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なお さんの投稿された作品が97件見つかりました。
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檸檬哀歌??
どんなに想っても報われぬ痛みは甘酸っぱい。まるで檸檬の様に。「わかってる、だから…」「だから何なのよ」沙笑は怪訝そうに猛を見る「俺がネガ取り返してくる」「出来るのあんたに?」下を向いていた猛が顔を上げてまっすぐ見つめた。「出来る」「わかってた。信じる」「玲…」沙笑は納得してないけど、私は猛を信じてみようと思ったのだ。「じゃぁ、また連絡する」そう言って猛は帰った。「あいつ忘れもの」沙笑はそう言って
なお さん作 [114] -
檸檬哀歌?◎
猛が話したことはあまりにも悲しい話だった。「俺の母親は俺が小さい頃に俺をおいて家を出た」話だしたのは、そんな幼い頃からの話だった。「俺の親父は、いわゆる仕事人間ってやつで、だから俺は愛情も知らないければ女も信じてなかった…」話してる間も猛はずっと下を向いていた。「あいつと付き合っても今まで通り自由にしてた…浮気だとか騒いでたあいつがうざくて別れようって話したら自殺未遂を起こした」「玲、こんな男の
なお さん作 [119] -
初恋-終わり-
人は悲しみを乗り越えると強くなるのでしょうか? 亮太の力強い言葉に私は下を向いた。あぁ…こういうとこが好きなんだよな…そう実感して「ありがとう」と、笑った。なおき、私は悲しみを抱えてまだ何も見えないけど…私を探してくれた人がいるから…とりあえず前向いて歩いて見ようと思います。初めての恋をしたのがあなたで良かった。不器用でゴメンね。今も愛しています。そして季節は巡り、私達は無事卒業して高校生になり
なお さん作 [165] -
初恋--
辺り一面の雪景色なんて久しぶりに見た気がした。そんな雪の日に私を訪ねてきてくれたのは…亮太だった。久しぶりに見る。すごく心配しる顔だった。「良かった」「えっ?」「もう二度と会えない気がした…」「ゴメン、ごめんね、私…」また涙が出た。なんで泣いたのかわからないけど涙がつたった。「言える時でいいから」そういって亮太は私を抱きしめた。私はこのぬくもりが痛かった。亮太は何も悪くない。今、亮太と別れたって
なお さん作 [233] -
初恋-募る雪-
寄り添うように、優しい言葉たちがつまった箱を私は大事に握りしめ、家路についた。「これアメリカにいってすぐの頃のだ…」手紙ありがとう。まだ学校馴染めないんだ。色が違うんだ。キラキラしない。傍に大切な人がいないからかな?…会いたいよ。「これは…」寂しそうな目がしてたね。寂しくさせてるのはわかってる。本当にごめん。俺も寂しい。会いたい。「これも…」またキレイになった。本当は傍にいたい、誰にも見せたくな
なお さん作 [109] -
初恋-あいのうた-
彼を失ってから自分の心に大きい穴があいたのを感じた。私は亮太を選んだのに…傍で支えてくれる優しさを…選んだのに…涙が溢れて止まらない。気がつくと彼のお母さんと約束をしていた日になっていた。うちの外に出るのも久しぶりだった。凍える寒ささえも胸に響かない。私はまだ現実を受け入れられずにいた。彼の位牌を見るまでは…久しぶりに訪れる彼の家。インターホンをならすと聞き慣れた、彼のお母さんの声がした。久しぶ
なお さん作 [115] -
檸檬哀歌??
全身の血の気がひいていくのを感じてめまいがした。あのことは、猛にも知られたくなかった。「玲ッ」沙笑の声の後、貧血で倒れた私を誰かが抱きとめた。記憶はないが覚えのある優しい匂いだった。次に目が覚めた時は沙笑の部屋だった。「玲、起きても大丈夫?」「うん…ごめんね」目の前にいる猛も心配そうに私を見ていた。猛…少しやせた?疲れてやつれているようだった。「本当にごめん…」そう言って猛はいきなり土下座した。
なお さん作 [105] -
檸檬哀歌??
猛からの着信もメールも私は応えなかった。猛があのことを知ったなんて知らなかったから。私は自分でいっぱいいっぱいだった。優先輩には沙笑が適当に話をしてくれて知られずに済み、しばらく沙笑の部屋に泊まることも伝えた。沙笑はあの日からずっと一緒に行動してくれている。「玲…猛って子の彼女確か短大なんだよね?」「たぶん…」「調べてみるよ、どんなことしてもネガだけは取り返さないと」「…うん」体を洗っても…洗っ
なお さん作 [213] -
檸檬哀歌??
気持ちのないセックスは暴力と一緒、私はそう思う。今でも覚えているのは笑い声と、ナイフの鈍い光。引き裂かれた服、叫んでかすれた声。写真撮影まで終わると廃人みたいな私をみてあの男は笑ってピアノ室からでていった。私は携帯で沙笑に助けを求めた。「れ…玲…」沙笑は泣きながら私を抱き締めた。「許さない…とりあえず病院にだけはいこう」どうなったかは記憶があやふやだが沙笑の自宅で服をかりて沙笑につきそわれて私は
なお さん作 [145] -
檸檬哀歌??
DEAR…猛ゴメンね、私はやっぱり弱い人間です。私のことを一番に考えてくれる人がいい。本当にごめんね、そして今でも大好きよ。私が置いてきた手紙を猛はよんでくれるのかな…好きだけじゃ一緒にいれないことがある…その意味を噛み締めていた。だけど私には先輩がいる。先輩と一緒にいる様になって私に笑顔が戻った。それに一番敏感に気付いてくれたのは沙笑だった。「玲は水臭いなぁ…」「ゴメン」「でも玲が優先輩を選ん
なお さん作 [103]