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BH さんの投稿された作品が6件見つかりました。
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長女へ〜6〜
私の父は、とても扱いにくい人だった。一度機嫌を損ねると、いつまでも根にもって、まだ小さい子供たちに対しても嫌みを言ったり、無視したりした。短気で、気に食わない事をすると突然怒鳴った。決して手はあげなかったが、怒鳴られると全身が硬直した。しかも、なぜ怒られたのかよくわからない事が多かった。ただ、ちょっと勘に触っただけだったのだろう。私が長女にしたように…あんなに大嫌いで、軽蔑していた父だったが、私
BH さん作 [378] -
長女へ〜5〜
なぜ長女を愛することができなかったのか…今はその答えがわかる。それは、私自身も愛された経験がなかったから。この事実は長女を愛せない理由を探す中で最近ふと浮かび上がってきた。まさか自分が親から愛されていなかったなんて、想像もした事はなかった。裕福な家庭で、何不自由なく育てられた。私は幸せものだと思っていた。両親の自分に対する接し方に、厳しいとは思ったが、愛情がないとは思った事がなかった。気付かなか
BH さん作 [386] -
長女へ〜4〜
何で愛情がゼロだったんだろう…下に小さな妹が2人もいて、毎日目が回るほど忙しくて、あなたときちんと向き合う時間がなかった…これが世間的に受け入れられる言い訳。本当は違う。私が向き合おうとしていなかっただけだ。母という絶対的な権力で、あなたを見下ろしながら全てねじ伏せていた。あなたが何を考え、どんな風に感じ、何を訴えたいのかなんて全く無視してた。関わると面倒くさい事になると感じていたからかもしれな
BH さん作 [461] -
長女へ〜3〜
もう時間がない。私は得意の舌打ちをした。 『じゃあ、学校に体調不良で今日は欠席しますって電話するよ!』とキツい口調で言った。すると長女は急に泣き止み安心したように言った。『ごめんなさい…』ごめんなさい?何に対して謝ったのだろう?自分は追い詰められて、助けてほしくて、いっぱいいっぱいだったのにそれでもママに気を遣ってたんだね。毎日、いつも、そんな風にマ
BH さん作 [433] -
長女へ〜2〜
あなたがついに赤信号を出したのは小5のある朝…学校へでかけようと玄関まで行ったあなたは立ち止まり、急にしくしく泣き出した。『学校行きたくない…』『!』初めて聞くこの言葉に私は狼狽した。色んな感情が急に渦を巻いて押し寄せ、今までの平穏な時間をすべて巻き込んで心の中が真っ暗な嵐になった。その日は三女の幼稚園で大切な行事があった。役員だった私はどうしても行かなくちゃいけなかった。出掛ける時間も迫ってい
BH さん作 [429] -
長女へ〜1〜
ごめんね。ママはあなたにいっばい謝りたいことがあります。中3になったあなたに。そして、もどれるなら、小さかったあの頃のあなたに。もしあの頃にもどれるなら、今すぐにでも戻って、小さなあなたをぎゅって抱きしめてあげたい。まだ人間としても、母としても未熟だった。ごめんね。やっとあなたの気持ちに寄り添えるようになりました。今まで我慢してくれてありがとう。ママが成長するまで待っていてくれてありがとう。『子
BH さん作 [488]
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