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葵奏弟 さんの投稿された作品が5件見つかりました。

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  • 孤独な現代人(4)

    「出ていけっ!!!私からあの人を奪っておいてこの泥棒猫っ!!!」母は、そう言うと叫びながら私を叩いた。でも、今にも折れそうなその腕の力は、とても弱々しくて、悲しくなった。「お母さん・・・ごめんなさい・・・」私はいつものように部屋から出ていく。ごめんなさい、私のせいで辛い思いをさせてしまってごめんなさい、と心の中でいつも懺悔した。記憶のない母は私を父の浮気相手だと思い込んでいた。私が部屋に入る度に
    葵奏弟 さん作 [104]
  • 孤独な現代人(3)

    人とはなんて醜い生き物なのだろう。大人とはなんて汚い生き物なのだろう。子供とはなんて惨めな生き物なのだろう。そう思う私は、なんて滑稽な生き物なのだろう・・・・・・・。私は幸せな子です。優しいお母さんにお父さん。幸せな家族。そして、恵まれた環境。周りの人は、私達を見て、幸せだね、羨ましいね、と、決まったように口を揃えて言う。私は、いつものように笑顔を返す。そして、叫びたくなる。そんなんじゃない。私
    葵奏弟 さん作 [121]
  • 孤独な現代人(1)

    夢を見た。あの日の夢を。残酷な夢を。私はまだ、あの日のことに縛られている。太い鎖で、心が重く、沈むくらいに。過去が私を責め立てる。あの時の、あの手の感触が残る右足。私を怨み、憎む声が今も鮮明に耳に焼き付いている。10年経った今でも、忘れられない。あの日から、私の生活は変わった。周りからは人殺しと囁かれ、悪魔の子と噂される。それでも、私は逃げるしか出来なかった。いくら逃げても事実はかわらない。そし
    葵 奏弟 さん作 [146]
  • 孤独な現代人(1)

    綺麗な夜空。目の前の炎。泣き叫ぶ私。私の周りはまさに地獄だった。炎の中には、人がいて、燃えていた。目から、耳から、口から、炎が吹いていた。それは、私の父と母だった。燃える中、父と母は私を見ていた。私を責め続ける目。私のせいだと、言わんばかりに。私が殺したと、言わんばかりに。どこまでも、私を追い詰める。“助けて”と泣き叫ぶ、耳が裂けるほどのすさまじい悲鳴。燃える人間。異臭を放ち、火花が散る。そして
    葵 奏弟 さん作 [129]
  • 孤独な現代人

    綺麗な夜空。目の前の炎。泣いていた私。炎の中では人が燃えていた。目から、耳から、口から、炎が吹いていた。燃えている、男の人と女の人。私の父と母だった。燃える中、父と母は私を見ていた。私を怨み、憎む目だった。その目は、私をどこまでも責め続ける。私のせいだと言わんばかりに。私が殺したと言わんばかりに。どこまでも、私を追い詰める。“助けて”と泣き叫ぶ声。耳が裂けるほどのすさまじい悲鳴。燃える人間。異臭
    葵 嘉娜弟 さん作 [113]
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