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可小里 さんの投稿された作品が17件見つかりました。
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未恋堂〜あなたの過去治します〜第7話
私が手を伸ばすと 店主はスッとそれを引っ込め 小さく首を横に振った。「いいかい 人生は一つしか選べないんだ」言いながら今度は私が持っていた本を自分の方へよこすよう促し 2つの本を綺麗に横に並べ話し始めた。「人は誰でも1つ『人生の書』を持っている。まぁ それを目にする事はまずないしお前さん同様 その存在すら知らずにいるのが普通なんだが 稀にこんな事が起きる。『人生の書』が2つに分かれてしまう。さて
可小里 さん作 [150] -
未恋堂〜あなたの過去治します〜第6話
「な〜に不思議な事じゃないさ 人は皆こうやって人生を綴っているんだよ」店主はそう言いながら店の中の本達を見渡した。「どうゆう事ですか?」私の口から出た言葉は意外にも冷静だった。どう考えたってこんな気持ちの悪い事受け入れられないはずなのに 私はとても素直な気持ちでコレについて聞きたいと思っていた。「君は呼ばれたんだよ…私にね」店主はそう言うと 今度は机の上に積まれた本の中からもう一冊似たようなのを
可小里 さん作 [162] -
未恋堂〜あなたの過去治します〜第5話
「新しい方だよ」店主はそう言うと半ば強引にその本を私に押し付けた。 私の手に無理矢理押し込まれたそれは くすんだ赤の分厚い まるで何かの文学作品の初版本を思わせる様な重みのある本だった。 新しい方?私にはただの古い本にしか見えないけど・・・。「いいから 最後のページを開いてごらん」 私は言われるがままに本の背表紙をめくった。『29年目11月20日 6時30分起床。最後の出勤 気が重い。出掛けに母
可小里 さん作 [176] -
未恋堂〜あなたの過去治します〜第4話
「やっぱり古本屋なんだ・・・」私はそう呟くと 店の中を見回した。と その時「治しに来たのかい?」とゆう声が奥の方から聞こえてきた。「え?・・・いえ 私は」「そうか え〜と君は確か」そう言いながら 店の店主が姿を現した。店主はこの古本屋にピタリと似合う地味で人の良さそうなおじいさん。 何か思い出したように店の本に当たりを付け 出してはしまい出してはしまいしている。「あの 私お客じゃ」言いかけた時
可小里 さん作 [180] -
未恋堂〜あなたの過去治します〜第3話
私が運ばれた先は 大きなお屋敷の建ち並ぶ閑静な住宅街だった。振り返るともうそこにはタクシーはなく 代わりに1件の寂れた建物が建っていた。それは とうていこの場所には似つかわしくなく・・・そう ひと昔前の古本屋のような 間口の狭い 薄汚れた感じの小さなお店だった。私はまるで引き寄せられるように店の方へと近付いていた。店の名は『未恋堂』(みれんどう)何の店なのかは・・・分からない。普通に考えたら絶対
可小里 さん作 [188] -
未恋堂〜あなたの過去治します〜第2話
「おめでとう」祝福の拍手の中で大きな花束をいくつも受け取った私は 滅多に使わないタクシーで会社を後にした。「ありがとう」の笑顔の作り過ぎで 私は後部座席で花に埋もれて力尽きた。あれ・・・行き先言ったっけ???・・・まぁいいか。と 頭はかろうじて働いているものの言葉にはならず 気が付くとタクシーは私の知らない風景の中を走っていた。「あの・・・」私がようやく言いかけた時 車は静かに停車して扉が開いた
可小里 さん作 [203] -
未恋堂〜あなたの過去治します〜
あなたは今 自分の人生に満足していますか?私は今日 7年勤めた会社を退職した。29歳・・・三十路目前で決まったこの結婚は 普通を絵に書いたような私にとっては出来の結果だった。相手は某製薬会社の御曹司。そう 玉の輿以外の何者でもなく 何を間違ったのか向こうのご両親にもいたく気に入られている。新居には超高級マンションの一室が用意され 何一つ文句の付けようがないこの状況になぜか乗り切れないのは きっと
可小里 さん作 [298]
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