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1003 さんの投稿された作品が81件見つかりました。
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aki-第1章-あとがき
ここまでお付き合いいただいた皆さん、どうもありがとうございます。そして、つたないこの作品を掲載する場をいただいた事に、管理人の方にこの場をかりて感謝の意味を込めて本当にどうもありがとうございます。まだまだ未熟な文章、誤字脱字も多々あるかとは思いますが、宜しければこれからもお付き合い下さい。では、短いですが挨拶がわりとしまして第1章のあとがきとさせていただきます。是非、ご感想などもお聞かせ下さい。
1003 さん作 [255] -
aki-第1章-?
出逢ってしまった事に何か理由があるなら、教えて欲しい。理屈なんて無くて、気持ちが何より動かされてしまう事もあると知った。きっと私は誰かを傷つける。誰かを傷つけた上に、幸せなんて成り立たないと思ってた。
1003 さん作 [250] -
aki-第1章-?
目の前で起こった偶然に逆らうように周りの時間は流れる。彼―――戸川晶斗。誰なの?昨日の不思議な出来事。私の旧姓を知っている。一体何が起こったのだろう。理解したのは、私のすぐ目の前に彼のあの優しい笑顔があるという事。そして、その笑顔が私に向けられているという事。「ポラ確認入りますっ!」周りがざわめきながら動く。私だけを取り残しながら。
1003 さん作 [251] -
aki-第1章-?
私が目で追いかけた人影は、少しだけ驚いて、あの時みたいな笑顔をした。彼は、真弓と何か言葉を交わした後に私の方へ近づいてくる。「驚いた。また、会いましたね。」そう言った彼の首からは、スタッフのネームプレートが揺れていた。「と…戸川晶斗…さん?」私が言った名前の文字の少し上には、会社名とスタイリストと書かれていた。「須賀唯さんでしょう?先日は突然すいませんでした。」彼の言葉に更に私は驚いた。彼は私を
1003 さん作 [431] -
aki-第1章-?
「やっぱり良いじゃない。」満足感溢れる顔をしながら真弓が白いワンピース姿の私に言った。本当に仕事になると真弓は見境がないなと思う。ガラじゃない事をしている。何か悪い事をしてしまったように思えた。恥ずかしさと理不尽さが交互に私の感情を埋め尽くしてしまっていた。「撮影入りますよー!!」カメラマンの助手に見える男の人が叫んだ。カシャカシャカシャカシャ…――――カメラのシャッターの音が重なる度にげんなり
1003 さん作 [284] -
aki-第1章-?
私が、急遽こんな目に合った理由を真弓はこう説明していた。「確かに打ち合わせ通りに進んでいたんだけど、当日になってスタイリストさんが用意した衣装が何故かもう1着あったのよ。で、撮影前のミーティングで提案があって変更してみたんだけど、結果がこうなったってわけ。」真弓は続けた。「本来なら衣装を変更するんだけど、スタイリストさんの提案の方が通っちゃって。被写体を改めてまた後日ってなりかけた時に、スタイリ
1003 さん作 [282] -
aki-第1章-?
『受信メール/1件』『送信者:相原真弓ポラ確認で意見が聞きたいから、スタジオまで。』「少し、失礼致します。」愛想笑いと共に私は応接間を後にした。天井のやたら高いスタジオにはたくさんの機材で賑わっていた。ちょうど入り口の扉を開けて真正面のあたりに真弓の姿を確認し、近づいて行く。「どう思う?」真弓が何枚かの候補を説明しながら意見を求めてきた。私は移動中に目を通した企画書を思い出してみる。「打ち合わせ
1003 さん作 [282] -
aki-第1章-?
現場につくなり、私は真弓に案内されるままついていくと、スタジオの隣の応接間だった。さっそく今回の企画のスポンサーの面々に紹介をされていた。「私は撮影につきっきりになってしまうから、しばらくお相手お願いね。」そう言うと同時に、真弓は私の返答も聞かぬままスタジオへ向かって行った。スタジオでは、どうやら既に撮影が開始されているようだった。私の仕事ぶりは、真弓からは『事務的』に見えるらしい。臨機応変には
1003 さん作 [292] -
aki-第1章-?
「駅までお願いします。」タクシーに真弓と乗り込むと同時に、私は企画書を広げた。「へぇ、この企画ってけっこう面白そうですね。」私が視線を企画書に落としたまま言う。「そうなのよ。それがね、今回の企画で初めてスタイリストさんをいつもの所じゃない所にお願いしてみたの。」真弓は煙草を取り出しながら続ける。「で、打ち合わせをしてみたんだけど…。私的にはかなり満足ね。」私はその言葉に驚いた。真弓は仕事に厳しい
1003 さん作 [288] -
aki-第1章-?
荷物をまとめて、事務所の入り口の近くにあるホワイトボードの吉岡の文字の隣に『午後・営業企画課』と記入し、外出のマグネットをはる。エレベーターで営業企画課のある4階まで上がって行く。4階の事務所迄つくと、もうすぐお昼だというのに、全員が慌ただしく動いていた。「こっち。」真弓が私の姿を見つけて、手を上げながら手招きしていた。私は軽く1度うなずいてから、真弓の方へ向かった。「急かして悪いんだけど、早速
1003 さん作 [384]