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緑木黄金さんの投稿された作品が18件見つかりました。

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  • ヴィーナス2

    ところで、アンよ。おまえの探しているブレスレットというのは、あの遠い空に光る金星と何か繋がりがあるようじゃ。 と、白髪のお爺さんが、木の枝に宙ぶらりんになっているアンに向かって話しかけた。 アンは、そうなんだ。でも、夢の中で何か綺麗な女の人が何か言っていたの。 そうじゃ。向こうの方角に、大きな洞窟がある。そこに行けば、そなたの必要としているものが必ずある。そこまで、この金色のほうきに乗って
    緑木黄金さん作 [567]
  • ヴィーナス

    ある朝方、西の空を眺めていると、金星と思われる白く、しかもGOLDの輝きを見つけた。アンは、その方角に、何か不思議なものを感じて、自転車で走れるだけ走り、林の中で突如として闇の中にキラリと光るものを見つけた。なによ!これは、私が、夜中に夢にみた黄金いろのブレスレットじゃない! すると、後ろから、トントンと肩を叩かれ、振り向くと白髪のお爺さんが杖を持ち立っていた。ビックリして自転車に飛び乗り、逃げ
    緑木黄金さん作 [617]
  • 片想いでも、恋は恋☆3

    「ん?そうだよ。この間、階段でこけちゃってさぁ。あの様だよ。はは☆」 「はぁ…。そうなんですか。なんだか痛々しくて可哀想。」梨香の母性本能がくすぐられたのかもしれない。 「可哀想なんかじゃないよ。自分がボーッとしてるのが悪いんだよ。フフ♪」 (へぇ、結構天然なんだな、彼。仲良くなれるかも♪) 梨香は、なんだか愉しくなって来たのか、うつむいていても微笑みが表情に浮かんできた。 「何か楽しいことでもあ
    青木 めぐみさん作 [666]
  • 片想いでも、恋は恋☆2

    柏木 梨香。高校二年生。帰宅部。身長163センチ。趣味:御菓子作り、マグカップ集め。なんて平凡なのか、私は…。こうなったら、社会人デビューしたら何か派手な趣味でも始めよう!そんなことを考えながら、アーモンドオーレを味わっていると、松葉杖をついた真面目そうな感じの青年が、店に入って来た。「おかえり、徹。今日は、まっすぐ帰って来たのか。足の具合は、どうだ?」マスターが、心配そうに訊く。どうやら、ここの
    青木 めぐみさん作 [741]
  • 片想いでも、恋は恋☆1

    (今日も、何も無い平凡な1日だったな…。)梨香は、高校では帰宅部だった。靴箱の前でいつもと変わらず思った。 この学校に転校してからもう二ヶ月が経とうとしていた。だが、相変わらずの日常が繰り返される毎日だ。中学生の頃は、高校生になったら、部活をして、彼氏と付き合って、青春を謳歌するものだと思って、楽しみにしていた。しかし、いざ入学してからは、進学校の為、勉強をこなすのに精一杯で、部活をする余裕がなか
    青木 めぐみさん作 [700]
  • 日溜まりの人

    君にあの日逢わなければ、今の私はなかった。私にとって最後の砦。魂の安らげる場所。フカフカの温もり、良い香りの深呼吸。それがあなた。生きていくどんな痛みも忘れさせる、そんな存在。ありがとう…日溜まりの人☆
    青木 めぐみさん作 [712]
  • 結婚生活10

    「陽子、ちょっといい?俺、おまえに聞きたいことがあるんだ。」俊樹がそう言い出して、陽子はドキッとした。陽子は、俊樹が真剣な眼差しをすると、いつも緊張を覚えるのだった。「えー!何?どうしたの?」陽子は、いつも通りにふるまってみたつもりだった。しかし、俊樹の方は、俊樹らしさを少し失っていた。何か顔色が冴えない様に感じられた俊樹が、暫くの沈黙のあと、背を向けてこう言った。「陽子、俺がもう別れてくれって言
    青木 めぐみさん作 [671]
  • 結婚生活9

    「弘。あのね…。」陽子は、言うまいとしていた言葉を、伝えようとした。 (私が好きなのは、弘…。) 玄関のチャイムが鳴り響いたのは、その時だった。 「弘君。旦那が帰って来たみたい。どうしよう!」あたふたする陽子をわきに、弘は冷静だった。 「ちゃんと誤魔化すから大丈夫☆」 「ただいま、陽子。…お客さん?」 説明できる筈のない陽子は、なんとか繕おうとしていたが、 「ご主人ですか?僕、ジムのトレーナ
    青木 めぐみさん作 [592]
  • 満月に願う

    今宵は、三年ぶりの皆既月食でした。ジョギングしに外に出ると、家族らしきグループが、皆様空を見上げていらっしゃいました。平成になり26年の月日がたち、スマホが手放せない世の中でも、天体観測の時は、皆様ロマンチックですね!何だか温かな気持ちになりましたね☆大学受験時代に戻って、源氏物語やら古典文学でも読んでみようかな?
    青木 めぐみさん作 [566]
  • 結婚生活7

    家に帰ると、俊樹は珍しく料理を作っていた。 「お帰り、陽子。お腹空いてるだろ?俺の特製カレー、食べるだろ?」 陽子は、何か食欲がわかなかったが、食べることにした。 しかし、食べなれてきた味には、特別な感動がなかった。 「美味しいよ。やっぱり、俊樹の作ったカレーは、ひと味違うね!」 心の中では、少し悪い気もしたが、それが、自分の為に働いている彼への、礼儀だと思った。 「明日の晩御飯、何がい
    青木 めぐみさん作 [553]
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