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なお さんの投稿された作品が97件見つかりました。
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檸檬哀歌??
何も考えずに誰かに甘えたかった…その相手に優先輩を選んだのだとしたら…私はきっと最低だ。だけど、あの時の私はどんな優しい言葉よりぬくもりが欲しかったんだ。「先輩…」だから私から身を任せた。先輩はきつく抱きしめてくれた。なぜだか涙がこぼれた。もう自分で自分の感情がコントロール出来ない。「玲…」先輩はそういってキスをした。後は流れるまま私は戻らない道を選んだ。朝の太陽の光が優しく照らす。こんなにおだ
なお さん作 [111] -
初恋-突然の知らせ-
私がそのことを知ったのは学校の冬休みが終わる前日だった。国際電話で彼のお母さんから連絡がきた。「あのね、驚かないで聞いて欲しいんだけど…」信じられなかった。彼が事故で亡くなったことを告げられた。あまりにも突然の知らせに…足がふるえ、涙が溢れ…現実を受け入れることができなかった。「来週帰国することになって…ぜひ渡したいものがあるんだけど…」彼が私に宛てた手紙があるから、来週帰国した時に会いたいとい
なお さん作 [436] -
檸檬哀歌??
私はもやもやしたまま、車を降りた。「ありがとうございました」「じゃ…またな、玲」何かいいかけて私は口をつぐんだ。部屋にあがっていきますか…なんて今言ったらどうなるんだろう?部屋には猛がいるかもしれないし、いなくても猛は合鍵を持っているんだ。今夜先輩を部屋にあげ、何もないなんて自信…ない。先輩の車は帰っていった。自分の部屋を見上げると真っ暗だった。猛…いないんだ。気が付けば…私は先輩に電話していた
なお さん作 [78] -
檸檬哀歌??
人は自分のことを一番に考えてくれる相手と結ばれる方が幸せだと言う。もし…そうならば優先輩は私にとって最適な相手。優先輩のまっすぐな瞳は、想いそのもので…私にはもったいない。神様、恋に堕ちることは罪なのですか…猛とはまた違う…何か。激しくはないが温かく溢れる気持ちに私はどうしようもないくらい揺れていた。「先輩、私付き合ってる人がいます…」「わかってる」先輩は眼を閉じた。「別れた方がお互い楽なのに…
なお さん作 [68] -
檸檬哀歌??
猛と付き合いだしてから私は変わった。強くなった。なりたかった訳じゃない…ただ…好きでいる以上、強くなることを覚悟した。私は沙笑にすら猛とのことを話さなかった。反対されるのはわかっていた…何より沙笑と猛どちらかを選ぶ事はできない。沙笑にだからこそ知られたくなかった。沙笑に話す時は全てが終わる日だと感じていた。そんな日がくることをまだ私は受け入れられない。あの日から優先輩は変わった。先輩は相変わらず
なお さん作 [187] -
檸檬哀歌??
私は猛をまっすぐ見つめ「なんで怒ってるの?」すごく冷たく言い放った。「はぁ?」「猛だって…いるじゃん、彼女」「お前ッ」殴られると覚悟した。猛は怒って私の首を絞めると私はベッドに倒れた。一瞬、猛は我に返る。「触らないで」猛を睨み付けた。「玲…ゴメン」そう言って今度は私を抱き締め、泣き出した。猛も極限状態に陥ってたのかもしれない。「落ちついた?」あの後、猛は寝てしまったので腕を離してくれたのはお昼を
なお さん作 [114] -
檸檬哀歌?
猛は部屋を出ていった。その現実は体に穴が空いたように感じる。今は何も考えられない。携帯の着信を見ると「優先輩…」今はかけなおしちゃいけないとわかっているのに指は発信ボタンを押していた。何をしゃべったかは覚えてないけど先輩はすぐ家にきてくれた。「玲…大丈夫か?」「わかりません」先輩は黙って抱き締めてくれた。私は先輩の胸でやっと声を出して泣くことが出来た。朝が来て気付いた事が一つある。辛いけど猛と別
なお さん作 [91] -
檸檬哀歌?
楽しいパーティーが終わり家に帰るとマンションに明かりがついていた。「猛…」猛が帰っているのかもしれない。胸騒ぎがした。鍵はあいていた。「ただいま」なるべく何もなかったかの様に声をかけた。ビールの空き缶が散乱…猛は酔っぱらっているのか私の声かけに答えてはくれなかった。「今日、沙笑の誕生日会だったの」私は着替えようとピアスを外し、服を脱ごうとしていた。「別れようか」「えっ?」「玲、別れよう」あまりの
なお さん作 [110] -
檸檬哀歌?
「よっ」私はこの人の笑顔に何回救われただろう…今日は沙笑の誕生日会。サークルのOB、OG懐かしい顔触れも沙笑の人柄が出る様に多数集まってくれた。本当は、はしゃげるほどまだ元気じゃなぃんだけど。沙笑は私にとって特別な存在。この誕生日会も高校から続いているものだから。今日だけは笑顔でいたいと思った。「久しぶりだな」「優先輩」もちろん、優先輩もかけつけてくれた。パーティーは盛り上がっていて私は先輩と少
なお さん作 [78] -
夢乃Highテンション?
粉雪が舞うなんて見るの何年ぶりだろう…こんな温かい気持ちになったのは久しぶりだった。「みどりも泣き虫で…はるによく似てる」ぐっちは私の涙を拭う。「俺、みどり何回泣かせたかな?」「えっ?」「俺とみどりは太陽と月みたいやったから、俺はあいつが眩しくて…よく泣かせた気がする」いつものぐっちじゃなかった。「両方とも太陽に感じるのに…意外だね」私がそう聞くと、懐かしい様な表情をして「変えてくれたのはみどり
なお さん作 [234]