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さんの投稿された作品が5件見つかりました。

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  • −−空に5

    「遅かったな」基地につくやいなや、ケイヤが出て来て、僕の顔を見てそう言った。僕は、クロエに『スカイ』から降ろしてもらい、自分より少し背の高いケイヤの前に、バイクと共に立った。強い風が吹き抜ける。ケイヤの短くした鮮やかな金髪がなびいた。「仕方ないだろ。『スカイ』が暴走しかけたんだからさ。そんなことよりも、所長が仕事ほっぽりだしてお迎えにあがってもいいのかい?」僕が言うと、ケイヤは顔を綻ばせた。「仕
    さん作 [866]
  • −−空に4

    『どう? らくちん?』イヤホンマイク越しに聞こえるクロエの声。僕の答えはもちろん、「ああ……。らくだよ」『フフッ……。ソラってたしか、憧れてたもんねー。この機体に。ナチュラル系統の最新作、『スカイ』にさ〜』僕は小さく唸った。クロエが操縦する『スカイ』は高く高く飛ぶ。「基地は見えるか?」『今見えた』僕は外を見た。広い草原の上に寂しくビルのようなものが建っている。その隣には大きな倉庫もあった。「なぁ
    さん作 [781]
  • −−空に3

    「猿も木から落ちる、だよ。たまにくらい、ミスはする」「たまに、ねぇ……」ニヤニヤとクロエは僕をみる。「なんだよ、信用出来ないのか?」「ううん。そんなことないよ。ただ、拗ねる時もあるんだ、と思って」「くっ……。もう休憩は終了だ! ほら、さっさと基地に帰るぞ!」「はいはい♪」クロエはスキップをしながら『スカイ』のコックピットに入って行った。『ソラー! どうせ帰りもバイクでしょー? それじゃあ時間もか
    さん作 [777]
  • −−空に2

    「ありがと」そう言ってクロエは肩で揃えた茶色がかった髪を揺らし顔を背けた。僕とクロエは知り合ってまだ一週間と少し。だから、彼女のこんな表情は初めて見た。「ねぇ、ソラ! 私のテク、どうだった!?」「いいんじゃないか? ただ、暴走しかけたのには胆を冷やしたが」「あれは、私のせいじゃないわ。『スカイ』が勝手に暴走したんだもの」「はいはい。僕の調整ミスが原因ですよ」僕はものごころがついた頃から『スカイ』
    さん作 [783]
  • −−空に

    見付けた。僕は空を見上げる。空に一つ。大きな影がある。あれが『スカイ』か、と僕は呟く。全長七十五メートルの機会の怪物は悠然と空を駆け巡っている。人型に造られたその怪物の腕には大きなビームサーベルが、背中には機械的な翼があるのだが、今は敵と呼べる相手がいないのでサーベルの方は意味を成さない。なら何故『スカイ』と呼ばれる、巨大な機械の怪物が空を飛んでいるのかというと、新たに決まった搭乗者の試し乗りテ
    さん作 [993]
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