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佐村 真由 さんの投稿された作品が10件見つかりました。
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きみとあたしの恋愛事情1-8
求めてはいけない。だけど、私の気持ちは収まらない。「…ちょっとだけ、くっついててもいぃ??」私はそっと、静かに求めるように、尚且つ気持ちを精一杯押し殺して、少しだけワガママを言った。「…ん。チョットだけな。」優しい声で秀人は答える。私は秀人の腕の内側に入ると、秀人の胸に頬を寄せた。秀人の鼓動が時を刻むように鳴っている。「ありがとぅ。」私がそう言うと、秀人は何か言うわけでもなく、柔らかい表情で微笑
佐村 真由 さん作 [240] -
きみとあたしの恋愛事情1-7
相変わらず無言のまま車は峠を走っていた。秀人は目を閉じて優しい顔をしている。私の気持ちも優しくなれる気がした。キスしたくなる衝動に刈られたが、繋いだ指をほどくと、秀人の頭を撫でて沈黙を破った。「これからカーブきつくなるから……スゴい暖まったょ!!ありがとう。」精一杯の平常心を装って秀人に伝える。「良かったぁ。」私の戸惑いを知りもしない秀人は子供の様な無邪気な笑顔で答えると、外を見回した。「もぉ峠
佐村 真由 さん作 [222] -
きみとあたしの恋愛事情1-6
気付けば11時を過ぎている。そろそろ戻らないと地元を離れている分、厳しいので2人は店を出た。秀人はお酒に強い。結構飲んでいたが顔色一つ変わっていない。ただ、テンションはいつもより高いから、ホロ酔いでは有るようだ。帰り道も会話は尽きないし、笑いすぎてお腹が筋肉痛になりそうだった。車は順調に地元へと向かっている。その時、道路脇に有る温度計が目に付く。零度だ。「外は寒いじゃんねぇ。車内、寒くない??真
佐村 真由 さん作 [391] -
きみとあたしの恋愛事情1-5
「寒くなったなぁ。」「もぅ冬がソコまで来てるからねぇ♪」手をすり合わせて寒そうにしている秀人に、私は車に常備してある膝掛けを掛けた。「バカ!そんなん掛けたら俺寝ちまうから〜」「それは困るなぁー。目的地も決めて無いんだから!寝るなら決めてからにしてょ〜ってか、とりあえずココ離れなきゃねぇ」「そぉだな!とりあえず山越て行くか♪とりあえずゎあっちに着いてから場所を決めるでも良いでしょ!!」多くは語らな
佐村 真由 さん作 [354] -
きみとあたしの恋愛事情1-5
「寒くなったなぁ。」「もぅ冬がソコまで来てるからねぇ♪」手をすり合わせて寒そうにしている秀人に、私は車に常備してある膝掛けを掛けた。「バカ!そんなん掛けたら俺寝ちまうから〜」「それは困るなぁー。目的地も決めて無いんだから!寝るなら決めてからにしてょ〜ってか、とりあえずココ離れなきゃねぇ」「そぉだな!とりあえず山越て行くか♪とりあえず、あっちに着いてから場所は決めるでも良いでしょ!!」多くは語らな
佐村 真由 さん作 [315] -
きみとあたしの恋愛事情1-4
いつもの場所に着くと、まだ彼は居なかった。それもそのはず、7時50分、約束の時間には、まだ少し早い。嬉しさのあまり車を飛ばし過ぎたのかもしれない。私は路肩に車を寄せ彼の携帯を鳴らした。一回目のコールで彼は電話にでた。「もしもし!秀人さんですか??ちょっと早いけど着いちゃいましたが…」「はいよ!じゃぁ行きます!」電話越しに秀人の弾んだ声が聞こえる。電話を切ると、また鼓動が早くなるのを感じる。秀人が
佐村 真由 さん作 [331] -
きみとあたしの恋愛事情1-3
車の中、家までの帰路が、いやに長く感じられもどかしさを覚える。2人きりで飲みに行けるなんて夢には見たかもしれないが、まさか現実に起こりうるとは……鼓動の高鳴りも収まらぬまま家に帰ると、玄関には三歳半になる息子、海司(カイジ)が満遍の笑みで私を出迎えてくれた。嬉しそうに靴を脱いでる私の足に絡み付いてくる。とても甘えん坊である。私はその愛おしさに、思わず抱き上げると我が子の重みを感じながら居間へと入
佐村 真由 さん作 [387] -
きみとあたしの恋愛事情1-2
「やったね☆じゃぁ後ゎ誰に声掛けるぅ??」突然の嬉しい約束に、戸惑いながらも私は声を弾ませて言った。いつもなら休憩室に向かっている足も、今日は2人揃って駐車場へ向かっている。「そぅだよな〜。まぁ、みんなゎとっくに帰ったし、週末だから俺やオメーみたぃに暇してねぇよなぁ。突然誘っても無理だよなぁ〜………まっ、たまにゎ2人で行きますかぁ!」彼が答える。「まぢ?!2人で出掛けるのなんて何だかんだ言って初
佐村 真由 さん作 [414] -
きみとあたしの恋愛事情1-1
熱すぎず冷たすぎず、キミの生温い体温に触れ、先の見えない恋に足を踏み入れたのは、いつの日だったか……始まりは枯れ葉散る秋の終わり、富士も雪化粧をし冬支度も整いつつある11月上旬、金曜日の夕方。いつもより少し早めに仕事を終えた私は、毎日の日課のようにその足を休憩室に向けた。そして後ろから、パタンパタンと特徴の有る足音が近付いてくる。私は振り返ると「お茶行くよ!」と一言。独特な足音の主は立ち止まり近
佐村 真由 さん作 [577] -
きみとあたしの恋愛事情ー序
もう少し夢を見ていたいのまだキミが必要なのどんなに淋しくてもみじめでも報われぬ想いだと解っていてもまだ今はキミの近くで夢を見たいの自分でも解らなくなる程キミが好きだから
佐村 真由 さん作 [365]
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