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のえる さんの投稿された作品が16件見つかりました。
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人魚と天使−最終話−
神様はアルゼを人間の姿にし、天使のリングをアルゼに授けました。アルゼは目を覚ました途端、自分の体の変化に気付きました。二本のスラリと長い足…白い翼に天使のリング。「神様ありがとう!私を天使にして下さったのね!ラエロも助かって良かった!」アルゼは今までにない可愛いらしい笑顔で言いました。天使になれたアルゼとラエロは天国で暮らし、自由に空を飛び続けました。そして神様にラエロがアルゼの為に叶えて貰った
のえる さん作 [372] -
人魚と天使−第6話−
天使のラエロはいまだに目を閉じたままでした。ラエロにとって、地上から天国へ行くことは容易なことでしたが、人魚のアルゼにとっては初めての翼であり、ラエロを抱え、太陽の熱や乾燥に耐え天国へと行くのはとても時間がかかり大変なものでした。何十時間、飛んでいたでしょうか…ようやく天国へとラエロをアルゼは連れて来ることができたのです。しかし、そこにはもう美しい姿の人魚のアルゼの姿はなく、ボロボロになり疲れは
のえる さん作 [328] -
人魚と天使−第5話−
白い大きな翼を羽ばたかせ、人魚のアルゼはどんどん月の方向へ飛んで行きます。海を上から見下ろしているのは不思議な感覚で、夢だった翼を持てたアルゼでしたが心の中はラエロの心配と犯してしまった罪の重さの反省でいっぱいでした。初めて飛んだアルゼは上手く羽ばたくことができず、何度もふらつきました。そしてラエロを抱えている手も痺れてきましたが、ラエロの顔を見る度に頑張ろうという気持ちになるのでした。何時間飛
のえる さん作 [348] -
人魚と天使−第4話−
するとまた天から声が聞こえてきました。−人魚のアルゼよ…ラエロは禁忌を犯した。しかしそなたも天使のリングと翼を私の許可なく得てしまった。この罪はいかなる理由であっても重い。本当ならばそなたとラエロを無に返さなくてはならないのだが、そなたとラエロにチャンスを与えよう…。アルゼよ、その翼を使って天国までラエロを連れて来れたならば、ラエロをまた天使にし、天国で暮らすことを許そう…そしてお前の罪も許して
のえる さん作 [298] -
人魚と天使−第3話−
ラエロはアルゼにどうやったらこの白い翼を渡せるのか考えました。「どうしたら君に翼を貸せるんだろう…」「ねぇ?あなたの頭の上の輪は何??」とアルゼは不思議そうにラエロを見つめました。「これは天使のリング。なぜ僕にもあるのかはわからないんだ…あ!もしかしたら…!?」ラエロは天使のリングをアルゼの頭の上にのせたのです。すると二人は神秘的な光りに包まれアルゼには翼が生え、ラエロは人間と変わらない姿になっ
のえる さん作 [325] -
人魚と天使−第2話−
天使のラエロは自分が人魚のアルゼに恋心を抱いてしまったのに気付いてしまいました。ラエロは悲しげに歌っているアルゼのもとに静かに舞い降りました。「はじめまして、僕の名はラエロ。君と君の歌声があまりに美しかったので地上に降りてきてしまいました…」とアルゼに言いました。アルゼはキラキラとした目でラエロを見つめ、「あなたも私たちと仲間なの…?あなたは人間にもなれなくて鳥にもなれなかったの?…でもあなたに
のえる さん作 [313] -
人魚と天使
ラララ…波が穏やかな海の上、暗闇の中に光る月を見上げながら今日も悲しげに歌を歌っている人魚がいる。その人魚の名はアルゼ。今日も暗い夜の海で岩に座り月を見上げながら綺麗な歌声を静かに響かせていた。アルゼの表情はいつもどこか悲しげだ。こんな広い海で人間に見つからないように人魚たちはひそかに生き続けている。昼間は光りの当たらない海の底で過ごし、夜は光りのない暗い海の小さな岩の上でこうして好きな歌を歌う
のえる さん作 [483] -
注意の仕方
「ねぇねぇ!真奈美さん!山川さんって香水つけ過ぎだと思わない!?」「…そうですか…? 」私は新入社員の真奈美。そんなこと言われたって新入社員だから先輩の悪口になんて共感できるわけない。「そう??朝からあの匂いキツイわ〜もう少し考えてつけろっつーの!」あぁ…恐い恐い。私も気をつけよっと…。 「じゃあ私コピーしに行ってきます…」 「はーい、よろしくね!真奈美ちゃん!」「ねぇねぇ、今ので分かったかしら
のえる さん作 [296] -
言い知れぬ恐怖 後編
それから何口か温かいミルクが体に入ると、あんなに開かなかったまぶたが嘘のように開いたのだ。言い知れぬ恐怖からようやく開放された僕はホッとしていた。すると母は僕の頭を撫でながら、「良かったわね。人の体は複雑だもの。たまには体だって万能じゃないからどんな臓器も器官も忘れる時はあるものよ。さぁ!早く用意して下に来てね!」と僕に言った。僕は母の言葉を聞き、また言い知れぬ恐怖を感じた。…ならば、体が息の仕
のえる さん作 [547] -
言い知れぬ恐怖 前編
これは日曜のある朝、僕がベッドから起き上がろうとした時の話しだ。朝の光がカーテンの隙間から漏れていて僕は深い眠りから覚めようとしていた。しかし…まぶたが開かないのだ。「なんだ!どうしてまぶたが開かないんだ!!」僕はパニックになり、思わず大きな声で母を呼んでいた。母は慌てて僕の部屋に入ってきて、「どうしたの!?」と聞いてきた。「まぶたが開かないんだ!!」と僕は震えながら母に伝えた。すると母は笑いな
のえる さん作 [547]
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