行くよ、アーサー…目標はあれ…。」残念…悪いけど、生きては返さない…まさか、同じ学校の生徒とは思わなかったけど。なんだ…この違和感は?殺気すら感じる…、久しく感じてないもの…身体が勝手に動いた。横を見ると、刃の有る鉄塊…剣なのか…それもかなりの大きさだ。しかし、そんな物が何故現代にある…。「不意打ちで避ける。…戦い馴れてる…気をつけて。」一人の少女と鎧の着け、剣を構える…男…「物騒になったもの
へたれもち さん作 [714] -
月光に染まる魔王〜第四話〜
忘れたかな?確かに会ったのは一回だけで、それもずっと前…そう、小さい頃の思い出…でも…今回、会ったのはそれとは関係ないけど。登校する二人…真は他人のように振る舞うが、楓は『恋人か?』と茶化すことができるくらいの接し方だった。「…貴女はなんのつもりだ?」心外ですと言いたそうな顔で真を見つめる楓…「私…真君に最も大切なものを捧げたのですよ?それなのに…。」楓の眼はウルウルとし同情を誘うには十分過ぎて
へたれもち さん作 [708]